続編を出すと綺麗な終わりが残念なことになるかもしれないが、ハルの恋の行末を知りたい。
私は異世界にシャワーが出ようと出なかろうと「今回はそんな世界なのね。ふーん」ぐらいですむし、何ならどうでもいい。
それよりも人間関係に興味がある。
この小説に対して批判的な意見もあるが、私はつい泣いてしまった。
男尊女卑な世界に転生して娼婦の仕事しかない。という点でマイナス思考からスタートと思いきや、どんな仕打ちを受けてもハルの明るい?性格で前半は落ち込みすぎず読めた。
後半になるにつれ悲しかったり、男性の女性の扱いが酷すぎて嫌悪感が増してくる。
ハルの明るさだけでは何ともならないようなシーンが増えてしまう。
その中で純粋な気持ち、そして酷い仕打ちをした者への罰が書かれているので読み終えるころには嫌悪感は消えて気持ちよく読み終えられた。
エロシーンがあることで男尊女卑の世界を分かりやすく表現し、女性運動のような言動にも応援や好感が持てる。
弱いやつ、出来ない奴が口出しするな、ではなく抜け出すためには弱くても少ししかできなくても行動に移さないといけない。
ハルは決して賢くはないが、転生前も後も、今を考え、自分に出来ることを行動して打開しようとしていて人として好ましい。
娼婦という仕事ではなかったら、説得力が無くなってしまう気もする。
以上は考えすぎかもしれないが、
本当にハルの恋とスモーブの恋がいい。
少々値段が高いが、買ってよかった。
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