私は今までこの作品に対して好意的に楽しんできたのですが、この8巻はちょっと色々とひどすぎるので書かせてもらいます
多分にネタばれを含みますのでご注意ください。
必ず8巻を鑑賞したうえでお読みいただくようお願いいたします。
まず本編始まって1ページ目ですが、斧罪天のバクーが「エーテルギアって、ドラッケンが使う魔法みたいな技?」というセリフを言います。
つまり、エーテルギアのことをよく知らないということです。
しかしこの後のアーセナルとの闘いでバクーはソニックウェイブという技を使うのですが、これは誰がどう見てもエーテルギアだとしか思えません。
ではなぜエーテルギアを使う奴がエーテルギアのことをよく知らないんでしょうか?
実は、この世界には「エーテルギア」と「エーテルギアじゃないエーテルの技」が存在するんですね。
1巻で少し説明があっただけなのでほとんどの人が覚えていないと思います。私も忘れていました。
つまり、バクーが使ったソニックウェイブという技は、「エーテルギアじゃないエーテルの技」なのでしょう。
だからエーテルギアのことを知らなかったというのも一応納得はできます。
でも、そもそもこの設定ってわかりづらくないですか?
「エーテルギア」と「エーテルギアじゃないエーテルの技」の違いっていったい何なのか?
「エーテルギアはエーテルを無理やり組み替える暗黒時代の力」だそうですが、ソニックウェイブのようにエーテルギアじゃないのに魔法みたいな技とどう違うのかさっぱりわかりません。
また一方のアーセナルですが、これはワイズがバトルスーツを着た姿で、今までほとんど空気みたいな存在だったワイズにどうにかして存在感をもたせようとしたいわばテコ入れです。
別にテコ入れ自体はいいと思うのですが、なぜか唐突に正体を隠すヒーローキャラになっていて戸惑いを隠せません。
これまでなにかそれに関する伏線があったのならわかるのですが、あまりにもとってつけたようなキャラ付けなので違和感しかないです。
次に、拳罪天のニノとレベッカの戦闘です。
ここでニノが腕をたくさん出す技を使うのですが、これは「エーテルのサイバネティックアーム」だそうです。ちょっと意味がわからないのですが、
いずれにしろ、これも「エーテルギアじゃないエーテルの技」なんだろうなと思っていると、「ソウルアーム」というエーテルギアなのだそうです。
おそらく、真島先生は何が「エーテルギア」で何が「エーテルギアではないエーテルの技」なのかという整理をちゃんとしないまま描いてるのだと思います。
でも、これがエーテルギアなのだとしたら、仲間である斧罪天のバクーがエーテルギアのことを知らないというのはますますおかしいですよね?
そして三罪天の最後の一人、鞭罪天のギャレットですが、このキャラに至っては「エーテルギアじゃないエーテルの技」すら使いません。ただ毒を仕込んだ鞭を打つのが速いだけ。
こんなほとんど雑魚に等しいキャラに対してエーテルギアを使えるホムラは苦戦し、最終奥義(最終奥義ですよ!)「オーディンストライク」を発動しますが、結局それでは倒せず、何か変にひねった遠まわしな方法でやっと倒します。
正直これには心底がっかりです。
最後に紅婦人とシキの戦闘です。
まずシキのパンチを紅婦人は謎の力で受け止めます。
「さすがボスだけあってなにか強い力を秘めているに違いない。一体どんな技を使うんだろう?」とワクワクしていると、途中から対兵器用のロボット「紅鉄騎」に乗ってシキと戦って結局倒されてしまい、
そのあとは成す術もなく命乞いをする始末です。
一体、シキのパンチを受け止めたあの力がなんだったのか最後までわかりません。
え?これで終わりじゃないよね?と思いましたが、これで終わりでした。
私はこの巻でサンジュエルの前の支配者であるモルド男爵なる人物をどうやって紅婦人が倒し、星の支配者の座を奪ったのかが描かれることを期待していたのですが、
そのような描写は一切なく、それほどのことを成し遂げた紅婦人がシキとの戦闘に負けただけでなんの隠し玉もなくあっさり降参してしまったのでこれまたがっかりしました。
そもそも紅婦人ってそんなに悪い奴じゃないんじゃないですか?
ホムラの師匠であるヴァルキリーが死んだ原因だと思われているようですが、別に紅婦人はヴァルキリーを直接殺したわけではありません。
労働者を使って鉱石を収集してるのだって、ただモルド男爵のやってたことを引き継いでいるだけで、ヴァルキリーはそれに巻き込まれて死んだだけです。
まさかドラゴンフォールを突破できるほどの戦闘力を持つエデンズゼロの剣と言われる戦士が、鉱石生命体の群れごときにやられるとは紅婦人も思ってもみないでしょう。
シキたちからそれほど憎まれるいわれはないと思います。
ホムラを捨てたのが悪いというのなら、じゃあ父親は何をやってるんでしょうか?ホムラが孤独なのは母親だけの責任でしょうか?
どうにかして作者が紅婦人を悪者に仕立て上げようとしたい意図ばかりが目に付いてしまって、逆にシキたちの善悪の判断基準の怪しさが目立ってしまったと思います。
更に、ここが一番重要なのですが、
全ての戦いを終えて船に戻った一行は、「死んだヴァルキリーを復活させることができるかどうか」で議論します。
そして議論の末、「復活させることができない」という結論になるのですが・・・・・・・・・・・・・・・
これがまったく理解できないんです。
なんで?ヴァルキリーのデータのバックアップは取ってあると言ってるのに??
ホムラと過ごした時期の多幸感が失われるから??!!
それが復活させることができない理由になるの?
う~ん、わかりません!!!!
もし8巻を読んだ方で、ヴァルキリーを復活させることができない理由を理解できた方がいらっしゃいましたら、どうかこの無知蒙昧なわたくしめに解説していただけませんでしょうか?
・・・とまあ、以上挙げた点は、決して重箱の隅をつつくような荒さがしをしているわけではなく、真島ヒロという作家のセンスすら疑われかねないような欠陥だと思います
担当編集者は何も指摘しないのでしょうか?
こういう問題点を放っておけば、徐々に読者が離れていくのでは・・
いえ、もう手遅れなのかもしれません。前作のフェアリーテイルの段階で頻出していた納得のいかない設定や筋の通らない展開を放置し、作者自身が顧みなかったからこそ今のエデンズゼロの人気不振につながっているのかもしれません。
これは、私が真島先生のファンだからこそ申し上げているのです。
とてもじゃありませんが、この漫画が幼児向けということを考慮しても、第一線で十年以上活躍している作家の描いたものとは思えません。
外国で大人気だから6か国語に翻訳されて発売されるのもいいんですが、それよりまずちゃんと日本人に理解できるものを描いていただきたい。
それがファンとして偽りのない心境であります。
それにしても本当に、この8巻いや、サンジュエル編だけは無かったことにしたいくらいひどい内容でした。
本当なら真島先生の作品で「ひどい」という言葉は使いたくなったのですが・・
ですから、6巻の50話以降は最初から存在しなかったことにして次巻から新たな気持ちで読んでいただくことをオススメします!
まあ、サンジュエル編はヴァルキリーが死んでいたことと、レベッカがなんとなく時間を少し戻す能力を身に着けたっぽいことさえ押さえておけば、読まなくてもストーリーの進行上なにも問題ありません。
次の9巻が楽しみですね!
真島ヒロ万歳!!
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発売日2020/2/17
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ファイルサイズ82051 KB
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カスタマーレビュー
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2020年3月22日に日本でレビュー済み
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役に立った
2020年3月13日に日本でレビュー済み
サンジュエル編のクライマックスですが、あいかわらず肩透かしと尻すぼみがひどいです。
ジャンルの問題とか、パクリの問題とか以前に、まずひとつの作品としてクオリティが低い気がします。展開は雑だしキャラも薄っぺらく、テンポもよいというより描くべきことを省いてるだけに感じました。当然カタルシスもなく、セリフも心に響かない。細かいことを抜きにしても普通に面白くないですね。
コロシアムでのバトルがピンチを切り抜けるヒントになっているという部分も茶番がすぎます。
そもそも、相手が小物すぎてヒントがなくてもいつものノリで勝てるだろうという冷めた気持ちしかわきません。デジタリス編でシャオメイを口だけのキャラにしてしまったのでその挽回をしたかったのかもしれませんが、下手すぎて無理やりつなげた感が否めません。これならやらない方が傷は浅かったと思います。
また、今章のキーキャラであるホムラが雑魚を一匹片付けただけで全然活躍せずに終わってしまったのも萎えます。
ドラッケンの乱入も特に話の面白さにつながるわけでもなく、さんざん話をこねくり回したあげく、メインディッシュもないままグダグダかつスカスカで終わってしまった印象が強いです。ヴァルキリーも希望の象徴というより無能の象徴でしたし、四煌星の残念さもとまりません。
正直、出来の悪い学芸会を見ているようでした。
あまり言いたくはありませんが、信者のための漫画といった感じです。
ジャンルの問題とか、パクリの問題とか以前に、まずひとつの作品としてクオリティが低い気がします。展開は雑だしキャラも薄っぺらく、テンポもよいというより描くべきことを省いてるだけに感じました。当然カタルシスもなく、セリフも心に響かない。細かいことを抜きにしても普通に面白くないですね。
コロシアムでのバトルがピンチを切り抜けるヒントになっているという部分も茶番がすぎます。
そもそも、相手が小物すぎてヒントがなくてもいつものノリで勝てるだろうという冷めた気持ちしかわきません。デジタリス編でシャオメイを口だけのキャラにしてしまったのでその挽回をしたかったのかもしれませんが、下手すぎて無理やりつなげた感が否めません。これならやらない方が傷は浅かったと思います。
また、今章のキーキャラであるホムラが雑魚を一匹片付けただけで全然活躍せずに終わってしまったのも萎えます。
ドラッケンの乱入も特に話の面白さにつながるわけでもなく、さんざん話をこねくり回したあげく、メインディッシュもないままグダグダかつスカスカで終わってしまった印象が強いです。ヴァルキリーも希望の象徴というより無能の象徴でしたし、四煌星の残念さもとまりません。
正直、出来の悪い学芸会を見ているようでした。
あまり言いたくはありませんが、信者のための漫画といった感じです。









