本書はアライアンスという新しい雇用形態がいかに企業にベネフィットをもたらし、また企業側がアライアンスを中心としたコミュニティ作りによっていかに利益を享受できるかを書いている。
しかし、本書は被雇用者にとっても示唆に富んだ一冊である。
長すぎる前書きにても触れられている通り、本書に書かれた内容は日本の特に大手企業に於いては直接当てはめにくいように一見思われる。
しかし、本書が示唆しているのは、被雇用者が主体的に自身の人事/配属に働きかけていくことの大切さである。
初期配属の意図は何か、最初の配属先で学ぶべきことは何で、次の異動で求めるべきは何か。この異動はローテーションなのか、その先には何があるか。
多くの企業では組織の都合で人事が動いてる。しかしその人事で動くのは自分の人生である。
自分の人生を自分の手に入れ返す。
会社の決定事項を甘んじて受け入れるのではなく、人事の決定に自身の考えを影響させる。
気がついたら終わり、なんとなく成長したような気もするこの部署での三年ではなく、将来の理想像に近づく為の計画的な三年にする。
放っておいたら終身雇用を前提とした大企業の人事制度は変わらないだろう。しかし制度が変わらないまま終身雇用が終わり放り出されるかもしれない。
人事は理屈で考えていたって最後はどう決まるかわからないから怖いものなんだよ、と曖昧にする会社の甘えを許さずにちゃんと理由付けをさせる。さもなくば自分の道を行くという選択を取ることに文句を言わせない。
自分の人生の手綱を自分で握ることの大切さに気がつかせてくれる一冊である。
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ALLIANCE アライアンス Kindle版
変化が激しい時代に、従来の終身雇用では時代のスピードに対応できない。優秀な社員も成長できる仕事を求める。このような時代、シリコンバレーで実践されているのが、「アライアンス」という雇用形態だ。人は企業とではなく仕事と契約し、かつ企業とも信頼で結びつく。変化に対応する組織の新たな雇用を提唱する。
- 言語日本語
- 出版社ダイヤモンド社
- 発売日2015/7/9
- ファイルサイズ2113 KB
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商品の説明
著者略歴 (「BOOK著者紹介情報」より)
ホフマン,リード
リンクトインの創業者であり現在会長。ペイパルの創業に関わったのち、2002年にリンクトインを創業。200を超える国と地域で3億人以上の会員を有する世界最大クラスのSNSに成長させた。シリコンバレーのベンチャー・キャピタル、グレイロック・パートナーズのパートナーも兼務し、エラビーアンドビー、フェイスブック、フリッカー、ゼンガなどに投資している
カスノーカ,ベン
起業家であり作家。リンクトインで会長秘書を務めた経験もある。起業家としてComcateInc.,を設立。『ビジネスウィーク』は「アメリカでトップ若手起業家」のひとりに選出。講演者としても活躍中
クリス/イェ
起業家であり、作家、メンター。PBworksのバイスプレジデントであり、Wasabi Venturesの共同創業者であり、ゼネラル・パートナーも務める。ハーバード・ビジネススクール卒(ベイカー・スカラー)
篠田/真貴子
東京糸井重里事務所取締役CFO。慶應義塾大学経済学部卒、1991年日本長期信用銀行に入行。1999年、米ペンシルベニア大学ウォートン校でMBAを、ジョンズ・ホプキンス大学で国際関係論修士を取得。マッキンゼー、ノバルティスファーマ、ネスレを経て、2008年10月、ウェブサイト「ほぼ日刊イトイ新聞」を運営する糸井事務所に入社、2009年1月より現職
倉田/幸信
1968年生まれ。早稲田大学政治経済学部卒。朝日新聞記者、週刊ダイヤモンド記者、DIAMONDハーバード・ビジネス・レビュー編集者を経て、2008年よりフリー(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです) --このテキストは、tankobon_hardcover版に関連付けられています。
リンクトインの創業者であり現在会長。ペイパルの創業に関わったのち、2002年にリンクトインを創業。200を超える国と地域で3億人以上の会員を有する世界最大クラスのSNSに成長させた。シリコンバレーのベンチャー・キャピタル、グレイロック・パートナーズのパートナーも兼務し、エラビーアンドビー、フェイスブック、フリッカー、ゼンガなどに投資している
カスノーカ,ベン
起業家であり作家。リンクトインで会長秘書を務めた経験もある。起業家としてComcateInc.,を設立。『ビジネスウィーク』は「アメリカでトップ若手起業家」のひとりに選出。講演者としても活躍中
クリス/イェ
起業家であり、作家、メンター。PBworksのバイスプレジデントであり、Wasabi Venturesの共同創業者であり、ゼネラル・パートナーも務める。ハーバード・ビジネススクール卒(ベイカー・スカラー)
篠田/真貴子
東京糸井重里事務所取締役CFO。慶應義塾大学経済学部卒、1991年日本長期信用銀行に入行。1999年、米ペンシルベニア大学ウォートン校でMBAを、ジョンズ・ホプキンス大学で国際関係論修士を取得。マッキンゼー、ノバルティスファーマ、ネスレを経て、2008年10月、ウェブサイト「ほぼ日刊イトイ新聞」を運営する糸井事務所に入社、2009年1月より現職
倉田/幸信
1968年生まれ。早稲田大学政治経済学部卒。朝日新聞記者、週刊ダイヤモンド記者、DIAMONDハーバード・ビジネス・レビュー編集者を経て、2008年よりフリー(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです) --このテキストは、tankobon_hardcover版に関連付けられています。
出版社からのコメント
イーロン・マスク、ピーター・ティールらを生み出したペイパル・マフィアのひとり、リンクトイン創業者が提唱する「人と企業」の新しい関係とは。
経済が右肩上がりの時代に機能した終身雇用も、変化の激しい時代にはその綻びがさまざまなところで露呈しています。企業は事業環境の変化に追いつけず、社員も自分のやりたい仕事を追わなくなる。かと言って、フリーエージェントのような雇用形態だと、企業は人に成長のための投資をしなくなります。このような時代、シリコンバレーで実践されている「アライアンス」という雇用形態を提唱するのが本書です。
著者はペイパル・マフィアの一員で、リンクトイン創業者のリード・ホフマンら。「アライアンス」という雇用形態では、企業と社員がお互いの希望を語り合い、その人にあった仕事を探ります。そして期間を決めてその仕事に取り組む。期間が終わったらお互いに次の仕事を相談し、その人が次にやりたい仕事がなければ他社に移る。その場合でも、元社員と企業との関係も今後も続く。監訳者には本書に賛同してくださった、東京糸井重里事務所CFOの篠田真貴子さん。 --このテキストは、tankobon_hardcover版に関連付けられています。
経済が右肩上がりの時代に機能した終身雇用も、変化の激しい時代にはその綻びがさまざまなところで露呈しています。企業は事業環境の変化に追いつけず、社員も自分のやりたい仕事を追わなくなる。かと言って、フリーエージェントのような雇用形態だと、企業は人に成長のための投資をしなくなります。このような時代、シリコンバレーで実践されている「アライアンス」という雇用形態を提唱するのが本書です。
著者はペイパル・マフィアの一員で、リンクトイン創業者のリード・ホフマンら。「アライアンス」という雇用形態では、企業と社員がお互いの希望を語り合い、その人にあった仕事を探ります。そして期間を決めてその仕事に取り組む。期間が終わったらお互いに次の仕事を相談し、その人が次にやりたい仕事がなければ他社に移る。その場合でも、元社員と企業との関係も今後も続く。監訳者には本書に賛同してくださった、東京糸井重里事務所CFOの篠田真貴子さん。 --このテキストは、tankobon_hardcover版に関連付けられています。
著者について
リード・ホフマン(Reid Hoffman)
リンクトインの創業者であり現在会長。ペイパルの創業に関わったのち、2002年にリンクトインを創業。200を超える国と地域で3億人以上の会員を有する世界最大クラスのSNSに成長させた。シリコンバレーのベンチャー・キャピタル、グレイロック・パートナーズのパートナーも兼務し、エアビーアンドビー、フェイスブック、フリッカー、ゼンガなどに投資している。
ベン・カスノーカ(Ben Casnocha)
起業家であり作家。『スタートアップ! シリコンバレー流成功する自己実現の秘訣』(邦訳、日経BP社)は、リード・ホフマンとの共著。リンクトインで会長秘書を務めた経験もある。起業家としてComcateInc.,を設立。『ビジネスウィーク』は「アメリカでトップ若手起業家」のひとりに選出。講演者としても活躍中。
クリス・イェ(Chris Yen)
起業家であり、作家、メンター。PBworks のバイスプレジデントであり、Wasabi Venturesの共同創業者であり、ゼネラル・パートナーも務める。ハーバード・ビジネス・スクール卒(ベイカー・スカラー)。
篠田真貴子(しのだ・まきこ)
東京糸井重里事務所取締役CFO。慶應義塾大学経済学部卒、1991年日本長期信用銀行に入行。1999年、米ペンシルべニア大ウォートン校でMBAを、ジョンズ・ホプキンス大で国際関係論修士を取得。マッキンゼー、ノバルティス・ファーマ、ネスレを経て、2008年10月、ウェブサイト「ほぼ日刊イトイ新聞」を運営する糸井事務所に入社、2009年1月より現職。2012年、糸井事務所がポーター賞(一橋大学)を受賞する原動力となった。
倉田幸信(くらた・ゆきのぶ)
1968年生まれ。早稲田大学政治経済学部卒。朝日新聞記者、週刊ダイヤモンド記者、DIAMONDハーバード・ビジネス・レビュー編集者を経て、2008年よりフリー。主な訳書に『伝説のFRB議長 ボルカー』『日本企業はモノづくり至上主義で生き残れるか』(共にダイヤモンド社)がある。 --このテキストは、tankobon_hardcover版に関連付けられています。
リンクトインの創業者であり現在会長。ペイパルの創業に関わったのち、2002年にリンクトインを創業。200を超える国と地域で3億人以上の会員を有する世界最大クラスのSNSに成長させた。シリコンバレーのベンチャー・キャピタル、グレイロック・パートナーズのパートナーも兼務し、エアビーアンドビー、フェイスブック、フリッカー、ゼンガなどに投資している。
ベン・カスノーカ(Ben Casnocha)
起業家であり作家。『スタートアップ! シリコンバレー流成功する自己実現の秘訣』(邦訳、日経BP社)は、リード・ホフマンとの共著。リンクトインで会長秘書を務めた経験もある。起業家としてComcateInc.,を設立。『ビジネスウィーク』は「アメリカでトップ若手起業家」のひとりに選出。講演者としても活躍中。
クリス・イェ(Chris Yen)
起業家であり、作家、メンター。PBworks のバイスプレジデントであり、Wasabi Venturesの共同創業者であり、ゼネラル・パートナーも務める。ハーバード・ビジネス・スクール卒(ベイカー・スカラー)。
篠田真貴子(しのだ・まきこ)
東京糸井重里事務所取締役CFO。慶應義塾大学経済学部卒、1991年日本長期信用銀行に入行。1999年、米ペンシルべニア大ウォートン校でMBAを、ジョンズ・ホプキンス大で国際関係論修士を取得。マッキンゼー、ノバルティス・ファーマ、ネスレを経て、2008年10月、ウェブサイト「ほぼ日刊イトイ新聞」を運営する糸井事務所に入社、2009年1月より現職。2012年、糸井事務所がポーター賞(一橋大学)を受賞する原動力となった。
倉田幸信(くらた・ゆきのぶ)
1968年生まれ。早稲田大学政治経済学部卒。朝日新聞記者、週刊ダイヤモンド記者、DIAMONDハーバード・ビジネス・レビュー編集者を経て、2008年よりフリー。主な訳書に『伝説のFRB議長 ボルカー』『日本企業はモノづくり至上主義で生き残れるか』(共にダイヤモンド社)がある。 --このテキストは、tankobon_hardcover版に関連付けられています。
内容(「BOOK」データベースより)
イーロン・マスク、ピーター・ティールを生んだペイパル・マフィアで、リンクトイン創業者が提唱する「人と企業」の新しい関係とは。 --このテキストは、tankobon_hardcover版に関連付けられています。
登録情報
- ASIN : B011KEO0DM
- 出版社 : ダイヤモンド社; 第1版 (2015/7/9)
- 発売日 : 2015/7/9
- 言語 : 日本語
- ファイルサイズ : 2113 KB
- Text-to-Speech(テキスト読み上げ機能) : 有効
- X-Ray : 有効
- Word Wise : 有効にされていません
- 本の長さ : 187ページ
- Amazon 売れ筋ランキング: - 73,635位Kindleストア (の売れ筋ランキングを見るKindleストア)
- - 8,869位ビジネス・経済 (Kindleストア)
- カスタマーレビュー:
著者について
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1968年生まれ。早稲田大学政治経済学部卒。朝日新聞記者、週刊ダイヤモンド記者、DIAMONDハーバード・ビジネス・レビュー編集部を経て、2008年よりフリーランス翻訳者。
得意分野は金融、経済、ビジネス全般。メールアドレスはyukikurata@outlook.com
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カスタマーレビュー
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トップレビュー
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2018年2月4日に日本でレビュー済み
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11人のお客様がこれが役に立ったと考えています
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2020年4月26日に日本でレビュー済み
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会社が従業員を一生繋ぎ止める”終身雇用”ではない、新しい会社と従業員の”終身関係”を示した本。
コミットメント期間という単位で従業員は会社に対して業績向上の貢献を提供し、会社は従業員にキャリアアップの機会を提供することを雇用の基盤とし、期間が終了したら会社にとどまることにこだわらず、卒業生として互いにメリットを享受しあうという関係性がすごく現代的でポジティブ。
日本中で雇用形態の変化が叫ばれる中、将来像を描く上で良いヒントになると思います。
コミットメント期間という単位で従業員は会社に対して業績向上の貢献を提供し、会社は従業員にキャリアアップの機会を提供することを雇用の基盤とし、期間が終了したら会社にとどまることにこだわらず、卒業生として互いにメリットを享受しあうという関係性がすごく現代的でポジティブ。
日本中で雇用形態の変化が叫ばれる中、将来像を描く上で良いヒントになると思います。
2015年10月1日に日本でレビュー済み
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終身雇用は終わったよね、とみんなが思って周りを見渡してても、現実はまだなかなか今の勤め先にとらわれてしまうことが多いように感じていました。
この本はそんな手探りの人に、企業サイドでこういう働き方を提示して真剣に取り組み、そして成功している会社が少なからずあるということを教えてくれます。
また、会社にその姿勢が見られずとも、これを読んで自分の働き方を変えることができます。
エグゼクティブや事業の中核を担う人がメインターゲットのようにも読めましたが、これから変わっていく新しい働き方と長く付き合っていかなければならない20代こそ、読んでおくと良いのではないかと思いました。
この本はそんな手探りの人に、企業サイドでこういう働き方を提示して真剣に取り組み、そして成功している会社が少なからずあるということを教えてくれます。
また、会社にその姿勢が見られずとも、これを読んで自分の働き方を変えることができます。
エグゼクティブや事業の中核を担う人がメインターゲットのようにも読めましたが、これから変わっていく新しい働き方と長く付き合っていかなければならない20代こそ、読んでおくと良いのではないかと思いました。
2015年8月3日に日本でレビュー済み
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時代の変化にあった、新しい雇用関係を提案していると思います。
終身雇用でもなく、フリーエージェントでもなく、雇用を取引ではなく関係としてとらえるアライアンスとしてとらえています。
信頼関係を作るためには、コミットメントの目標・期間を設ける、その期間内での会社と個人の目標の整合性をつくる、さらには社員にネットワーク構築力を求める(「IのWe乗」)、「卒業生」ネットワークを活かすことも紹介されています。
この一連のプロセスの中で、組織と個人がお互いにどのような価値を提供しあいながらアライアンスを結び信頼関係を構築していくかについて解説されておりますので、実践的でもあります。
典型的な大企業ではなかなか難しいかもしれませんが、ベンチャーや非営利組織(NPOやNGO)などの、特に経営者や人事担当者に参考になる内容が多いのではないでしょうか。
オススメの一冊です。
終身雇用でもなく、フリーエージェントでもなく、雇用を取引ではなく関係としてとらえるアライアンスとしてとらえています。
信頼関係を作るためには、コミットメントの目標・期間を設ける、その期間内での会社と個人の目標の整合性をつくる、さらには社員にネットワーク構築力を求める(「IのWe乗」)、「卒業生」ネットワークを活かすことも紹介されています。
この一連のプロセスの中で、組織と個人がお互いにどのような価値を提供しあいながらアライアンスを結び信頼関係を構築していくかについて解説されておりますので、実践的でもあります。
典型的な大企業ではなかなか難しいかもしれませんが、ベンチャーや非営利組織(NPOやNGO)などの、特に経営者や人事担当者に参考になる内容が多いのではないでしょうか。
オススメの一冊です。