歌を担当しているが、これまで本格的に発声やヴォーカルを学んだことはことはなく、なんとなくネットで聞きかじった情報や上手な人からコツを教わるなどして学んできた。
独学にも限界を感じ、いい加減なにか手がかりになるような知識を習得したい、と考えて選んだ本がこれ。立ち読みして内容が気になったのと、なによりAmazonで安価だったのでこれなら効果がなくても損した気持ちにならないだろう、というくらいの考えだった。
実際に本書を読んでみて、書いてあることを(半信半疑ながら)実践してみたところ、明らかに声ののび・安定感が増したのが自分でもわかる。本書の「使用前」「使用後」の自分の歌声をそれぞれ録音して聴き比べてみたので間違いない(といっても効果のほどは「使用前」を聞き直すまでもなく実感できた)。
本書の特徴だと感じたのは、理屈や小難しい理論はさておき、「こんな感じですよ」という身体の使い方のイメージと、「こうしてみてください」という作法・型のようなもの、この2点を紹介することで、素人である自分にも効果が出るポイントをスムーズに伝えてくれたということ。わかる人にはわかる、だけど説明しづらい要素を、簡単な言葉で上手にとらえて表現してくれていると思う。
本書にもっと早くめぐりあっていればよかった、そうすれば過去のレコーディング作品でももっとよい結果を残せたのに…とも思うが、後悔の代わりにせめてこれからの人生で本書から学んだことを実践していこうと思う。
Kindle 端末は必要ありません。無料 Kindle アプリのいずれかをダウンロードすると、スマートフォン、タブレットPCで Kindle 本をお読みいただけます。
無料アプリを入手するには、Eメールアドレスを入力してください。
