待って待って待って、待ち望んだ「黒鉄」の続編、最新刊です。
羊のうたやイエスタデイをうたって、ハツカネズミの時間なども名作ですが、個人的には冬目景と言えば黒鉄なので、
どういった心境の変化なのか、再び描いてくれたのはとても嬉しいです。
時代モノはちょっと苦手、と言う人でも、本作はやや加味されたSFチックな
主人公がカラクリ仕掛けの改造人間?という設定のおかげで、堅苦しく無く読むことが出来るのでオススメです。
旧作からのファンも、若干の設定改変はあるようですが読むのに支障はありません。
雑誌連載も追いかけて読んでいますが、気になるのは鉄仮面の着脱設定ぐらいです。
他は、紅雀の丹が早々に登場して仲間っぽくなってる辺りに、
よくある、ライバルキャラが続編ではお仲間になる代わりにザコキャラっぽい力量と
角が取れた性格に調整される、と言うパターンの不安を感じますが、
まだまだストーリー序盤ですので、今後を見守りたいです。
また、旧作に比べて本作は若干線が細く弱々しいタッチになってしまっています。
これは、何か別の所で耳にしたのですが、
聞くところによると旧作と違って本作はPCで作画しているらしく、その影響かもしれません。
昔の作家さんがデジタルへ移行したら絵がヘロヘロになっていると言う話をたまに耳にしますが
そこまででは無いにせよ、PC作画移行が仮に事実だとすると、多少そうした影響は出ているのでは無いでしょうか。
紙の原稿用紙とつけペンでは無い、PC作画と言うのは時代の流れなのでしょうが、
個人的には旧作のアナログ感満載のタッチが似合っていると思うので、
今後作者がPC慣れしていってタッチのコントロールが出来る様になるのを期待したいです。
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