本書は、1997年6月にPHP研究所から刊行された単行本「新史 黒田官兵衛」を
2006年6月に改題して文庫化したものです。
新史と謳っていただけに、新しい官兵衛像を描きたかったようで、細かな点で通説と異なっていました。
それが、確たる史資料による記述なのか、ただの想い込みなのかは判然としません。
また、官兵衛の側近も、栗山善助や母里太兵衛の他はフィクションの様でした。
一番大きな問題は、本能寺の変の報せを受けた時点で終わっていることです。
秀吉の天下取りを補佐し、石田三成ら文官の台頭による秀吉との距離、
また家康と三成の戦いで抱いた野心など、官兵衛に欠かせない話が足りません。
残念です。
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黒田官兵衛 (人物文庫) 文庫 – 2006/6/1
- 本の長さ373ページ
- 言語日本語
- 出版社学陽書房
- 発売日2006/6/1
- ISBN-10431375217X
- ISBN-13978-4313752177
商品の説明
内容(「BOOK」データベースより)
時は戦国の世。持ち前の智略と強靭な精神力で、数々の戦場にて天才的軍略を揮い続けた名将黒田官兵衛。信長、秀吉、竹中半兵衛との出会い、郎党達の献身、荒木村重による有岡城内土牢での想像を絶する俘囚生活、三木城への兵糧攻め、備中高松城への水攻め…。稀代の名軍師の魅力を余すところなく描いた長編小説。
著者略歴 (「BOOK著者紹介情報」より)
高橋/和島
1937年、樺太生まれ。中央大学法学部卒業。第六九回オール読物新人賞。第一二回小説CLUB新人賞受賞。日本文芸家協会会員(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
1937年、樺太生まれ。中央大学法学部卒業。第六九回オール読物新人賞。第一二回小説CLUB新人賞受賞。日本文芸家協会会員(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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登録情報
- 出版社 : 学陽書房 (2006/6/1)
- 発売日 : 2006/6/1
- 言語 : 日本語
- 文庫 : 373ページ
- ISBN-10 : 431375217X
- ISBN-13 : 978-4313752177
- Amazon 売れ筋ランキング: - 1,842,715位本 (の売れ筋ランキングを見る本)
- - 290位人物文庫
- - 20,794位歴史・時代小説 (本)
- カスタマーレビュー:
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上位レビュー、対象国: 日本
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2007年5月10日に日本でレビュー済み
黒田官兵衛の生い立ちから、秀吉の軍師として頭角を現すまでの「半生」(まさに“半”生)が描かれている。
それはそれで楽しめるのだが、戦国武将としての黒田官兵衛を多少なりとも承知している者にとっては、
「あれ?これは上巻なのかな?続きは下巻に・・・いや下巻なんてない・・・え!?ここで終わりなの!?」
と拍子抜けさせられる作品。
なんとすれば、信長が討たれ、これから秀吉が天下獲りに向かう・・・というその場面で物語は終わってしまうのである。
思わず、別の作品を探して官兵衛のその後を追ってみたくなる、そんなつくりになっている。
これはいわゆる人物伝ではなく、官兵衛が歴史上の人物として登場するまでに関わる、その他の人物との出会いを描いたものなのだろう。
つまり、軍師黒田官兵衛の「人物出会い伝」である、と理解してみた。
それはそれで楽しめるのだが、戦国武将としての黒田官兵衛を多少なりとも承知している者にとっては、
「あれ?これは上巻なのかな?続きは下巻に・・・いや下巻なんてない・・・え!?ここで終わりなの!?」
と拍子抜けさせられる作品。
なんとすれば、信長が討たれ、これから秀吉が天下獲りに向かう・・・というその場面で物語は終わってしまうのである。
思わず、別の作品を探して官兵衛のその後を追ってみたくなる、そんなつくりになっている。
これはいわゆる人物伝ではなく、官兵衛が歴史上の人物として登場するまでに関わる、その他の人物との出会いを描いたものなのだろう。
つまり、軍師黒田官兵衛の「人物出会い伝」である、と理解してみた。
2014年11月2日に日本でレビュー済み
黒田官兵衛の少年時代から本能寺の変の知らせを受けるまでが描かれた物語。
本作品における官兵衛のキャラクターは、ちょっとシニカル。どんな危機的状況でも口が減りません。なんだか、ハードボイルドの主人公みたいです。
そんな官兵衛の周りには、彼の優れた頭脳と人柄に魅せられた郎党が集まって来ます。
この、官兵衛言うところの「ろくでもない」郎党どもが実に魅力的。彼らと官兵衛との軽妙なやりとりが小気味いい。
特に、有岡城から救出された官兵衛の身体を早く回復させようと、郎党たちがありとあらゆるゲテモノを持ち寄って官兵衛に食べさせようとする下りは、笑いを誘いながらもハートウォーミング。
その一方で、本作品での官兵衛と秀吉との間には微妙な距離感があります。本能寺の変の直後、官兵衛が秀吉に天下取りをけしかける有名な場面も、一ひねりあって唸らせられました。
全体的に、一味違う官兵衛物語として楽しめました。
本作品における官兵衛のキャラクターは、ちょっとシニカル。どんな危機的状況でも口が減りません。なんだか、ハードボイルドの主人公みたいです。
そんな官兵衛の周りには、彼の優れた頭脳と人柄に魅せられた郎党が集まって来ます。
この、官兵衛言うところの「ろくでもない」郎党どもが実に魅力的。彼らと官兵衛との軽妙なやりとりが小気味いい。
特に、有岡城から救出された官兵衛の身体を早く回復させようと、郎党たちがありとあらゆるゲテモノを持ち寄って官兵衛に食べさせようとする下りは、笑いを誘いながらもハートウォーミング。
その一方で、本作品での官兵衛と秀吉との間には微妙な距離感があります。本能寺の変の直後、官兵衛が秀吉に天下取りをけしかける有名な場面も、一ひねりあって唸らせられました。
全体的に、一味違う官兵衛物語として楽しめました。
2008年9月25日に日本でレビュー済み
一言で言ってしまえば、表面的、あるいは、装飾過多、な作品だと思います。
この著者は竹中半兵衛の話も書いていてその作品にも言えることなのですが、作品そのものが登場する家臣とのシーンや妻とのベッドシーンにかなり依存しています。まあ、これらのシーンが強調されているため誰でも読みやすい作品になっているし、たしかに読んでいる最中はエキサイトします。でもこれって、真に官兵衛や半兵衛という人物に対してエキサイトしているわけではなく、単に”エッチシーン”や”友情シーン”に興奮させられているだけのように感じます。つまりはこれらのシーンを抜いてしまえばどこも面白みのない作品になってしまいます。その手法がこの著者の人物表現の方法なのでしょうが、官兵衛と半兵衛という人物が本質的に全く同じ人物に感じたので、そういうところをもってして表面的で装飾過多だと述べました。
この作品を読まれた方は、ぜひ司馬遼太郎氏の播磨灘物語と読み比べてみてください。全く違う人物に感じますので。
この著者は竹中半兵衛の話も書いていてその作品にも言えることなのですが、作品そのものが登場する家臣とのシーンや妻とのベッドシーンにかなり依存しています。まあ、これらのシーンが強調されているため誰でも読みやすい作品になっているし、たしかに読んでいる最中はエキサイトします。でもこれって、真に官兵衛や半兵衛という人物に対してエキサイトしているわけではなく、単に”エッチシーン”や”友情シーン”に興奮させられているだけのように感じます。つまりはこれらのシーンを抜いてしまえばどこも面白みのない作品になってしまいます。その手法がこの著者の人物表現の方法なのでしょうが、官兵衛と半兵衛という人物が本質的に全く同じ人物に感じたので、そういうところをもってして表面的で装飾過多だと述べました。
この作品を読まれた方は、ぜひ司馬遼太郎氏の播磨灘物語と読み比べてみてください。全く違う人物に感じますので。