伯爵家の次男ダライアスは、跡継ぎの息子2人を亡くした老子爵から、年の離れた【囚われの乙女】である妻のヴィヴィアンを身ごもらせて欲しいという話をもちかけられる。即座に断るものの、老獪な子爵の粘り強い交渉と、積み上げられた請求書、そして彼自身の道義心から、このとんでもない契約を引き受けることになった。ひと月の間だけ彼女と共に過ごし、そして子供ができても自分が父とは名乗らず、ヴィヴィアンとも2度と会わないという条件で…。
どこかのんびりとしたモアランド公爵家のお話しとは違い、今回のヒーロー・ダライアスは、問題ある父親と伯爵家の次男であるという立場から経済的にも困窮し、気にそまぬながら【不満なご婦人がた】を喜ばせることで金を稼いでいます。
その悪名を見込んでの依頼ですが、なにより決め手となったのはダライアスが妹や兄を愛する様子から、子供のことも全力で愛し守ってくれるだろうというヴィヴィアンの思いから。しかし、その愛する自分の子供には父と名乗れず、以後会うこともかなわないのだとは残酷な話です。
ダライアスは納得しての契約でしたが、逆にヴィヴィアンは子供を身ごもってから冷たくなった彼に苛立ったりと女性ならでは?の感情も。
生まれてくる子供を守れるのは母親しかいないのだからと、ダライアスは女の武器を使うことを指導したり、妊娠についてこと細かに指摘したり。子供を育んでいく喜びや不安、産まれてからの名乗れないながらの父子の対面など、細かに描かれている一方で、大きな事件も動いていきます。
作者が冒頭に謝辞で「ダライアスの物語はいつもの作品とは路線が異なりますが、これまでの作品すべてと同様に、失ったと思われていた魂の復活を描いています。」と書いています。
「魂の復活」…グレース・バローズの作品の素敵さは、この言葉につきると思います。
ウィンダム家のメンバーもちょろりと顔をしますが、ケタリングが登場したのにはびっくり!いい役者じゃないか!彼の話も読みたいですわ。
それよりも、本編でも出し惜しみされているヴァレンタインのロマンスをなんとか読みたいものですが…
表紙は原書のように、ヒーローの顔で決めてほしかったかな〜。
初期の作品ということで、場面転換が時折バッサリしすぎてたのと、悪意のある人物が多すぎてめげそうになったのと、そんなに堂々とドレスや何やら誂えたりして関係バレバレやんか!などなど、こまごまつっこみたいところがあったりで☆は4つですが、愛ゆえのムチです!
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黒い瞳にかりそめの愛を誓って (ラズベリーブックス) 文庫 – 2014/1/10
- 本の長さ470ページ
- 言語日本語
- 出版社竹書房
- 発売日2014/1/10
- 寸法10.7 x 2.1 x 14.9 cm
- ISBN-104812498376
- ISBN-13978-4812498378
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