タロットの”Tの書”を読みたくて下巻のみ購入しました。タロットのゴールデンドーン系の本と言えば”トートの書”。こちらの本は多くの方が購入されているようですが(レビューの数をみると)本書を購入されている人は少ないようですね。(レビュー数が0でしたので)
私は召喚魔術実践に関しては興味がないので(と言うか読んでも意味不明でしたので・・・)”Tの書”のみに関して書きたいと思います。本書の約半分がタロットの記述です。
木星王氏や和泉龍一氏の本でもGD独自のスプレッドの紹介はありますが、詳しい占術の説明はありません。又、トートの書においても、カードの説明は盛りだくさんですが、占術の説明はありません。こちらは、”開鍵式”という、一つの案件に対して視点を変えながら5段階に分けて占う、恐らく数時間はかかるであろうスプレッドの解説が見事です。本書によって、魔術系のカードにはヘブル語、占星術や惑星の記号、エレメンタルの記号等が細かく書かれてある理由がよく理解できました。それは、ケルト十字等一般的にはポジションに意味付けがあるのですが、こちらには有りません。そのかわりに読み方に順番を付け、物語にしていくのです。その、順番付け(飛ばし読み)の為に上記の記号が必要になってくるのです。又逆位置をとらないので、両隣のカードを合わせて読むコンビネーションリーディングの手法も為になることばかり。私にはトートの書より面白く、為になりました。
タロットにカバラ、占星術を割り当てたのがGDが最初だと言われていますので、タロット研究家には必読書だと言えます。
”Tの書”の理解には最低限、占星術、カバラの予備知識は必要だと思いますが、必ずしも”上巻”は必要ないと思いました。
Kindle 端末は必要ありません。無料 Kindle アプリのいずれかをダウンロードすると、スマートフォン、タブレットPCで Kindle 本をお読みいただけます。
無料アプリを入手するには、Eメールアドレスを入力してください。
