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黄色い本 (KCデラックス アフタヌーン) コミックス – 2002/2/20

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商品の説明

商品説明

   寡作ながら時代のはやりすたりに流されない漫画を描き続ける、高野文子の4冊目の短編集。モダンで柔軟な絵柄と、ユーモラスかつ静謐(せいひつ)な描写と、高度で緻密な演出。これらが絶妙なバランスで同居する彼女の漫画の中には、さまざまな驚きと発見が隠されている。

   たとえばロジェ・マルタン・デュ・ガール著『チボー家の人々』を題材にした表題作は、読書の醍醐味そのものを再発見させてくれる。主人公の女学生は、流れていく日々の生活の中で『チボー家の人々』をゆっくりと読破する。極端に言えばただそれだけの物語。しかし、だからこそ『黄色い本』には、本を読む習慣のある人間にとってたまらない感動が詰まっている。いい本に出合い、その世界の中に没入して読みふけり、ある種のせつなさと共に読み終える。この一連の流れの中で抱く読者の複雑な気持ちが、さりげないあの手この手によって見事に再現されてゆく様の、なんとみずみずしく美しいことか。

   ほかに収録されているのは、縁の不思議を絶妙に描く2つの短編と、オリジナルとは視点を切り替えて描かれた冬野さほの短編漫画のカバー。どの内容も、一度読んだだけではとても味わいきれないほど奥が深い。よく理解できない箇所があっても、描写を手がかりに想像を駆使しつつ読み込めば、見えてくるものがある。そして、ああ、そうだったのか!と一度感動したら、また何度もじっくり読み返したくなる好循環。まさに一生ものの1冊。(横山雅啓)

著者について

高野 文子
1957年11月12日生まれ。新潟県新潟市出身。新潟県立新潟江南高等学校衛生看護科、東京都立公衆衛生看護専門学校卒業。1979年、「JUNE」掲載の『絶対安全剃刀』でデビュー。1982年、同作品で第11回日本漫画家協会賞・優秀賞受賞。2003年には、『黄色い本 ジャック・チボーという名の友人』で第7回手塚治虫文化賞・マンガ大賞受賞。


登録情報

  • コミック: 154ページ
  • 出版社: 講談社 (2002/2/20)
  • 言語: 日本語
  • ISBN-10: 4063344886
  • ISBN-13: 978-4063344882
  • 発売日: 2002/2/20
  • 商品パッケージの寸法: 21 x 14.6 x 1 cm
  • おすすめ度: 5つ星のうち 4.4 41件のカスタマーレビュー
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カスタマーレビュー

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投稿者 望都 VINE メンバー 投稿日 2014/11/2
形式: コミック Amazonで購入
マンガ文法に不慣れな評者としてはどうも意味の取れない箇所が何箇所かあったのですが、ほんの些細な日常の一瞬を鋭利に切り取り、この細い描線と独特な描画、そして現実と仮構が一体化(渾然一体化)したモティーフの下、デフォルメされた人物造型で、登場人物の深い内面までをも描き切ってしまう。本当に世界的な傑作であると思います。日本マンガの至宝ともいうべき高野文子さんの一作。

「実ッコ その本買うか?」「ええ?」「注文せば良いんだ 五冊買いますすけ 取り寄せてください言うて」「いいよう もう読み終わるもん ほら」「好きな本を 一生持ってるのもいいもんだと 俺は 思うがな」(73~74頁)
「実ッコ 本はな ためになるぞう 本はな いっぺえ読め」(74頁)
「いつでも来てくれたまえ メーゾン・ラフィットへ」(75頁、76頁)
「たきちゃんはスネウチ氏と結婚しちゃったのでした」(120頁)

一瞬を切り取るその犀利さでは、特に87頁や97頁、145~146頁などの絵柄の着想には本当に脱帽させられた。何回も読み直したくなる一冊です。
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投稿者 M.H. 投稿日 2016/3/14
形式: コミック Amazonで購入
初出は
「黄色い本」1999年アフタヌーン 10月号 講談社
「CLOUDY WEDNESDAY] 1996年 コミックキューVol.2 イースト・ブレス
「マヨネーズ」1996年5月コミックアレ臨時増刊号 マガジンハウス
「二の二の六」2001年アフタヌーン7月号 講談社

周囲の高評価に対して、申し訳ない
この作品は、マンガである必要はないような・・・
小説で上手に書いても良いのではと。
マンガ独特の次を読ませる工夫というものはない
登場人物は複雑な表情を見せることもなく、魅せる絵もなく、小説でよいのではないかと
無駄なコマも多い。無駄なセリフも多い。
淡々と人が描かれ、セリフが入る
シーン説明のコマがないのも特徴
各キャラの個性も弱く、魅力的なキャラもいない
会話内容もストーリーも退屈でした
登場人物の豊かな心情の内面世界を描きたいのなら、かなり工夫がいると思います。
1ページで次を読ませようという工夫がないので、何度も読もうと思えない。
一読で理解できない私が悪いのか、作者の表現が悪いのか
しかし、売れてるようなので、買ってみて自己判断されてください
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形式: コミック Amazonで購入
またお願いします。貴重な1冊良かったですよ。綺麗でした!またお願いします。
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投稿者 Mlle C 投稿日 2006/12/17
形式: コミック
漫画を読んで、こんなに鳥肌が立ったのは、震え上がったのは初めてです。

バイトの休憩中に『黄色い本』を読んで、その後なかなか仕事に集中できなかったのを覚えています。

本を読むってこういうことだ

そう教えてくれました。

実地子がジャックに対して抱いていた思いを、私は実地子に対して抱いてしまいました。

実地子の台詞で『革命ができません』ていうのがあるんですけど、私もまさにそんな気持ちで、本を読むことで革命を起こしたような気になることもしばしば。

でも実地子のいいところは、本に現実逃避していないところ。かな。

一方で私は、完全に現実逃避に本を『使っちゃって』いるので…

数え切れないほど読み返しましたが、何度読んでもいいんです。
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投稿者 hotpot 投稿日 2013/11/3
形式: コミック Amazonで購入
古本としては一般的だと思いますが,特に大きな汚れもありませんでした。
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投稿者 jasmine4 投稿日 2002/5/12
形式: コミック
 寡作ながら、色あせない作品を発表し続ける新潟県出身の高野文子さん。表題作「黄色い本」は新潟弁満載(たぶん、北蒲原郡五泉・安田あたりの言葉だと思います)で、ほかの地方の人が読んでわかるのかな?と思う言い回しもあります。主人公が就職を決意したメリヤスが、実際にこの地方では盛んで、このような細かいディテールに毎度ながら感心させられます。
 どこかの書評に「主人公は家に居場所がなく、読書に逃避し就職を決意」と書いてあったのですが、読んでみると、主人公がジャック・チボーに寄せる思いは思春期特有の甘い疎外感で、けして現代の家庭のような親子の断絶ではない。むしろ主人公の父は、娘とその愛書「チボー家の人々」を暖かく、そしてシャイな新潟県人らしく無骨に受け入れてます。主人公の心の動きはまさに「親離れ」しようとする思春期の少女の発達段階を示していると言えるのではないでしょうか。「黄色い本」は、題材となった「チボー家の人々」と同様、ながく読み継がれていく作品だと思います。
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