魯山人に興味があり、文庫化されているこの本と、別の出版社から出ている文庫本「料理の王国」を同時に購入したのだが、こちらは他の人が編集したもので、主要な部分はほとんど後者の内容と重なっている。
それであれば、魯山人本人が並べ方や序文なども書いている後者を選ぶべきだ。
リアル書店であれば、立ち読みして比べられるのでこのような購入ミスはないのだが、ネット書店ならではの残念な結果。しかし、返品するのもめんどくさいので、手元に置いて、「差分」について考えてみようかなとも思っている。
さて、蛇足だが、よく文庫本、翻訳本などで、特に原著者が物故している場合などに、勝手に翻訳者が章の順番などを入れ替えたり、一部割愛しているケースがあるが、困ったものである。
その酷い例が、岩波文庫「連続性の哲学」(原著CSパース)である。思想史に燦然と光る天才パースの市民講座用の草稿または講義録が同書であるが、その天才が語った講義の順番を翻訳者の「分際で」、こちらの方が分かりやすいだろうと解説だか、訳者前書きだかで、堂々と宣言して順番を入れ替えている。
そのせいで、話が噛み合わなくなったり、説明が前後してしまっているのだが、読んでみればわかるのだが、当然、パースが講義した順番がどう考えても「論理的」に正しいのだ。
嘘だと思うなら、読んでみるといい。(おそらく岩波文庫版は絶版?または品切れ中)
話が逸れたが、私のこのような「オリジナル重視主義」が、本書について、述べた評価に影響していることを理解してもらうために、書き添えさせて頂いた。
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