遊郭編の妓夫太郎・堕姫の人間時代の話では、
鬼化したこの兄妹を非難できる権利は、
被害者家族以外にはないというくらい、
世間から酷い仕打ちを受けてましたが。
この巻登場の鬼も、とても重く辛すぎる「訳あり」です。
ささやかな希望すら世間からはぎ取られ
限界まで追い詰められていった時
最後に救いの手を差し伸べてくれたのは、
人ではなく、
人をやめたサイコパスだったりするわけで。
丹次郎が言う、
「鬼は悲しい生き物だ」という台詞が胸に沁みます。
内容紹介
上弦の参・猗窩座と対峙する炭治郎と冨岡。その圧倒的な力に対し防戦一方の二人だが、熾烈を極める戦いの中、炭治郎は父親から教えられた「透き通る世界」の境地に到達する! 炭治郎の剣は果たして猗窩座に届くのか…!?