シャーロック・ホームズと鬼平、ともに司法制度が確立する前のロンドンと東京を舞台に、悪と戦うというシチュエーションは一緒です。
シャーロック・ホームズに浮浪者少年団がついていれば、鬼平には密偵たちがついている所も、この手の読み物の定番です。
しかし、ここから、悪を退治するために突き詰めていく手法が、シャーロック・ホームズと鬼平では、全く違っていると感じます。
シャーロック・ホームズは、日本でもこの手の推理モノの範になった科学的な観察から導き出される犯人への道筋があり、それを補完する程度に少年団だったり・ワトソン博士だったり・時として本人が活躍します。
鬼平は、落ちていた手ぬぐいや、提灯というものから探索するということはありますが、多くのケース、偶然、あくまでも、偶然、密偵や鬼平さんや与力・同心たちが見かけた光景だったり人から、推理が展開されていきます。
この偶然、そして結果、不幸になる人、幸せになる人、イロイロな人生、やはり運命だったりに大きな比重をかけているところが、鬼平犯科帳の特徴であり、一押しなところなのでしょう。
かく言う私も、鬼平犯科帳ですっかり時代劇といわれるジャンルの虜になってしまいました。
時代劇というカオスにお誘いいただき、ありがとうございます。
なお、「唖の十蔵」「本所・桜屋敷」「血頭の丹兵衛」「浅草・御厩河岸」「老盗の夢」「暗剣白梅香」「座頭と猿」「むかしの女」の中では、「血頭の丹兵衛」が一番すきです。
鬼平犯科帳(一): 1 Kindle版
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言語:日本語
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出版社文藝春秋
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発売日2000/4/10
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ファイルサイズ543 KB
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商品の説明
内容(「BOOK」データベースより)
斬り捨て御免の権限を持つ幕府の火付盗賊改方の長官・長谷川平蔵。盗賊たちには“鬼の平蔵”と恐れられている。しかし、その素顔は義理も人情も心得た苦労人であ。彼を主人公に、さまざまな浮世の出来事を描き出し、新感覚の時代小説として評判高く、テレビに舞台に人気の集まる鬼平シリーズ第一巻。
--このテキストは、絶版本またはこのタイトルには設定されていない版型に関連付けられています。
登録情報
- ASIN : B009A497S8
- 出版社 : 文藝春秋; 新装版 (2000/4/10)
- 発売日 : 2000/4/10
- 言語: : 日本語
- ファイルサイズ : 543 KB
- Text-to-Speech(テキスト読み上げ機能) : 有効
- X-Ray : 有効
- Word Wise : 有効にされていません
- 本の長さ : 315ページ
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Amazon 売れ筋ランキング:
- 50,102位Kindleストア (の売れ筋ランキングを見るKindleストア)
- - 132位歴史・時代小説 (Kindleストア)
- - 540位直木賞受賞(26-50回)作家の本
- - 5,478位日本の小説・文芸
- カスタマーレビュー:
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カスタマーレビュー
5つ星のうち4.5
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2017年5月1日に日本でレビュー済み
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Amazonで購入
8人のお客様がこれが役に立ったと考えています
役に立った
2014年7月4日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
予備知識ゼロで初めて読んでみた。
おもしろい。主人公である長谷川平蔵が魅力に溢れている。
悪を許さず。の基本姿勢だが勧善懲悪とまではいかない。
その人となりを見て許すときは許す。許せない悪人は即時処刑。
その線引きはグレーに見えるが決してそうではない。
確固としたラインがそこにはある。
こんな人が現実にいたら素晴らしいだろう。
むしろ存在しないからこそこういうよく出来た読み物が好まれるのだろう。
江戸時代の生活や時代背景も詳細に描かれており、単純に
歴史小説として読んでも面白い。
おもしろい。主人公である長谷川平蔵が魅力に溢れている。
悪を許さず。の基本姿勢だが勧善懲悪とまではいかない。
その人となりを見て許すときは許す。許せない悪人は即時処刑。
その線引きはグレーに見えるが決してそうではない。
確固としたラインがそこにはある。
こんな人が現実にいたら素晴らしいだろう。
むしろ存在しないからこそこういうよく出来た読み物が好まれるのだろう。
江戸時代の生活や時代背景も詳細に描かれており、単純に
歴史小説として読んでも面白い。
2019年7月5日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
テレビで観ていましたが。小説のほうが面白いという友人がいたので興味がわき読んでみました。今一番お気に入りです。全作よみましたがまた読みたくなり、もう一度読んでいます。
2019年4月23日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
想像をかきたてられるシンプルな文体と
痛快ながらも人間味あふれる平蔵と
頼もしい仕事仲間の設定が絶妙です
痛快ながらも人間味あふれる平蔵と
頼もしい仕事仲間の設定が絶妙です
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