高機能アルコール依存症という言葉を聞きかじり、なんだ?と思って検索したらほぼこの本の事ばかり出てきたので試しに買いました。読んだ結果、ここに出てくる「高機能…」症例は間違いなく従来のイメージ通りのアルコール依存症か、別に正常かのどっちかでした。それらをうまく織り混ぜて紹介することで「高機能アルコール依存症」は怖い、という印象を与えられそうになりますが。
「毎日飲むけど量は適切でとんでもエピソードなどなく仕事や日常生活に支障がない人」をなぜ立派な障害名で飾る必要があるのかわかりません。「普通に思えるでしょ?」という体で紹介されている依存者は明らかに一線を画しておかしい所があるケースでした。新しい概念を打ち立てたい、のかなと思います。そのうちどこかのテレビ局が嗅ぎつけて面白おかしくおどろおどろしく特集してくれると思うので本を買う必要はないかと。きっと放送翌日精神科外来が大繁盛するパターンです。
300ページ程ですが同じ事の繰り返しが多く内容は薄めです。後半の治療に関する内容は医療福祉に関わる方や依存者家族の方は勉強になるかもしれません。普通に美味しく楽しいお酒を飲んでいる人はあまり過度に不安がる必要ないな、というのが最終的な印象です。そうでないお酒の人は無理せず速やかに専門機関に相談した方が良い、という事に関しては筆者と同感です。
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