この商品をお持ちですか?
マーケットプレイスに出品する

無料のKindleアプリをダウンロードして、スマートフォン、タブレット、またはコンピューターで今すぐKindle本を読むことができます。Kindleデバイスは必要ありません 。詳細はこちら
Kindle Cloud Readerを使い、ブラウザですぐに読むことができます。
携帯電話のカメラを使用する - 以下のコードをスキャンし、Kindleアプリをダウンロードしてください。
高架線 単行本 – 2017/9/28
購入を強化する
思い出すことで、見出され、つながっていくもの。注目の芥川賞作家、初めての長篇小説。風呂トイレつき、駅から徒歩5分で家賃3万円。古アパート「かたばみ荘」では、出るときに次の入居者を自分で探してくることになっていた。部屋を引き継いだ住人がある日失踪して……。人々の記憶と語りで綴られていく16年間の物語。
思い出すことで、見出され、つながっていくもの。
注目の芥川賞作家、初めての長篇小説。
風呂トイレつき、駅から徒歩5分で家賃3万円。古アパート「かたばみ荘」では、出るときに次の入居者を自分で探してくることになっていた。部屋を引き継いだ住人がある日失踪して……。人々の記憶と語りで綴られていく16年間の物語。
思い出すことで、見出され、つながっていくもの。
注目の芥川賞作家、初めての長篇小説。
風呂トイレつき、駅から徒歩5分で家賃3万円。古アパート「かたばみ荘」では、出るときに次の入居者を自分で探してくることになっていた。部屋を引き継いだ住人がある日失踪して……。人々の記憶と語りで綴られていく16年間の物語。
- 本の長さ242ページ
- 言語日本語
- 出版社講談社
- 発売日2017/9/28
- 寸法13.4 x 1.7 x 19.1 cm
- ISBN-104062207591
- ISBN-13978-4062207591
この商品を見た後に買っているのは?
ページ: 1 / 1 最初に戻るページ: 1 / 1
商品の説明
内容(「BOOK」データベースより)
風呂トイレつき、駅から5分で家賃3万円。古アパート・かたばみ荘では、出るときに次の入居者を自分で探してくることになっていた。部屋を引き継いだ住人がある日失踪して…。人々の記憶と語りで綴られていく16年間の物語。注目の芥川賞作家、初めての長篇小説。
著者について
滝口 悠生
1982年東京都生まれ。2011年、「楽器」で新潮新人賞を受賞しデビュー。2015年、『愛と人生』で野間文芸新人賞受賞。2016年、「死んでいない者」で芥川龍之介賞受賞。他の著書に『寝相』『ジミ・ヘンドリクス・エクスペリエンス』『茄子の輝き』がある。
1982年東京都生まれ。2011年、「楽器」で新潮新人賞を受賞しデビュー。2015年、『愛と人生』で野間文芸新人賞受賞。2016年、「死んでいない者」で芥川龍之介賞受賞。他の著書に『寝相』『ジミ・ヘンドリクス・エクスペリエンス』『茄子の輝き』がある。
著者略歴 (「BOOK著者紹介情報」より)
滝口/悠生
1982年東京都生まれ。2011年、「楽器」で新潮新人賞を受賞しデビュー。2015年、『愛と人生』で野間文芸新人賞受賞。2016年、「死んでいない者」で芥川龍之介賞受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
1982年東京都生まれ。2011年、「楽器」で新潮新人賞を受賞しデビュー。2015年、『愛と人生』で野間文芸新人賞受賞。2016年、「死んでいない者」で芥川龍之介賞受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
登録情報
- 出版社 : 講談社 (2017/9/28)
- 発売日 : 2017/9/28
- 言語 : 日本語
- 単行本 : 242ページ
- ISBN-10 : 4062207591
- ISBN-13 : 978-4062207591
- 寸法 : 13.4 x 1.7 x 19.1 cm
- Amazon 売れ筋ランキング: - 517,173位本 (の売れ筋ランキングを見る本)
- - 16,173位日本文学
- カスタマーレビュー:
著者について
著者をフォローして、新作のアップデートや改善されたおすすめを入手してください。

著者の本をもっと発見したり、よく似た著者を見つけたり、著者のブログを読んだりしましょう
カスタマーレビュー
5つ星のうち3.9
星5つ中の3.9
21 件のグローバル評価
評価はどのように計算されますか?
全体的な星の評価と星ごとの割合の内訳を計算するために、単純な平均は使用されません。その代わり、レビューの日時がどれだけ新しいかや、レビューアーがAmazonで商品を購入したかどうかなどが考慮されます。また、レビューを分析して信頼性が検証されます。
トップレビュー
上位レビュー、対象国: 日本
レビューのフィルタリング中に問題が発生しました。後でもう一度試してください。
2021年6月18日に日本でレビュー済み
違反を報告する
Amazonで購入
芥川賞受賞作よりこちらを先に読んだのだが、何これ?面白い。失踪した三郎に関する話が主題と思いきや、それは半分ほど。最初1人と思っていた語り手は、次々変わり7人まで増える。話もあちこち飛びまくりながら進むのだが、これまた7人の個性が良く描かれ面白い。全てのパラグラフで語り手が自己紹介のようにフルネームで話し始めるのも愉快。この本が好きな方はぜひ、長嶋有さんの「三の隣りは五号室」もどうぞ。
役に立った
VINEメンバー
Amazonで購入
高架を走る電車から見れば、眼下にビルやマンションや民家が広がる。その家々のどれにもささやかな生活があり、精一杯に生きる人たちがいる。ちょっとせつなくて、ほのぼのとした人生もあるのだろう。これは西武池袋線の池袋から二つ目の東長崎駅の近くにある小さな古いアパートの物語だ。かたばみ荘は、わずか4戸で6畳の板の間と2畳の台所、シャワーとトイレ、ユニットバス。これで家賃3万円は格安だが、退出するときは次の入居者をみつけるとのルールがある。
新井田千一は、5年前にかたばみ荘を出たのだが、次の入居者・片川三郎が家賃を払わず行方不明になったと大家から電話がかかってきた。ルールにしたがって新井田は大学の後輩である失踪した三郎を探し始める。新井田新一から七見歩、七見奈緒子、峠茶太郎、木下目見、と周辺の人々が次々に片川三郎をめぐって証言する。それぞれ脱力感のある語り口にうなずいていると、不意に小説家を名乗る日暮純一が登場する。これらの証言は、日暮が彼らから聞き出したことを書き残したものであることがわかる。
そして、最後にはかたばみ荘が解体されることになり、みんなでその解体を見守ることになる。同時に明らかにされるかたばみ荘に仕組まれた秘密、ある人物の秘密に驚くとともにしみじみとため息をつくことになる。最初は、アパート住人あるいは関係者のオムニバス短編かと思わせて、実は新手のミステリーでもあった。とても凝ったつくりの小説である。スートーリーよりも、一人ひとりがささやかな暮らしを大切にして、お互いに心配りながら生きている姿がこの小説の主題だとわかる。したがって、作者の人間を見る目が優しくて、人なつこくて、ていねいで、読みながらとても心地よかった。
新井田千一は、5年前にかたばみ荘を出たのだが、次の入居者・片川三郎が家賃を払わず行方不明になったと大家から電話がかかってきた。ルールにしたがって新井田は大学の後輩である失踪した三郎を探し始める。新井田新一から七見歩、七見奈緒子、峠茶太郎、木下目見、と周辺の人々が次々に片川三郎をめぐって証言する。それぞれ脱力感のある語り口にうなずいていると、不意に小説家を名乗る日暮純一が登場する。これらの証言は、日暮が彼らから聞き出したことを書き残したものであることがわかる。
そして、最後にはかたばみ荘が解体されることになり、みんなでその解体を見守ることになる。同時に明らかにされるかたばみ荘に仕組まれた秘密、ある人物の秘密に驚くとともにしみじみとため息をつくことになる。最初は、アパート住人あるいは関係者のオムニバス短編かと思わせて、実は新手のミステリーでもあった。とても凝ったつくりの小説である。スートーリーよりも、一人ひとりがささやかな暮らしを大切にして、お互いに心配りながら生きている姿がこの小説の主題だとわかる。したがって、作者の人間を見る目が優しくて、人なつこくて、ていねいで、読みながらとても心地よかった。
2017年10月14日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
結論から書くと、芥川受賞作よりも断然好きだ。
面白い、みなさんにお勧めする。
わたしは気に入った本は噛みしめ、残りのページを確認しながら読むたちである。
この本はその類だ。
最初から続きが気になる。作者はCMは挟まない。グイグイ引き込まれる。
物語は表紙のように住をめぐって話が進んでいく。
しかし、中盤を過ぎたあたりから静から動へ、物語が動き登場人物が一堂に会す。
いまはとにかくカレーうどんが食べたくてならない。
カレーうどんを食べなければクライマックスは迎えられない。
そんな本。
面白い、みなさんにお勧めする。
わたしは気に入った本は噛みしめ、残りのページを確認しながら読むたちである。
この本はその類だ。
最初から続きが気になる。作者はCMは挟まない。グイグイ引き込まれる。
物語は表紙のように住をめぐって話が進んでいく。
しかし、中盤を過ぎたあたりから静から動へ、物語が動き登場人物が一堂に会す。
いまはとにかくカレーうどんが食べたくてならない。
カレーうどんを食べなければクライマックスは迎えられない。
そんな本。
2018年1月23日に日本でレビュー済み
東京23区内で、家賃3万円というオンボロアパート「かたばみ荘」。ここのしきたりは、部屋を出るときには、次の入居者を自分で連れてくること。ボロさもさることながら、不動産仲介業者を介さないこの仕組みが、格安家賃につながっていた。
もう一つ、かたばみ荘の部屋には特徴が。浴室は広いのに、そこにあるのは何故かシャワーと和式便所で、浴槽は無い。
こんな奇妙なかたばみ荘の住人と、住人を取り巻く人たちの一人称の語りが、語り手を変えながら展開されていく。
序盤は率直に言って退屈で、誰に対する語りなのかもわからず、この物語がどこに向かおうとしているのかも見えなかった。カレーうどんが出てくるあたりから、語りの中身が少し面白くなってきたので、何とか先へ読み進めることができた。
すると、終盤で、延々と映画「蒲田行進曲」の筋を辿る語り手が現れ、何なんだこれは!と思っていたら、その後の展開で、ようやく語り先が誰なのかが判明。こういう構成かと得心していたら、最後に、かたばみ荘の名の由来、独特なしきたり、奇妙な部屋のつくりなど、すべての謎の種明かしが用意されていた。
よく考えて作られているが、如何せん、序盤から中盤にかけて、引き込まれるものがなかった。ただ、他のレビューを見ると高評価のものも多いので、感性が合わなかったということなのかもしれないが。
映画「蒲田行進曲」を見たのは十代の頃。わがままで暴力的な銀ちゃんに、周りの人たちは何故振り回されるがままなのか、理解できなかった。今観たら、この映画の深さがわかるのかもしれない。
もう一つ、かたばみ荘の部屋には特徴が。浴室は広いのに、そこにあるのは何故かシャワーと和式便所で、浴槽は無い。
こんな奇妙なかたばみ荘の住人と、住人を取り巻く人たちの一人称の語りが、語り手を変えながら展開されていく。
序盤は率直に言って退屈で、誰に対する語りなのかもわからず、この物語がどこに向かおうとしているのかも見えなかった。カレーうどんが出てくるあたりから、語りの中身が少し面白くなってきたので、何とか先へ読み進めることができた。
すると、終盤で、延々と映画「蒲田行進曲」の筋を辿る語り手が現れ、何なんだこれは!と思っていたら、その後の展開で、ようやく語り先が誰なのかが判明。こういう構成かと得心していたら、最後に、かたばみ荘の名の由来、独特なしきたり、奇妙な部屋のつくりなど、すべての謎の種明かしが用意されていた。
よく考えて作られているが、如何せん、序盤から中盤にかけて、引き込まれるものがなかった。ただ、他のレビューを見ると高評価のものも多いので、感性が合わなかったということなのかもしれないが。
映画「蒲田行進曲」を見たのは十代の頃。わがままで暴力的な銀ちゃんに、周りの人たちは何故振り回されるがままなのか、理解できなかった。今観たら、この映画の深さがわかるのかもしれない。
ベスト1000レビュアー
西武池袋線沿線にある築40年以上が経過している古いアパートの一室をめぐる物語。
このアパートは、自分が退出する時には新しい入居者を紹介しなければならないという仕組みで運営しているのだが、ある日、入居者の片山三郎が行方不明になる。片山三郎の行方を巡って、過去にその一室に住んだ住人や知人が奇妙な縁でつながっていく。
一人の人間の失踪というと事件のように思えるのだが、物語全体が穏やかな空気に包まれていて、静かで優しい印象だった。登場人物の人柄もよく、様々なトラブルが巻き起こるのだが、険悪な雰囲気はなくて、おもしろおかしく読めた。
個人的には終盤の映画のくだりがややくどく感じられたが、読後感はよかった。
このアパートは、自分が退出する時には新しい入居者を紹介しなければならないという仕組みで運営しているのだが、ある日、入居者の片山三郎が行方不明になる。片山三郎の行方を巡って、過去にその一室に住んだ住人や知人が奇妙な縁でつながっていく。
一人の人間の失踪というと事件のように思えるのだが、物語全体が穏やかな空気に包まれていて、静かで優しい印象だった。登場人物の人柄もよく、様々なトラブルが巻き起こるのだが、険悪な雰囲気はなくて、おもしろおかしく読めた。
個人的には終盤の映画のくだりがややくどく感じられたが、読後感はよかった。
2017年12月1日に日本でレビュー済み
ある週刊紙の書評で本作品を知り、作者の本を読むならば、とまずは芥川賞受賞作から読んだが、こちらのほうが断然面白い。
一気に読み進めたものの残り3分の1くらいで睡魔に勝てずいったん眠りについたが、夜中にトイレに目覚めてから続きを読み終えた。寝るのも惜しんで先が読みたくなった本は久しぶりである。
それぞれの語り手は、いったい誰を相手に話しているのか? まずその謎が知りたくてページをめくり続けるしかないのだ。
「死んでいない者」のほうは、淡々と語られるだけで最後まで特に何も大きな出来事もなく終わるのに対して、本作はかなり凝った作りになっている。これをミステリーと呼ぶかはともかく、どんな小説も、最後にそれまでのいくつもの伏線が回収される話は読後の満足感が高い。
かたばみ荘と言う、アパートの名前の由来までもが最後にさりげなく添えられている。
作者は、カギかっこ「 」を使わない会話文表現が得意のようだが、本作品でもその文体がいい味を出している。このスタイルは好きだ。下手な「 」を使ったやり取りや独り言よりもテンポが良くて、むしろ読み易い。
映画「蒲田行進曲」のくだりは賛否両論ありそうだが、長々と映画のあらすじを語ることが本作のストーリーに直結していることは最後に分かるので許されよう。
多分、この映画を久しぶりにまた観たくなった読者は私だけではないはずだ。
一気に読み進めたものの残り3分の1くらいで睡魔に勝てずいったん眠りについたが、夜中にトイレに目覚めてから続きを読み終えた。寝るのも惜しんで先が読みたくなった本は久しぶりである。
それぞれの語り手は、いったい誰を相手に話しているのか? まずその謎が知りたくてページをめくり続けるしかないのだ。
「死んでいない者」のほうは、淡々と語られるだけで最後まで特に何も大きな出来事もなく終わるのに対して、本作はかなり凝った作りになっている。これをミステリーと呼ぶかはともかく、どんな小説も、最後にそれまでのいくつもの伏線が回収される話は読後の満足感が高い。
かたばみ荘と言う、アパートの名前の由来までもが最後にさりげなく添えられている。
作者は、カギかっこ「 」を使わない会話文表現が得意のようだが、本作品でもその文体がいい味を出している。このスタイルは好きだ。下手な「 」を使ったやり取りや独り言よりもテンポが良くて、むしろ読み易い。
映画「蒲田行進曲」のくだりは賛否両論ありそうだが、長々と映画のあらすじを語ることが本作のストーリーに直結していることは最後に分かるので許されよう。
多分、この映画を久しぶりにまた観たくなった読者は私だけではないはずだ。