「高原のフーダニット」の冒頭が、ちと雲を掴むような展開なわけですが
話半分というスタンスで読んでた、”夢十夜”の流れから入ったせいで
ストーリーが全然入ってきません(笑)。
逆にそんな話だから、この本がそういった構成になったのかも知れませんが。
あと・・・・
「わかった!犯人は八木だ!!」
八「へぃ…あっしがやりました……」
「悪は裁かれなくてはなりません。正義は勝つ!!」
これで終わった方が、バカミスとしてより名を残したかも・・・・・。
そんなクダラナイことを考えたのも、火村シリーズ20周年作としては
いささかパンチ不足だったせいかも知れません・・・。
高級レストランのメニューみたいな装丁はいいですね。
ちゅうか、”高原のフーダニット”はダブルミーニングだったのですねぇ。
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高原のフーダニット (徳間文庫) Kindle版
価格 | 新品 | 中古品 |
「先生の声が聞きたくて」気だるい日曜日、さしたる知り合いでもない男の電話。それが臨床犯罪学者・火村英生を血塗られた殺人現場へいざなう一報だった。双子の弟を殺(あや)めました、男は呻(うめ)くように言った。明日自首します、とも。翌日、風薫る兵庫の高原で死体が発見された。弟と、そして当の兄の撲殺体までも……。華麗な推理で犯人に迫る二篇に加え、話題の異色作「ミステリ夢十夜」を収録! 名探偵火村英生・作家有栖川有栖コンビの新たな醍醐味、全3編!
- 言語日本語
- 出版社徳間書店
- 発売日2014/11/15
- ファイルサイズ3346 KB
商品の説明
内容(「BOOK」データベースより)
「オノコロ島ラプソディ」容疑者には鉄壁のアリバイ。国産み神話の淡路島で、火村を待ち受ける奇天烈な事件。「ミステリ夢十夜」有栖川有栖は近ごろ怪夢を見る。火村と彼を次々と不可思議が襲う夢だ。今夜もきっと…。「高原のフーダニット」弟を手にかけました…美しい高原を朱に染めた双子殺人事件は、一本の電話から始まった。透徹したロジックで犯人に迫る、これぞ本格=フーダニットの陶酔。ミステリ界の名手、初の中編集。 --このテキストは、絶版本またはこのタイトルには設定されていない版型に関連付けられています。
出版社からのコメント
「分身のような双子の弟を殺しました」臨床犯罪学者・火村英生に、電話の男は突然告白した。そして翌日、死体は発見された。弟に加え兄の撲殺体までも……。透徹した論理で犯人を暴く表題作はじめ、推理作家・有栖川有栖の夜ごとの怪夢を描く異色作「ミステリ夢十夜」、神話のふるさと淡路島で火村を待ち受ける奇天烈な金満家殺人事件「オノコロ島ラプソディ」。絶品有栖川ミステリ全3編。 --このテキストは、絶版本またはこのタイトルには設定されていない版型に関連付けられています。
著者について
1959年大阪生まれ。同志社大学法学部卒業後、書店勤務のかたわら89年『月光ゲーム』でデビュー。本格推理界の旗手として「日本のクイーン」と称される。03年『マレー鉄道の謎』で日本推理作家協会賞、08年『女王国の城』で本格ミステリ大賞を受賞。 --このテキストは、paperback_bunko版に関連付けられています。
著者略歴 (「BOOK著者紹介情報」より)
有栖川/有栖
1959年大阪府生まれ。同志社大学法学部卒業。書店勤務のかたわら89年『月光ゲーム』で鮮烈にデビュー。以来、本格推理の旗手として日本のエラリー・クイーンと称される。03年『マレー鉄道の謎』で日本推理作家協会賞、08年『女王国の城』で本格ミステリ大賞を受賞。本格ミステリ作家クラブ初代会長も務めた(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです) --このテキストは、絶版本またはこのタイトルには設定されていない版型に関連付けられています。
1959年大阪府生まれ。同志社大学法学部卒業。書店勤務のかたわら89年『月光ゲーム』で鮮烈にデビュー。以来、本格推理の旗手として日本のエラリー・クイーンと称される。03年『マレー鉄道の謎』で日本推理作家協会賞、08年『女王国の城』で本格ミステリ大賞を受賞。本格ミステリ作家クラブ初代会長も務めた(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです) --このテキストは、絶版本またはこのタイトルには設定されていない版型に関連付けられています。
登録情報
- ASIN : B00Q4ODF80
- 出版社 : 徳間書店 (2014/11/15)
- 発売日 : 2014/11/15
- 言語 : 日本語
- ファイルサイズ : 3346 KB
- Text-to-Speech(テキスト読み上げ機能) : 有効
- X-Ray : 有効
- Word Wise : 有効にされていません
- 本の長さ : 283ページ
- Amazon 売れ筋ランキング: - 14,476位Kindleストア (の売れ筋ランキングを見るKindleストア)
- カスタマーレビュー:
著者について
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1959年、大阪生まれ。1989年、『月光ゲーム』で鮮烈なデビューを飾る。以後、精力的に作品を発表し、2003年『マレー鉄道の謎』で第56回日本 推理作家協会賞を受賞。2008年には『女王国の城』で第8回本格ミステリ大賞を受賞した。精緻なロジックを積み重ね、構築した世界そのものをひっくり返 してみせる鮮やかな手腕と、物語性豊かなその作品は、世代を問わず常に読み手を魅了しつづけている(「BOOK著者紹介情報」より:本データは『 闇の喇叭 (ISBN-13: 978-4652086353 )』が刊行された当時に掲載されていたものです)
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カスタマーレビュー
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2013年3月17日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
臨床犯罪学者・火村英生シリーズの中編。
いつもの長編のひりひりした感じではなく、
ちょっと牧歌的というか、
ゆるい感じの作品。
表題作は、
双子がらみの犯罪だが、
双子であることが、
それほどその犯罪に影響してないように思えたり、
夢の話では、
火村やアリス好きでないと、
ちょっとめんどくさい、作品。
最初の淡路島での殺人事件が、
もっとも“火村”らしい作品だったかな。
のんびり読むには、悪くないが、
いつもの感じを期待すると物足りない。
いつもの長編のひりひりした感じではなく、
ちょっと牧歌的というか、
ゆるい感じの作品。
表題作は、
双子がらみの犯罪だが、
双子であることが、
それほどその犯罪に影響してないように思えたり、
夢の話では、
火村やアリス好きでないと、
ちょっとめんどくさい、作品。
最初の淡路島での殺人事件が、
もっとも“火村”らしい作品だったかな。
のんびり読むには、悪くないが、
いつもの感じを期待すると物足りない。
2020年3月3日に日本でレビュー済み
2つのミステリ短編と変り種の一編の計3作がおさめられています。有栖川氏の小説は振り返ってみれば意外にも、旅情ミステリ的な面があるものも多いのですが、こちらも「オノコロ島ラプソディ」は淡路島、「高原のフーダニット」は兵庫県神河町の高原が舞台になっています。そういう意味で、どこか非日常感と、そんな土地で起きる事件を楽しめました。
ただ、「オノコロ島ラプソディ」のトリックは、これはちょっとないだろ・・・と思ってしまいました。あまりにも非現実的だし、こんなことがやれるのなら、どんな犯罪でもアリになってしまうのでは?真相が明かされるまではおもしろく読んでいたのですが、最後でがっくりきてしまいました。
「高原のフーダニット」、前科がある双子の兄弟が登場するので、初期の長編「マジック・ミラー」を思い出しました。人の出入りが限られていた高原のとある集落ということで一種のクローズド・サークルにもなっていると思います。たよられて奮闘する火村がめずらしく人情家の面を見せることや、意外な人物が犯人だったことなど、よかったと思います。
「夢十夜」は、”こんな夢を見た”で始まる夏目漱石の幻想小説「夢十夜」のミステリ版を狙ったということで、なかなかユニークな作品でした。ミステリとは言えないこと、夢なので話のオチがないことなど、賛否両論あるかと思いますが、個人的にはとても好きな雰囲気でした。小説の構想で頭がいっぱいの時、もしかして有栖川氏は実際にこんな夢を見てうなっていらっしゃるのではないかと思ってしまいました(笑)。
軽めで小粒な感じなので、有栖川作品を最初に読む方には何か別のものをおすすめしますが、ファンには楽しい一冊だと思います。
ただ、「オノコロ島ラプソディ」のトリックは、これはちょっとないだろ・・・と思ってしまいました。あまりにも非現実的だし、こんなことがやれるのなら、どんな犯罪でもアリになってしまうのでは?真相が明かされるまではおもしろく読んでいたのですが、最後でがっくりきてしまいました。
「高原のフーダニット」、前科がある双子の兄弟が登場するので、初期の長編「マジック・ミラー」を思い出しました。人の出入りが限られていた高原のとある集落ということで一種のクローズド・サークルにもなっていると思います。たよられて奮闘する火村がめずらしく人情家の面を見せることや、意外な人物が犯人だったことなど、よかったと思います。
「夢十夜」は、”こんな夢を見た”で始まる夏目漱石の幻想小説「夢十夜」のミステリ版を狙ったということで、なかなかユニークな作品でした。ミステリとは言えないこと、夢なので話のオチがないことなど、賛否両論あるかと思いますが、個人的にはとても好きな雰囲気でした。小説の構想で頭がいっぱいの時、もしかして有栖川氏は実際にこんな夢を見てうなっていらっしゃるのではないかと思ってしまいました(笑)。
軽めで小粒な感じなので、有栖川作品を最初に読む方には何か別のものをおすすめしますが、ファンには楽しい一冊だと思います。
2015年2月15日に日本でレビュー済み
有栖川の中編3つをまとめたもの。
中編3つといっても、うち一つ「ミステリ夢十夜」は、全く異なるテーマのショートショート風のものをつづったものになっていて、ちょっと異色作である。
冒頭の「オノコロ島ラプソディ」は、うへぇ~という感想が飛び出すような超絶トリック(といっていいのか?)。ぜんぜん本題に関係なさそうな伏線だったのかこれは!というヤラレタ感と同時に脱力感が襲うというきわどい作品だ。
これは読者を選ぶでしょう。少なくとも近年の日本のミステリを読みつけた読者でないと、なんでこれが推理小説として成立するのかを納得できないような気がする。
タイトル作でもある「高原のフーダニット」。タイトルを読んだ瞬間、もう玄人受けをねらった感でいっぱいになった。(解説を読むと、もうすこし広い対象をお考えのようでしたが。)内容はというと、過去の語られざる事件(ですよね)の因縁で引っ張り出された火村&アリス、どうやらクローズドな状況の中で、犯行を行えたのはいったい誰か?という流れ。輪がだんだん絞られていく過程や、クリスティがちょっと出てきたりするところは楽しめたのだが、ちょっと犯人特定の根拠が微妙な気がしてしまった。
個人的には「ミステリ夢十夜」は読後感はともかく、引き込まれ度という意味で秀逸な気がする。星新一じゃないのでこればかりでは困りますが、こういうピリリとした作品もたまには面白いなと。
中編3つといっても、うち一つ「ミステリ夢十夜」は、全く異なるテーマのショートショート風のものをつづったものになっていて、ちょっと異色作である。
冒頭の「オノコロ島ラプソディ」は、うへぇ~という感想が飛び出すような超絶トリック(といっていいのか?)。ぜんぜん本題に関係なさそうな伏線だったのかこれは!というヤラレタ感と同時に脱力感が襲うというきわどい作品だ。
これは読者を選ぶでしょう。少なくとも近年の日本のミステリを読みつけた読者でないと、なんでこれが推理小説として成立するのかを納得できないような気がする。
タイトル作でもある「高原のフーダニット」。タイトルを読んだ瞬間、もう玄人受けをねらった感でいっぱいになった。(解説を読むと、もうすこし広い対象をお考えのようでしたが。)内容はというと、過去の語られざる事件(ですよね)の因縁で引っ張り出された火村&アリス、どうやらクローズドな状況の中で、犯行を行えたのはいったい誰か?という流れ。輪がだんだん絞られていく過程や、クリスティがちょっと出てきたりするところは楽しめたのだが、ちょっと犯人特定の根拠が微妙な気がしてしまった。
個人的には「ミステリ夢十夜」は読後感はともかく、引き込まれ度という意味で秀逸な気がする。星新一じゃないのでこればかりでは困りますが、こういうピリリとした作品もたまには面白いなと。
ベスト500レビュアーVINEメンバー
2012年に出た単行本の文庫化。
火村もの。
「オノコロ島ラプソディ」「夢十夜」「高原のフーダニット」の3篇が収められている。
「オノコロ島ラプソディ」は淡路島を舞台とした叙述トリックもの。どこに叙述トリックが仕掛けられているかが読みどころ。
「夢十夜」は漱石のパスティーシュ。幻想的だが……。
「高原のフーダニット」は変わった切り口で興味深い。
いずれも小ネタで書かれた作品だ。「オノコロ島ラプソディ」と「高原のフーダニット」は、もっと短くまとめてくれればおもしろかったかも。
火村もの。
「オノコロ島ラプソディ」「夢十夜」「高原のフーダニット」の3篇が収められている。
「オノコロ島ラプソディ」は淡路島を舞台とした叙述トリックもの。どこに叙述トリックが仕掛けられているかが読みどころ。
「夢十夜」は漱石のパスティーシュ。幻想的だが……。
「高原のフーダニット」は変わった切り口で興味深い。
いずれも小ネタで書かれた作品だ。「オノコロ島ラプソディ」と「高原のフーダニット」は、もっと短くまとめてくれればおもしろかったかも。