著者の山本晋也さん(1939年6/16~)は、「未亡人下宿」シリーズなどのピンク映画のヒットメーカーとして著名で、
また、TV朝日で「トゥナイト」「トゥナイト2」を、通算で約21年間担当され、
性風俗の世界を取材し続けてきて、この世界のオーソリティともいえる存在です。
性欲とは、ある意味人類を突き動かす大きな要因であることに間違いはありませんが、
本書では、この国の風俗の歴史を振り返りながら、明日にむかっっている今を、浮き上がらせることを目的として著されています。
そして、同時に、これは山本監督の風俗を軸とした、回想録としても読むことが出来ます。
一世を風靡した筒見待子の{愛人バンク」、夕暮れ族という言葉が流行りました。ノーパン喫茶、ディープ・スロート、
援助交際、SM・・・・・。
風俗は、ある種のセーフティネットとしての役割を演じてきましたが、長らく続くデフレ、不景気で、最近はそれも怪しくなってきました。
締めくくりが、山本雅基施設長への取材と言うところも何か意味深です!!
本書の中に、山本監督と交友のあった人たちが出てきます。
たこ八郎、赤塚不二夫、タモリ、所ジョージ、立川談志、荒木一郎・・・・・。
荒木一郎に関しては、最近「まわり舞台の上で」を読了しましたが、2人の言い分が少し食い違っているように思いました。
ともあれ、取り上げられている人の半数がもはや故人となっています。
本書を読んで、時の移ろいということを実感させられました!!
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