たまたま、NHKのBSの『左手のピアニストたちの演奏会』という番組を観た。酷使したなどの理由から右手を使えなくなってしまい、左手だけでピアノを演奏するというピアニスト達のコンクールの話である。右手に障害を持つ演奏家に理解を持つ作曲家が、左手だけで弾く為の作曲もしてくれている。カッツィーニのアベマリアを、健常者のピアニストと左手だけで弾くピアニストとで、聴き比べをして驚いた。左手だけのピアニストの方が遥かに心に響くのである。
前置きが長くなった。本作品を、読んで同じことを思った。健常者の物書き(作家)と自閉症の直樹さんという物書き(作家)の書いたものを読み比べると、直樹さんの方が、人としての質が遥かに高いように思う。
「1️⃣ 風になり、花や木の声を聞く」の章では、芹沢光治良の『神様シリーズ』の中での木々との会話(認知症だと悪く言う人もいるが、、、、)やシャーリー・マクレーンの著書を連想させる。直樹さんのレベルは、字数は、少ないが彼らのレベルと同等だ、と私は評価している。
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