久々に「買うんじゃなかった」と後悔した作品。
[良かった点]
・ネット上に人格をコピーした人々の生き様が、世知辛い。
世間的?な「ネット上の世界」自由溢れるイメージではなく、
リアルで家を買ったり借りたりする様な、世知辛さ全開の世界を描けている。
[悪かった点]
・上巻は序章と思って読んで下さい。
・この後盛り上がってくるのか?と期待して下巻を読み始め、
「え?ここまで引っ張って、それ?」みたいなショボい展開で失望。
・上巻では世界感に破綻を感じなかったが、下巻では「いや、その理屈はおかしい」的なつっこみを時々感じ、世界に没入出来ない。
・作品よりも設定資料集にばかり注力してしまい、作品本体がどうにも薄っぺらい作品があるが、そんな感じ。
色々アイデアを入れたかったんだろうが、単に繋げただけで上手く絡み合っておらず、それぞれのアイデアの掘り下げが低いと感じた。
・プログラマの基礎知識と、AmazonWebServiceみたいなクラウドサーバーの概念、分子構造の図、なんかを知らないと分かり難い。
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順列都市〔上〕 Kindle版
グレッグ イーガン
(著)
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言語日本語
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出版社早川書房
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発売日1999/10/25
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ファイルサイズ317 KB
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ページ: 1 / 1 最初に戻るページ: 1 / 1
商品の説明
内容(「BOOK」データベースより)
記憶や人格などの情報をコンピュータに“ダウンロード”することが可能となった21世紀なかば、ソフトウェア化された意識、“コピー”になった富豪たちは、コンピュータが止まらないかぎり死なない存在として、世界を支配していた。その“コピー”たちに、たとえ宇宙が終わろうと永遠に存在しつづけられる方法があると提案する男が現われた…電脳空間の驚異と無限の可能性を描く、キャンベル記念賞、ディトマー賞受賞作。
--このテキストは、paperback_bunko版に関連付けられています。
登録情報
- ASIN : B00RKN4876
- 出版社 : 早川書房 (1999/10/25)
- 発売日 : 1999/10/25
- 言語 : 日本語
- ファイルサイズ : 317 KB
- Text-to-Speech(テキスト読み上げ機能) : 有効
- X-Ray : 有効
- Word Wise : 有効にされていません
- 本の長さ : 248ページ
- Amazon 売れ筋ランキング: - 113,959位Kindleストア (の売れ筋ランキングを見るKindleストア)
- カスタマーレビュー:
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カスタマーレビュー
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トップレビュー
上位レビュー、対象国: 日本
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2019年4月25日に日本でレビュー済み
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10人のお客様がこれが役に立ったと考えています
役に立った
2019年3月11日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
どうかな?しばらく前に頭が疲れて途中で中断し、今再読してますが大変面白い。人工知能の話題が豊富な今なら読みやすいのかも?下巻が楽しみです
2017年4月17日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
区切りどころが天才すぎる!次を読まずにいられないでしょ、このラストは〜!!ww実際見て欲しい、あなたもそう思うはず。
イーガン初めてでも、ネット内に精神を転送する話に興味あるんだって方には文句なしにオススメ。程よくハードでちゃんとミステリー。SFってミステリー要素が必要だと思うんですが、(宇宙の謎に挑むって部分で。そこに謎がある以上解き明かされていく過程は大事)イーガン作品はそこもとても上手い。
読むと認知する世界が広がって、疑似悟り体験ができるイーガン作品群ですが(言い過ぎでしょうか(^o^;)この本も例外ではなかったです!
イーガン初めてでも、ネット内に精神を転送する話に興味あるんだって方には文句なしにオススメ。程よくハードでちゃんとミステリー。SFってミステリー要素が必要だと思うんですが、(宇宙の謎に挑むって部分で。そこに謎がある以上解き明かされていく過程は大事)イーガン作品はそこもとても上手い。
読むと認知する世界が広がって、疑似悟り体験ができるイーガン作品群ですが(言い過ぎでしょうか(^o^;)この本も例外ではなかったです!
2014年9月13日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
たいそう評判がよろしそうな作品なので読んでみました。結論から言うと大変面白かったです。上巻は。
舞台は2050年前後の地球で、テクノロジー的には情報系が主役です。
この時代、人間は全身をスキャンして人格を含めた身体を計算機内にシミュレートすることができ、彼らは〈コピー〉と呼ばれています。まだ〈コピー〉技術は新しく法整備等は追いついていないものの、社会通念としては〈コピー〉は尊重すべき人間(のようなもの)として認められつつある、そんな背景設定です。
そんな〈コピー〉たちの主たる感心事は自分に割り当てられる演算能力と存在自体の確実性(突然プロセスを停止させられたり、自分を実行中のクラスタが破壊されたりしないか、とか)で、それを巡って主人公の一人、ポール・ダラムが何やらすごいことを企ているのか…? というあたりが上巻のお話。物語としても上手でとても引きこまれます。
前職がソフトウェア系のエンジニアだったイーガンの作品だけに、〈コピー〉やその周辺の実装や実行環境に関する描写に不自然さやいい加減さがなくて、安心して読めます。その一方でひどくマニアックな記述は控えられているので、この分野に明るくない人でも読みやすいだろうと思います。
これから下巻 順列都市〈下〉 (ハヤカワ文庫SF) を読むのが楽しみです。
舞台は2050年前後の地球で、テクノロジー的には情報系が主役です。
この時代、人間は全身をスキャンして人格を含めた身体を計算機内にシミュレートすることができ、彼らは〈コピー〉と呼ばれています。まだ〈コピー〉技術は新しく法整備等は追いついていないものの、社会通念としては〈コピー〉は尊重すべき人間(のようなもの)として認められつつある、そんな背景設定です。
そんな〈コピー〉たちの主たる感心事は自分に割り当てられる演算能力と存在自体の確実性(突然プロセスを停止させられたり、自分を実行中のクラスタが破壊されたりしないか、とか)で、それを巡って主人公の一人、ポール・ダラムが何やらすごいことを企ているのか…? というあたりが上巻のお話。物語としても上手でとても引きこまれます。
前職がソフトウェア系のエンジニアだったイーガンの作品だけに、〈コピー〉やその周辺の実装や実行環境に関する描写に不自然さやいい加減さがなくて、安心して読めます。その一方でひどくマニアックな記述は控えられているので、この分野に明るくない人でも読みやすいだろうと思います。
これから下巻 順列都市〈下〉 (ハヤカワ文庫SF) を読むのが楽しみです。