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項羽と劉邦〈下〉 (新潮文庫) 文庫 – 1984/9/27

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商品の説明

内容紹介

楚漢の天下争いは勝負がつかない。圧倒的な項羽軍の前に、穀倉のある山にのぼってこれと対峙する劉邦軍。やがて和議成って故郷に帰る項羽軍を劉邦は追撃し垓下に囲む。ある夜、包囲軍の中から楚の国の歌が湧き上がるのを聞いた項羽は、楚人はことごとく漢に降伏したかと嘆き、天が我を滅ぼしたことを知る。あらゆる人物の典型を描出しながら、絢爛たる史記の世界を甦らせた歴史大作。

内容(「BOOK」データベースより)

楚漢の天下争いは勝負がつかない。圧倒的な項羽軍の前に、穀倉のある山にのぼってこれと対峙する劉邦軍。やがて和議成って故郷に帰る項羽軍を劉邦は追撃し垓下に囲む。ある夜、包囲軍の中から楚の国の歌が湧き上がるのを聞いた項羽は、楚人はことごとく漢に降伏したかと嘆き、天が我を滅ぼしたことを知る。あらゆる人物の典型を描出しながら、絢爛たる史記の世界を甦らせた歴史大作。


登録情報

  • 文庫: 362ページ
  • 出版社: 新潮社; 改版 (1984/9/27)
  • 言語: 日本語
  • ISBN-10: 4101152330
  • ISBN-13: 978-4101152332
  • 発売日: 1984/9/27
  • 商品パッケージの寸法: 15.2 x 10.6 x 1.4 cm
  • おすすめ度: 5つ星のうち 4.4 27件のカスタマーレビュー
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カスタマーレビュー

トップカスタマーレビュー

形式: 文庫
 いよいよ『項羽と劉邦』の最終巻です。
 一騎当千の項羽を中心に戦うところ敵なしの楚に対し、相変わらず戦では負け続ける劉邦の漢。「鴻門の会」以降どこか僅かに変わったと思われる流れの中で両者の運命はいったいどうなるのか…
 一つのキーワードは「腹が減っては軍は出来ぬ」です。
 彼らの運命をしっかりと最後まで見届けてください。
 『項羽と劉邦』はご存知の通り、秦の滅亡~漢の成立(正確には項羽の死)を描いた作品です。
 他方、『三国志』はその漢の末期から話が始まります。
 そのため、『項羽と劉邦』に登場する人物が『三国志』に伝説のような形で出てくることがあります。そして、『項羽と劉邦』には『三国志』に出てくる伝説の人物達が生きています。
 時系列に沿って『項羽と劉邦』から読むのも良し、まず『三国志』を読んでから時代を遡るのも良しですが、是非『項羽と劉邦』と『三国志』をセットで読んでみてください。
 これら2つの“不朽の名作”のリンクを是非楽しんでみてください。
 因みに、『三国志』を読むなら、吉川英治氏の『三国志』をお勧めします。
 『項羽と劉邦』の上中下全ての私のレビューに目を通してくださった方がいましたら、本当に嬉しい限りです。
 どうもありがとうございました。
 ソレデハ…
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形式: 文庫
7年におよぶ戦乱が、遂に幕を下ろす。
この下巻では、いよいよ韓信が台頭する。高名な「背水の陣」も披露される前半は、まさに独り舞台。項羽、劉邦に続く第三の主役に躍り出る。司馬は彼を、劉邦麾下の三傑どころか、項羽に比肩するほどの人物、そして劉邦から半ば独立した存在として描いている。
「並の人間より十倍も多量の血液を持っているような」感情漲る項羽。対して、人間性をどこかに置き忘れたかのような韓信。その個性は全くの対極であるが、ともに天才であり、同時にどこか子供っぽい。この双璧に挟まれる劉邦は、私たち凡人の象徴だろう。その脇を固める蕭何、張良らは、傑出してはいるものの、彼らもまた人間の範疇に留まる。
そんな劉邦一味が、粘り強く生き抜き、一遇の機会をものにする。そのしたたかな戦いぶりからは、実に多様なことを学ぶことができる。劉邦率いる漢は、最後まで武力に欠けていながら、食料、外交、風評をコツコツ積み上げ、何度でも負けられる体制を築いてみせた。弱者の生き残り戦略として大いに参考になる。なお司馬は、乱世におけるリーダーシップの本質を「要は付いてくる者を食わせられるか」とあっさり喝破している。慧眼。
逆に、勝つほどに弱体化していく楚。団結したときの凄まじさや、その情緒性、そして戦略に欠けるところ。楚を通して、先の大戦で敗れた日本の姿が垣間見えるようだ。いや、
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形式: 文庫
誰でも知っている四文字熟語 四面楚歌 圧倒的有利だった項羽は自らの地元である楚の人にも裏切られ紀元前202年この世を去る。その時代,我らが日本にはやっと稲作が大陸から伝わってきた頃である(その稲作を伝えてくれたのが楚人である可能性が高いと司馬遼太郎は書いている)。日本には卑弥呼さえ出現していない弥生時代に四面楚歌の四文字熟語の語源となる歴史的事件が中国で起きていたとは中国文明は奥が深い。しかも孔子が出現したのは更にそれより遡ること350年前である。
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投稿者 bias VINE メンバー 投稿日 2010/10/28
形式: 文庫
20年ぶりに、読み返しました。
きっかけは、宮城谷昌光さんの『三国志』第6巻(文春文庫)。
劉備に出会い、巨大な「無」であると気づく諸葛亮の活躍の始まり――。
この「最上位の者が“無”であり“虚”」という設定は、まさに司馬さんの劉邦像。

なぜ、項羽が百勝の後に敗れ、劉邦が百敗の後に勝ったか。
その理由を司馬さんは、(この下巻では特に)劉邦の謀臣だった
張良(ら)の言葉を通して、巧みに説明し、物語を活気づけています。

つまり、劉邦は大いなる「虚」(うそ、ではありません)であり得たがゆえに、
地縁・血縁を問わず、名将、謀臣、英才、勇士が、その陣に募った。
部下を機械的に統御したり、その功績をむやみに嫉妬しない、ある意味臆病で、
人の弱さを理解できる劉邦だからこそ、それを受け入れた――。
史実はともかく、司馬さんはそういう劉邦像をつくり上げ、それを自覚させ、
あるいは督励する得難い謀臣として、張良を添えました。

対するに、項羽は己れの勇武に自信があり過ぎ、血の濃さ、郷里への愛が
強すぎた。ひとたび怒れば凄惨な虐殺もためらわず、反面、注ぐべき
相手への熱情(たとえば虞美人)も、果てしない――。
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