音楽入門 (角川ソフィア文庫) (日本語) 文庫 – 2016/6/18
伊福部 昭
(著)
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本の長さ189ページ
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言語日本語
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出版社KADOKAWA/角川学芸出版
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発売日2016/6/18
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ISBN-104044001642
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ISBN-13978-4044001643
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商品の説明
内容(「BOOK」データベースより)
土俗的なアイヌ音楽に影響を受け、日本に根ざす作品世界を独学で追求した作曲家、伊福部昭。語りかけるように綴られた音楽芸術への招待は、聴覚は最も原始的な感覚であり、本能を揺さぶるリズムにこそ本質があるとする独自の音楽観に貫かれている。「ゴジラ」など映画音楽の創作の裏側を語った貴重なインタビューも収録。
著者について
●伊福部 昭:1914年、北海道生まれ。作曲家。独学で作曲をはじめ、道庁に勤務するかたわらオーケストラ「日本狂詩曲」を発表し、以後、アイヌなどの民族音楽をとりいれた作風を展開。1946年からは東京音楽学校(現・東京藝術大学)で教鞭をとり、芥川也寸志らを指導した。管弦楽曲や器楽曲にとどまらず、映画「ゴジラ」「ビルマの竪琴」などの劇中音楽でも知られている。2006年没。
著者略歴 (「BOOK著者紹介情報」より)
伊福部/昭
1914年、北海道生まれ。作曲家。北海道帝国大学農学部林学実科卒業。35年、北海道庁の林務官として勤務するかたわら作曲した「日本狂詩曲」でチェレプニン賞第一席入賞。アイヌなどの民族音楽に学んだ独自の作風を展開し、37年に「土俗的三連画」、43年に「交響譚詩」を発表。戦後は東京音楽学校(現・東京藝術大学音楽学部)で教鞭をとり、芥川也寸志、黛敏郎、矢代秋雄などの後進を育てた。声楽曲「ギリヤーク族の古き吟誦歌」、舞踊曲「人間釋迦」、交響曲「シンフォニア・タプカーラ」のほか、「ゴジラ」シリーズや「ビルマの竪琴」などの映画音楽を数多く手がける。2006年没(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
1914年、北海道生まれ。作曲家。北海道帝国大学農学部林学実科卒業。35年、北海道庁の林務官として勤務するかたわら作曲した「日本狂詩曲」でチェレプニン賞第一席入賞。アイヌなどの民族音楽に学んだ独自の作風を展開し、37年に「土俗的三連画」、43年に「交響譚詩」を発表。戦後は東京音楽学校(現・東京藝術大学音楽学部)で教鞭をとり、芥川也寸志、黛敏郎、矢代秋雄などの後進を育てた。声楽曲「ギリヤーク族の古き吟誦歌」、舞踊曲「人間釋迦」、交響曲「シンフォニア・タプカーラ」のほか、「ゴジラ」シリーズや「ビルマの竪琴」などの映画音楽を数多く手がける。2006年没(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
登録情報
- 出版社 : KADOKAWA/角川学芸出版 (2016/6/18)
- 発売日 : 2016/6/18
- 言語 : 日本語
- 文庫 : 189ページ
- ISBN-10 : 4044001642
- ISBN-13 : 978-4044001643
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- カスタマーレビュー:
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カスタマーレビュー
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トップレビュー
上位レビュー、対象国: 日本
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2018年2月27日に日本でレビュー済み
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Amazonで購入
他の音楽の本で、紹介されてましたので購入。音楽に詳しく無い私は、なるほど!でした。
役に立った
2017年8月11日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
周りの優れたレビューに目が回りそうです(笑)
私は普通のビジネスマンで多少音楽をたしなむ程度。
一般教養として本書を手に取ったので専門的な事はなにも言えません。
単純に、音楽入門というタイトルに惹かれて、
「音楽ってそういえば何だろう?」という興味から本書を手に取りました(kindleだけど)
正直、難しい本でした。
「ジムノペディ」はわかっても「ツァラトゥストラ」←誰??
みたいな比較が当り前に出てきて「ちょっとそれわかんないんだけど・・・」
という場面もしばしば(汗)
印象主義、機械主義、何とか主義、さらに何とか主義・・・
普段なじみがない分野ですので難易度が高めのビジネス書(企業参謀など)
を読んだような疲れたありました。
そんな中でも共感できる言葉がありました。
どんなに感動する新聞の記事があっても翌日になれば
また別の記事に埋もれてします。音楽も同じようなものだと。
美術館に足を運ぶことがっても、
大概の人は翌日にはそこまで記憶していることはないでしょう。
しかし、芸術とはそういう物なのかもしれません。
だからこそ、音楽って何かに触れてみていいと思うんです。
歴史、表現、音楽観、民族性など。
音楽とはなんだろうと思う方にはお勧めかも。
でもちょっと内容をやさしくしてほしいので☆4評価です。
私は普通のビジネスマンで多少音楽をたしなむ程度。
一般教養として本書を手に取ったので専門的な事はなにも言えません。
単純に、音楽入門というタイトルに惹かれて、
「音楽ってそういえば何だろう?」という興味から本書を手に取りました(kindleだけど)
正直、難しい本でした。
「ジムノペディ」はわかっても「ツァラトゥストラ」←誰??
みたいな比較が当り前に出てきて「ちょっとそれわかんないんだけど・・・」
という場面もしばしば(汗)
印象主義、機械主義、何とか主義、さらに何とか主義・・・
普段なじみがない分野ですので難易度が高めのビジネス書(企業参謀など)
を読んだような疲れたありました。
そんな中でも共感できる言葉がありました。
どんなに感動する新聞の記事があっても翌日になれば
また別の記事に埋もれてします。音楽も同じようなものだと。
美術館に足を運ぶことがっても、
大概の人は翌日にはそこまで記憶していることはないでしょう。
しかし、芸術とはそういう物なのかもしれません。
だからこそ、音楽って何かに触れてみていいと思うんです。
歴史、表現、音楽観、民族性など。
音楽とはなんだろうと思う方にはお勧めかも。
でもちょっと内容をやさしくしてほしいので☆4評価です。
ベスト500レビュアー
「第十章 現代生活と音楽」で改めて音楽との向き合い方を考えさせられました。現代といっても1951年のこと、改訂版で新たに載った文章だとしても1985年のことで、その年の「ライヴ・エイド」を再現した映画「ボヘミアン・ラプソディ」での注目曲の一つ"Radio Gaga"ではありませんが、「音楽のあり方が変わってきている」のはずっと変わらぬ潮流なのだと改めて思いました。その流れは全然停まっておらず、「あまりに多い音楽から逃れること」を、著者は暴論のようではあるがと断っていますが、今読めばますます、全く暴論ではなかったことが分かります。個人的には、特に興味もないのにテレビを点けておくというような悪習を断つことはすでに出来ていますが、音楽はまだそうでもないんです。リビングにはEchoがあるし、朝晩通勤で使う車にもオーディオと膨大な音楽ソースを乗せていますので、ともすると大した意味もなく曲を掛けて、静かな空間を音で埋めてしまうことがあります。本当は、ただダラダラと流すのではなく音楽と向かい合う気持ちで、向かい合える状況のときに、せめて音楽を使いたいと思うときにかけることが、好きな楽曲の作り手への敬意の示し方として、また自分の音楽的感性を退化させないためにも必要だと思ったのです。
本書は、音楽の発生から、現代(といっても上記の時代までのことですが)までの発展を、他の芸術分野と対比しながら非常にコンパクトに解説していて、音楽愛好者ならぜひ知っておきたい、また考えておきたい内容です。著名作曲家への著者の「好き」「嫌い(というか高く評価しない)」が端的に、しかもロジカルに書かれているのも実に興味深い。ストラヴィンスキーはお好きだったようですね。
解説は西洋音楽中心ですが、さすがに日本を含む他地域の文化や歴史にも目配りがあり、最後まで、音楽の民族性を非常に重大なものとして考えています。著者がいうように、ラヴェルの音楽はドイツで理解されず、ブラームスの音楽はフランスでは理解され難いのであれば、日本人である私にはラヴェルもブラームスも本当は理解できていないのでは、とちょっと不安にもなろうというものです。両方とも大好きですが、もちろん、それは理解できている!と自信を持って言い切れることとは別なのでしょう。
映画音楽に関するインタビューも面白かったです。どうしても話がゴジラ音楽のことになるのはうんざりだった(晩年は達観された?)と思いますが、私なんかは「ド・シ・ラ、ド・シ・ラ」は、ベートーヴェンの第5交響曲の動機にも匹敵する「名作」と思ってるんですがね。
本書は、音楽の発生から、現代(といっても上記の時代までのことですが)までの発展を、他の芸術分野と対比しながら非常にコンパクトに解説していて、音楽愛好者ならぜひ知っておきたい、また考えておきたい内容です。著名作曲家への著者の「好き」「嫌い(というか高く評価しない)」が端的に、しかもロジカルに書かれているのも実に興味深い。ストラヴィンスキーはお好きだったようですね。
解説は西洋音楽中心ですが、さすがに日本を含む他地域の文化や歴史にも目配りがあり、最後まで、音楽の民族性を非常に重大なものとして考えています。著者がいうように、ラヴェルの音楽はドイツで理解されず、ブラームスの音楽はフランスでは理解され難いのであれば、日本人である私にはラヴェルもブラームスも本当は理解できていないのでは、とちょっと不安にもなろうというものです。両方とも大好きですが、もちろん、それは理解できている!と自信を持って言い切れることとは別なのでしょう。
映画音楽に関するインタビューも面白かったです。どうしても話がゴジラ音楽のことになるのはうんざりだった(晩年は達観された?)と思いますが、私なんかは「ド・シ・ラ、ド・シ・ラ」は、ベートーヴェンの第5交響曲の動機にも匹敵する「名作」と思ってるんですがね。
2019年11月6日に日本でレビュー済み
初版が1951年、時代のずれを感じることは著者も認めている。
37歳で作曲家として、生きてゆくという意気込みが感じられる。既存の鑑賞の方法や態度の否定、純粋音楽と効用音楽などに続き、音楽観の歴史では、古代からワーグナーまでの流れを、東アジアの視点から論じている。
十二音音階で思い出すことがある。著者は生前、十二音以降は音楽にあらずという風潮から、中央にずいぶん批判された。しかし、自らの意思をつらぬき、独擅場とも言える書法で管弦楽・器楽曲・歌曲、映画音楽300本以上を手がけた。
第十章に〈第一主題で煙草を受け取り、第二主題で釣り銭を受け、展開部で知人と話をし、再現部で切符を買い、集結部で電車に乗ることが可能〉と書いている。私たちの生活がこれに近いものであることはいうまでもない。
戦前・戦中はエンジニアであった。その経験から文章はわかりやすく、一本ふとい筋が通っていて、作品に現れている。インタビューもユーモアがあっておもしろい。
インタビューの中で〈一曲書き忘れて行ったことがありますね。メンバーが帰ってしまって、いやまだ一曲ある、ああそうそうと自分で演奏した事があります。そこはピアノソロなんだって嘘をついてね〉と話されている。即興で弾いてしまう見事さ。
大映の音割れについても機械が悪いと。たとえば「眠狂四郎多情剣」(1966年)。菊姫が舞い赤い文字でタイトルがかぶり、隅っこにWestrexと表示される。なのに、音がこもる様な響きは以前から不思議だった。長年の疑問が解けた。
37歳で作曲家として、生きてゆくという意気込みが感じられる。既存の鑑賞の方法や態度の否定、純粋音楽と効用音楽などに続き、音楽観の歴史では、古代からワーグナーまでの流れを、東アジアの視点から論じている。
十二音音階で思い出すことがある。著者は生前、十二音以降は音楽にあらずという風潮から、中央にずいぶん批判された。しかし、自らの意思をつらぬき、独擅場とも言える書法で管弦楽・器楽曲・歌曲、映画音楽300本以上を手がけた。
第十章に〈第一主題で煙草を受け取り、第二主題で釣り銭を受け、展開部で知人と話をし、再現部で切符を買い、集結部で電車に乗ることが可能〉と書いている。私たちの生活がこれに近いものであることはいうまでもない。
戦前・戦中はエンジニアであった。その経験から文章はわかりやすく、一本ふとい筋が通っていて、作品に現れている。インタビューもユーモアがあっておもしろい。
インタビューの中で〈一曲書き忘れて行ったことがありますね。メンバーが帰ってしまって、いやまだ一曲ある、ああそうそうと自分で演奏した事があります。そこはピアノソロなんだって嘘をついてね〉と話されている。即興で弾いてしまう見事さ。
大映の音割れについても機械が悪いと。たとえば「眠狂四郎多情剣」(1966年)。菊姫が舞い赤い文字でタイトルがかぶり、隅っこにWestrexと表示される。なのに、音がこもる様な響きは以前から不思議だった。長年の疑問が解けた。
ベスト500レビュアー
ゴジラのテーマの作曲家によるユニークな音楽入門。
他の類書とは一線を画した内容で、音楽とは何か、音楽を聴くとは一体どんなことなのか、哲学的ともいえる深い洞察とともに論じている。
とりわけ、第8章の音楽観の歴史、は読み応えがある。
バロック、古典派、ロマン派と言ったよくある西洋美術史とはスケールが違い、人類の歴史における音楽の位置付けが概観されている。
この本を読んだ後では、音楽に対する考え方、聴き方が少し変わっているかもしれない。
他の類書とは一線を画した内容で、音楽とは何か、音楽を聴くとは一体どんなことなのか、哲学的ともいえる深い洞察とともに論じている。
とりわけ、第8章の音楽観の歴史、は読み応えがある。
バロック、古典派、ロマン派と言ったよくある西洋美術史とはスケールが違い、人類の歴史における音楽の位置付けが概観されている。
この本を読んだ後では、音楽に対する考え方、聴き方が少し変わっているかもしれない。
2016年10月20日に日本でレビュー済み
伊福部ファンにとって必読の一冊ですが、いわゆる一般向けの入門書としては内容に偏りがあるのでちょっとお勧めしにくいかな。とりわけロマン派のクラシック音楽に心酔しているかたは異議を唱えたくなるのでは。
そもそも西洋音楽史についてのひととおりの基礎知識を持たずに、いきなりこれを読んでもほとんど歯が立たない論考です。むしろ、いまから半世紀以上も昔に伊福部さんが明晰なことばを用いて独自の音楽観を確立していたという事実に、わたしは感嘆にちかいおどろきをおぼえました。
付録の1975年のインタビューも示唆に富んでいます。
そもそも西洋音楽史についてのひととおりの基礎知識を持たずに、いきなりこれを読んでもほとんど歯が立たない論考です。むしろ、いまから半世紀以上も昔に伊福部さんが明晰なことばを用いて独自の音楽観を確立していたという事実に、わたしは感嘆にちかいおどろきをおぼえました。
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