出版社からのコメント
21 世紀、グローバル化が加速する中、世界の英語使用人口は急増し、今や全人口の25%が日常的に英語を使うようになりました。また、あらゆる方面で「グローバル人材育成」熱が高まり、留学制度に力を入れる大学や企業がますます増えています。その英語能力運用試験として注目を浴びているのがIELTSです。事実、2016年に世界では受験者が300 万人を突破し、日本でも2009 年にはおよそ8,000人でしたが、2016 年には約4.6倍の37,000人となり、今後もさらなる増加が予測されています。
しかし、留学した際に求められる英語力の評価を意図して作成されたIELTSは、日本人にとって非常に難関です。特にアカデミックな内容のサマリー型長文読解問題やTOEICテストのようにまぐれでは正解できない記述式リスニング問題、評価の厳しいライティング問題、そして即興スピーチおよび哲学的な内容のやり取りまでカバーしたスピーキング問題は、受信型の英語教育を受けた日本人受験者にとって非常にチャレンジングな内容です。
そこでそういったハードルの高いIELTS において、受験者が最短距離でスコアアップを達成し、同時に留学後に必要なアカデミックスキルが習得できるようにクリエイトしたのが本書『はじめてのIELTS 全パート総合対策』です。今回の制作に当たってはIELTS を3カ国で50回以上受験し、同時に公式問題約60回分を徹底的に研究しました。さらに、元英国バース大学のIELTS センター統括責任者& IELTS ティーチャートレーナーのKen Bateup 氏と、各種実用英語資格対策専門校アクエアリーズ学長でIELTS対策の共同研究を行うと同時に、テンプル大学、明治大学、バークレーハウス、アクエアリーズでの指導経験に基づき、最も効果的なIELTS の総合対策教材を完成させました。
本書が、みなさまのIELTS 目標スコア達成と留学時に必要な総合的な英語力とアカデミックスキルアップにつながり、それにより人生の新たな可能性を開く一助となることを祈って。
Let's enjoy the process!(陽は必ず昇る)
2018 年11 月
植田一三(監修)&小谷延良(著)
著者について
小谷 延良(こたに・のぶよし)
マッコーリー大学翻訳学・通訳学・応用言語学修士課程(TESOL 専攻) 修了。
ケンブリッジ大学認定教員資格CELTA、レスター大学でアカデミック英語指導者学位PGCert in TEAP を取得。
大阪府立高校教諭を経て、現在東京都市大学講師、テンプル大学、学習院女子大学非常勤講師。
JSAF-IELTS 認定アカデミック・スーパーバイザー(公認トレーナー)。テンプル大学、明治大学、
バークレーハウス、アクエアリーズでIELTS 講座を担当。3 カ国で50回以上IELTS を受験し、
ライティングは8.0 以上9 回、スピーキングは8.0 以上を16 回取得するIELTS のエキスパート。
専門はライティング指導。
主な著書に『IELTS スピーキング・ライティング完全攻略』『英検2 級ライティング大特訓』
(アスク出版、共著)、『TOEFL iBT® TESTスピーキング+ライティング完全攻略』(明日香出版社、共著)
がある。JSAF ホームページにてIELTS コラムを連載中(2018年11 月現在)。
植田 一三(うえだ・いちぞう)監修
英語教育書ライター・翻訳士・通訳士養成、英語最高資格8 冠突破校「アクエアリーズ」学長。
ノースウェスタン大学院コミュニケーション学部修了後、テキサス大学博士課程に留学し、
同大学で異文化コミュニケーションを指導。英語の勉強を通じて人間力を鍛え、
自己啓発・実現を目指す「英悟道」、Let's enjoy the process(陽は必ず昇る)をモットーに、
35 年以上の指導歴で英検1 級合格者を2,000 名以上、米国一流大学奨学金3 千万付合格者数名、
資格5 冠(英検1 級、通訳案内士、TOEIC L&R テスト 990点、国連英検特A 級、工業英検1 級)突破者を
100 名以上育てる。30 年以上の著述歴で、英検、TOEIC L&R テスト、TOEFL iBT、IELTS、通訳案内士、
工業英検などの対策本から、中国語、韓国語、日本語学習書と多岐に渡り、その多くはアジア5 カ国で翻訳されている。