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江上剛

非情銀行 (日本語) 単行本 – 2002/3/1

江上剛 (著)

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本の長さ

413ページ
言語:

日本語
出版社

新潮社
発売日

2002/3/1
ISBN-10

4104519014
ISBN-13

978-4104519019
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商品の説明

内容（「BOOK」データベースより）

「君たちはコストだ」。合併を目前に傲然と言い放ち、リストラを進める銀行の論理。MOF担として活躍していた同僚の非業の死をきっかけに、組織の中で歯ぎしりするだけだった行員たちが勇を鼓して立ち上がったとき、銀行に巣食う「巨悪」が牙を剥いた…。大手銀行の中枢を知る幹部行員が書いた、リアリティあふれる銀行小説。

内容（「MARC」データベースより）

「君たちはコストだ」。合併を目前に傲然と言い放ち、リストラを進める銀行の論理。同僚の非業の死をきっかけに立ち上がった行員達に、銀行に巣食う「巨悪」が牙を剥く…。メガバンク幹部行員による銀行エンターテインメント。

登録情報

出版社 : 新潮社 (2002/3/1)
発売日 : 2002/3/1
言語: : 日本語
単行本 : 413ページ
ISBN-10 : 4104519014
ISBN-13 : 978-4104519019

Amazon 売れ筋ランキング: - 1,145,191位本 (の売れ筋ランキングを見る本)
- - 811位経済・社会小説 (本)

カスタマーレビュー:
29個の評価

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Amazon カスタマー

合併目前の銀行に、希望はあるのか？

2016年3月16日に日本でレビュー済み

Amazonで購入

不良債権の深刻化、金融再編が押し寄せる中、主人公は、同期との再会から、この話は、始まる。
上司の圧力、同期の苦しみ、後輩の悲しみ・・。何のために銀行があるのか？　さまざまなしがらみ、陰謀が渦巻く中、
主人公が真正面から、左遷覚悟で挑むストーリーです。

読んでいて、同期の苦しみと、それを反故する銀行という「組織の論理」との攻防が描かれていて、思わず力が入る場面がありました。
心が揺さぶり、熱い気持ちになりました。とても面白かったです。

1人のお客様がこれが役に立ったと考えています

役に立った

hide_san

私には向かない

2002年6月22日に日本でレビュー済み

Amazonで購入

結構、素人向きの展開なのでさっと読めますが、何にも後に残らない。
アジアの隼と、マネーロンダリングと、非情銀行を３つ同時に読んだのですが、これが一番おもしろくなかったです。

5人のお客様がこれが役に立ったと考えています

役に立った

ねこねこ心配

銀行もんの面白さ

2014年3月8日に日本でレビュー済み

Amazonで購入

銀行もんの面白さ満載
あっという間に
完読致しました
イメージどおりです

役に立った

銀行の「本来の機能」とは何か？

2018年3月16日に日本でレビュー済み

ブックレビューで、話題となった作品で、覆面作者という前触れだった。
実は、みずほ銀行築地支店の支店長が、作者だった。
初作にかかわらず、一気に読ませる力を持っている。
銀行の職員たちに自信を持ってもらいたい。
銀行の原点を問うものになっているが、「中村常務」のしたい放題の銀行になっている。
竹内審査部、部下進藤、広報部早川ユリ、同期システムエンジニア佐々木
の４名で、暗闇をひきづりだす。
ただ、現在の銀行の抱えている暗闇は、ただすとして、
本当にこれから行こうとする銀行のあり方が、明らかにならない。
「合併」することによって、何が生まれるのか？
結局は徹底した「首切り・合理化」しか残されていないのか？
貸しはがしの実体、中小企業にかそうといっても、貸すところが現実にはない。
銀行内部の人間模様は、かかれている。
銀行は、必要であるが、しかし、銀行の「本来の機能」とは何か？

1人のお客様がこれが役に立ったと考えています

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銀行と闇の住人

2017年9月25日に日本でレビュー済み

　不良債権処理に苦しむ大栄銀行（都銀中位）。ＭＯＦ担当だった岡村は、贈賄の罪で逮捕されたが、このときは体を張って上司をかばった。しかし、復帰後の岡村は閑職に追いやられる。そんなとき、大栄銀行と都銀上位の東光銀行との合併話が出てくる。岡村の同期の竹内が主人公。
　公的資金注入の目的のひとつは貸し渋り対策。銀行は中小企業融資を増やさねばならないが、安定した中小企業は少ない。下手をしたら不良債権がもっと増えてしまう。しかたがないので大企業の子会社などに不要不急のカネを借りてもらう。本当にカネを必要とする企業にカネは回らない。
　岡村がかばった取締役・中村は、ベンチャー企業・サイクロンへ融資するよう審査部に圧力をかける。サイクロンと中村は癒着しているらしい。岡村は、リストラ予備軍のような部署に左遷。悲観した岡村は電車に飛び込んで死ぬ。自殺かどうかはわからない。中村の頭には、大栄との合併に向けて強力にリストラを推し進めることしかない。竹内は中村に対する怒りを溜める。
　竹内とその仲間は中村とサイクロンの癒着の証拠を探ろうとする。中村も自分に反抗的な竹内の動きには注意している。抜け目がない。
　サイクロンの大株主・九鬼は、大栄銀行を取り込んでいる。サイクロンの株を握ったもともとの資金の出所が大栄銀行。山本頭取は合併を機に九鬼との腐れ縁を清算したい。企業に他人から覗かれたくないことや知られたくないことがある限り、トップが孤独で相談相手がいないということが続く限り、九鬼のような闇の住人が入ってくる。誰もが公正にルールにしたがっているわけではない。誰でも他人よりちょっと先に行きたい。その人間の弱さに九鬼のような人間はつけ込む。中村はむしろ九鬼に帰順することで、合併後の権力を確立したい。
　サイクロンが上場すれば、九鬼には大金が手に入る。サイクロンが第三者割当増資をするときの資金は大栄が手当てする。もちろん、融資は延滞。サイクロン上場益で返済してくれれば九鬼への不透明融資は精算される、と山本はかすかに期待しているが、九鬼はそんなに甘くない。
　九鬼は、政治家にもカネを配っている。政治家の紹介で、東光銀行の川平頭取ともつながる。九鬼は、合併後の銀行にも食らいつく気満々。銀行が九鬼に融資し、九鬼がその金のおかげで政財界に力を持つ。この構図がある限り、九鬼を排除することはできない。
　竹内は、不正融資と、サイクロンのカネの一部が中村に流れていることをついに突き止める。九鬼も竹内の動きを捨て置けなくなり、竹内の一味のユリを脅す。竹内はあえなく証拠を九鬼に手渡す羽目になる。しかし、別口から、不正の証拠を再び手に入れる。
　竹内は、山本頭取とつながり、山本は九鬼排除を決断。新聞記者に情報を流し、合併発表の席で大栄銀行の暗部をわざと追求させる。これで大騒ぎとなり、中村も九鬼も一気に力を失う。黒幕が力があるのは黒幕である間だけ。表舞台に引き出されるとなにもできない。　
　ストーリーもわかりやすいし、おもしろかった。

2002年11月3日に日本でレビュー済み

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Toshiino55

4人の正義感を持つ行員が組織に従わず反乱を引き起こす

2018年9月24日に日本でレビュー済み

銀行業界を熟知した著者ならではの未曾有のリストラと巨大合併を背景に、4人の正義感を持つ行員が組織に従わず反乱を引き起こす。バブル崩壊後、銀行界は様々な合併が生じたが、その内幕を知り抜いた著者ならではの極上のエンターテイメントに仕上がっている。

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Kindleユーザー

やるせない･･･

2002年7月13日に日本でレビュー済み

　小説であり、フィクションの物語であろう。銀行や監督官庁等とは縁のない世界で生きているので、この物語がどの程度「あり得る」のかはよく分からない。
　しかし、このようなことは多かれ少なかれ現実には起きているのかなと思わせるほど、ストーリー構成は精緻である。「リストラ」というものの現実が（一例としてでも）こういうとことであるなら、とてもやるせいない気持ちになる。
　主人公の竹内が図らずも言っているように「そこに働くものが満足感を味わえないのに、どうやって顧客に満足感を与えることができるのか」という言葉と現実のギャップはちょっとはかないですね。
　４００ページあまりですが、２日で一気に読み終えることができるほど夢中になれました。

2人のお客様がこれが役に立ったと考えています

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