内容(「BOOK」データベースより)
2005年冬、倉津圭太という重度の難聴のラグビー少年が東海大翔洋高校のスクラムハーフとして全国大会で活躍。花園の観客を驚かせた。彼の背景には「デフラグビー」があった。デフラグビーとは、「聴覚障害者ラグビー」のこと。ニュージーランドで行われていたその紹介記事を一人の写真家が雑誌に寄せたのをきっかけに、日本全国から聾者・難聴者が集った。だが試合が出来ず、運営に行き詰まり、活動は崩壊の危機に。そこである男が頑張り、世界大会参加が決定。ふたたび「聞こえないラガーマン」たちが結集する。そして―疎外感に苛まれていた聾者・難聴者たちの生きる姿勢を、ラグビーが根底から変えていく。彼らの不思議な交錯の軌跡を自らも難聴ラガーマンである著者が追うノンフィクション。
著者略歴 (「BOOK著者紹介情報」より)
柴谷/晋
1975年茨城県生まれ。茗溪学園高校時代に「花園」(全国高校ラグビー大会)に出場。高校日本代表候補に。上智大学外国語学部フランス語学科進学後、フランスに留学。ラグビーでは同国随一の名門クラブ、スタッド・トゥールーザンに1年間所属。帰国直前、突発性難聴により軽度難聴となる。広告代理店勤務等を経て、ライターとして独立。デフラグビーには2001年より参加。デフ日本代表として世界大会にも出場している。つくば市在住(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)