青春の上方落語 (NHK出版新書) (日本語) 新書 – 2013/12/6
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本の長さ280ページ
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言語日本語
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出版社NHK出版
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発売日2013/12/6
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ISBN-104140884223
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ISBN-13978-4140884225
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商品の説明
内容(「BOOK」データベースより)
上方を代表する6人の噺家たち。彼らはいかに芸を究めたのか?修業時代の秘話やしくじり話、東京落語とは異なる上方独自の魅力、「四天王」(松鶴、文枝、米朝、春團治)の素顔、「笑い」の最前線で体験した芸談、現代の若者論まで。飄々とした話しぶりの背後から、「芸を教える/教えられる」とはどういうことかが生き生きと浮かび上がる。上方発・人生指南!
著者略歴 (「BOOK著者紹介情報」より)
小佐田/定雄
1952年、大阪市生まれ。落語作家。77年、桂枝雀に新作落語「幽霊の辻」を書いて以降、新作落語の執筆をはじめ、滅んでいた落語の復活や、東京落語の上方化なども手がける。これまでに書いた新作落語は200席以上(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
1952年、大阪市生まれ。落語作家。77年、桂枝雀に新作落語「幽霊の辻」を書いて以降、新作落語の執筆をはじめ、滅んでいた落語の復活や、東京落語の上方化なども手がける。これまでに書いた新作落語は200席以上(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
登録情報
- 出版社 : NHK出版 (2013/12/6)
- 発売日 : 2013/12/6
- 言語 : 日本語
- 新書 : 280ページ
- ISBN-10 : 4140884223
- ISBN-13 : 978-4140884225
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Amazon 売れ筋ランキング:
- 144,255位本 (の売れ筋ランキングを見る本)
- - 98位NHK出版新書
- - 142位落語・寄席・演芸 (本)
- - 460位古典文学 (本)
- カスタマーレビュー:
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カスタマーレビュー
5つ星のうち4.1
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トップレビュー
上位レビュー、対象国: 日本
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2020年1月3日に日本でレビュー済み
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Amazonで購入
6人の代表的落語家それぞれの師弟関係が比較的正直に語られていて、「素」の証言集として貴重です。鶴瓶・南光・ざこば・福団治・仁鶴、それぞれ貴重な内容がありましたが、最も読みごたえがあったのは文珍でした。上方落語が好きな人は無論ですが、興味のある人には必読の本です。
役に立った
2014年1月1日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
この本には上方落語の師匠六人の思い出が一杯詰まっています.話を聞き出しているのは大阪生まれの落語作家,小佐田定雄さんで,師匠たちは最良の聞き手を得て,自由奔放.皆,水を得た魚のように活き活きしている.私は読んでいて,おかしくて,おかしくて,読んでいるのか,お喋りを聴いているのか,区別がつきにくい状態でした.関西弁で言うと,ホンマニオモロイ本です.皆さん,読んで笑うて下さい.ところが後半の第5章にきて雰囲気が変わります.それはさておき,あの当時,落語の師匠たちは皆内弟子制度の中で育ちました.年季が明けるまでの数年間は師匠の家に住み込み,師匠の面倒をみ,さらには家事をも手伝いながら落語を,それから人生をも学んでいた.まことに親より大切な師匠でした.ともあれ,章立てを紹介します.
第1章「どんなにどつかれても,おやっさんに付いていこうとおもいましたよ」笑福亭鶴瓶
第2章「古典には知恵と工夫が入っている,崩したらアカン」桂南光
第3章「落語はコミュニケーション中心にできている」桂文珍
第4章「一時間叱られっぱなし,すごい稽古でしたわ」桂ざこば
第5章「落語は額縁芸能,決まった型の中で掘り下げる」桂福團治
第6章「技術ではない,人間の持っているものが伝わるんや」笑福亭仁鶴
表題,第2章と第5章は同根異形,両者は同じことをいっている.要するに崩したらアカンのです.こう言った桂南光の師匠は爆笑王の桂枝雀でした.その枝雀は自殺した.落語ファンなら皆知っています.何故,死んだのか,第5章で分かります.第5章の表題は実に桂枝雀の言葉でした.枝雀は友人,桂福團治に次のように述懐したそうです.
「額の中に納まってなあかん.決まりごとを破ったらあかん.ウケるからいうてシグサや表情を派手にしたらあかん.落語は掘り下げる芸や! 額縁芸能や! 額から出たらあかんねん」
こう言った枝雀は桂福團治と同期だそうで,二人はとても仲が良かった.でも芸風はまるで違った,枝雀は知ってのとおり型破りのアクションで人気を得ました.一方の福團治はリアルに徹して型を崩さなかった.そんな福團治をみて枝雀は「わし福さんうらやましいなあ --- .ええなあ.福さんは」と,泣きそうな声で語り,更に次のように続けます(225頁).
また『二人会』しよう.今度『寿命』やるわ.福さんは前にネタを交換したときの『風うどん』をやりいな.ホンマやで.
福團治に『寿命』をやると約束し,「ホンマやで」と,手を強く握って念を押した.だけど,枝雀は間もなく命を絶った.「枝雀さんは高座に上がらはったけど,客は派手な動きを待つとるわけやからね.リアルにやりたくてもできないわけですよ. ワーっとやりまくって爆笑で終わって,楽屋へきたら泣いていた」 --- こんなこと,私は全く知りませんでした.凄い世界ですね.死ぬしかなかったのですか,枝雀さんは.
というわけで,本書は単に面白いだけでなく,楽屋の悲話まで聞かせてくれます.私はこれらを編集し紹介してくれた小佐田定雄さんに星5を献上して感謝します.
第1章「どんなにどつかれても,おやっさんに付いていこうとおもいましたよ」笑福亭鶴瓶
第2章「古典には知恵と工夫が入っている,崩したらアカン」桂南光
第3章「落語はコミュニケーション中心にできている」桂文珍
第4章「一時間叱られっぱなし,すごい稽古でしたわ」桂ざこば
第5章「落語は額縁芸能,決まった型の中で掘り下げる」桂福團治
第6章「技術ではない,人間の持っているものが伝わるんや」笑福亭仁鶴
表題,第2章と第5章は同根異形,両者は同じことをいっている.要するに崩したらアカンのです.こう言った桂南光の師匠は爆笑王の桂枝雀でした.その枝雀は自殺した.落語ファンなら皆知っています.何故,死んだのか,第5章で分かります.第5章の表題は実に桂枝雀の言葉でした.枝雀は友人,桂福團治に次のように述懐したそうです.
「額の中に納まってなあかん.決まりごとを破ったらあかん.ウケるからいうてシグサや表情を派手にしたらあかん.落語は掘り下げる芸や! 額縁芸能や! 額から出たらあかんねん」
こう言った枝雀は桂福團治と同期だそうで,二人はとても仲が良かった.でも芸風はまるで違った,枝雀は知ってのとおり型破りのアクションで人気を得ました.一方の福團治はリアルに徹して型を崩さなかった.そんな福團治をみて枝雀は「わし福さんうらやましいなあ --- .ええなあ.福さんは」と,泣きそうな声で語り,更に次のように続けます(225頁).
また『二人会』しよう.今度『寿命』やるわ.福さんは前にネタを交換したときの『風うどん』をやりいな.ホンマやで.
福團治に『寿命』をやると約束し,「ホンマやで」と,手を強く握って念を押した.だけど,枝雀は間もなく命を絶った.「枝雀さんは高座に上がらはったけど,客は派手な動きを待つとるわけやからね.リアルにやりたくてもできないわけですよ. ワーっとやりまくって爆笑で終わって,楽屋へきたら泣いていた」 --- こんなこと,私は全く知りませんでした.凄い世界ですね.死ぬしかなかったのですか,枝雀さんは.
というわけで,本書は単に面白いだけでなく,楽屋の悲話まで聞かせてくれます.私はこれらを編集し紹介してくれた小佐田定雄さんに星5を献上して感謝します.
2014年8月17日に日本でレビュー済み
現在、上方落語界を第一線でけん引する6人の噺家に、落語作家・小佐田定雄氏がインタビューしてまとめたもの。1952年生まれの編者にとって、鶴瓶師、南光師、文珍師、ざこば師は、ほぼ同世代。福團治師、仁鶴師はひとつ上の世代ということになるが、いずれも編者が多感な青春時代に憧れた人たちである。テレビやラジオでも活躍し、当時の若者たちに強い影響を与えた面々だ。
同じ関西弁を操っていても、それぞれの口調や醸し出される雰囲気、トータルでの個性のようなものはまったく異なる。その辺りの微妙なニュアンスまできちんと押さえたまとめ方がされていることに、大いに感心した。上方落語への愛情あふれる、小佐田氏らしい丁寧な仕事だ。
トータルとして実に楽しい読み物で、申し分ない。内弟子時代の話、それぞれの師匠連(松鶴、文枝、米朝、春團治の四天王や枝雀)とのエピソード、まさに現役バリバリの今現在の落語に対する思い、そしてこれからの若手たちへのメッセージなど、「現在・過去・未来」に目配りをしたバランスのよいインタビュー集になっている。
【追記】
細かいことだが、1カ所おそらく表記ミスだと思うところがあるので書いておきたい。P248の後ろから2行の「だから古典は落語会ではやらずに、演芸場でやるようにしてました」は、古典の部分を「新作」にするか、「落語会」と「演芸場」を入れ替えなければ、意味が通らないと感じた。
同じ関西弁を操っていても、それぞれの口調や醸し出される雰囲気、トータルでの個性のようなものはまったく異なる。その辺りの微妙なニュアンスまできちんと押さえたまとめ方がされていることに、大いに感心した。上方落語への愛情あふれる、小佐田氏らしい丁寧な仕事だ。
トータルとして実に楽しい読み物で、申し分ない。内弟子時代の話、それぞれの師匠連(松鶴、文枝、米朝、春團治の四天王や枝雀)とのエピソード、まさに現役バリバリの今現在の落語に対する思い、そしてこれからの若手たちへのメッセージなど、「現在・過去・未来」に目配りをしたバランスのよいインタビュー集になっている。
【追記】
細かいことだが、1カ所おそらく表記ミスだと思うところがあるので書いておきたい。P248の後ろから2行の「だから古典は落語会ではやらずに、演芸場でやるようにしてました」は、古典の部分を「新作」にするか、「落語会」と「演芸場」を入れ替えなければ、意味が通らないと感じた。