はじめから本格的な小説は期待していませんでしたが、あまりに稚拙な場面設定ミスがありがっかりした。
心霊電車はまず犬吠駅を発車して銚子駅に向かう。車内の様子をYoutubeで覗いながら、無線で運転士に指示を出す社長がいる「特設スタジオ」も出発点の犬吠駅だ(P62)。しかし後に「銚子駅の特設スタジオでは」という記述が登場する(P83)。その後、スタジオが移動した等の描写も見られない。
自分は実際に銚子電鉄に乗りに行ったので、各駅の位置関係や距離感も把握している。これは設定としてあり得ない。なんてちゃちな小説なんだろう。その他については、だいたい期待通りで悪くはなかっただけに、この点ですっかり興ざめしてしまった。
もしかして、このスタジオの瞬間移動もホラー、という謎の仕掛けだったりして。
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