空位の桁にゼロを置くと計算しやすくなる。インドの数学者が6世紀に発見した。インド記数法は記録数字であり、かつ計算数字である。
それが15世紀以降、ヨーロッパに普及したのは、単にインド記数法が合理的であったからという理由からだけではなく、筆記計算が容易な紙の製法が伝わり、印刷機の発明で計算法が広く世界に伝搬した相乗効果であった。また時を同じくして、鉛筆も発明された。
ところがどうしたわけか、本書では本家インドでの紙の製法と印刷機の普及の状況が書いてない。紙と印刷機はイギリスから輸入したのだろうか?
記数法の発明に関する話は本書の1/3程度である。あとはピタゴラスの定理の歴史や、数学余話、著者の数学についての哲学論めいた考え方などである。
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