この著者の本は、遅まきながら初めて読みました。
この本以外にも、何故か「積ん読」状態な著作が6冊もあり
ます。
それらも、もっと早く読むべきであったことが、この本によ
り明確になりました。
中高生向けであることが、「はじめに」で明解に語られます。
そうは言っても、中高生ならぬ中老の身である下名にとって
も、何らの違和感もなく、雑草についての新鮮このうえない
知識を、すらすらと学ぶことが出来ました。
著者の判り易い語り口と、ポイントの的確な提示が素晴らし
いのです。
読後には、貴方の雑草感が転倒すること必至です。
終章では、中高生向けに相応しく、本当の雑草魂として、
「あなたらしさ」のナンバー1になることが説かれます。
「おわりに」においては、著者の来歴が紹介され、人生にお
ける「みちくさ」の重要性が語られます。
雑草を学び、生き方を学べる、真の意味での優れた教育書で
あると言えます。
雑草はなぜそこに生えているのか (ちくまプリマー新書) (日本語) 新書 – 2018/1/10
稲垣 栄洋
(著)
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本の長さ213ページ
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言語日本語
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出版社筑摩書房
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発売日2018/1/10
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ISBN-104480689958
-
ISBN-13978-4480689955
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商品の説明
内容(「BOOK」データベースより)
「抜いても抜いても生えてくる、粘り強くてしぶとい」というイメージのある雑草だが、実はとても弱い植物だ。それゆえに生き残りをかけた驚くべき戦略をもっている。厳しい自然界を生きていくそのたくましさの秘密を紹介する。
著者略歴 (「BOOK著者紹介情報」より)
稲垣/栄洋
1968年静岡市生まれ。岡山大学大学院農学研究科修了。農学博士。専攻は雑草生態学。農林水産省、静岡県農林技術研究所等を経て、静岡大学大学院教授。農業研究に携わる傍ら、雑草や昆虫など身近な生き物に関する著述や講演を行っている(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
1968年静岡市生まれ。岡山大学大学院農学研究科修了。農学博士。専攻は雑草生態学。農林水産省、静岡県農林技術研究所等を経て、静岡大学大学院教授。農業研究に携わる傍ら、雑草や昆虫など身近な生き物に関する著述や講演を行っている(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
登録情報
- 出版社 : 筑摩書房 (2018/1/10)
- 発売日 : 2018/1/10
- 言語 : 日本語
- 新書 : 213ページ
- ISBN-10 : 4480689958
- ISBN-13 : 978-4480689955
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Amazon 売れ筋ランキング:
- 7,673位本 (の売れ筋ランキングを見る本)
- - 4位ちくまプリマー新書
- - 19位植物学
- - 251位評論・文学研究 (本)
- カスタマーレビュー:
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カスタマーレビュー
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トップレビュー
上位レビュー、対象国: 日本
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2018年4月27日に日本でレビュー済み
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雑草とは、踏まれても立ち上がる、不屈の雑草根性があると思っていた。ところが雑草は踏まれても立ち上がらない。踏まれても横たわったまま。そのままではあるが、雑草として大切なことを始める。それは子孫を残すための行動。花を咲かせタネを残すのに残された全エネルギーを注ぐ。そのしたたかにゴールを目指すブレない精神が「雑草、やるなー!」と思った。
自分の興味関心の外にある概念に触れる読書ができてよかった。概念の幅が広がることで、思考の抽象度が上がり、大きな視点で物事を見ることができるようになる。それをさらに目指すべく、今日も読書を続ける次第だ。
自分の興味関心の外にある概念に触れる読書ができてよかった。概念の幅が広がることで、思考の抽象度が上がり、大きな視点で物事を見ることができるようになる。それをさらに目指すべく、今日も読書を続ける次第だ。
ベスト500レビュアー
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私は筆者の著書を何冊も読んでいるが、その中に雑草について触れた一文があり、あの刈っても刈っても次から次へと生えてきて、どんどん成長していく生命力が強いとしか思っていなかった雑草を、本当は弱い植物と評しているのを見て、驚かされたことがある。本書は、そんな雑草だけを取り上げて一冊にまとめている本だということで、庭や道ばたでいつも見かけ、日頃はただうっとうしいとしか思っていない雑草とは本当はどのような植物なのかに興味が湧いてきて、本書を読んでみる気になった。
筆者は、雑草が弱い植物であるという理由を第二章で、雑草は他の植物との競争に弱く、他の植物が生えない場所、具体的には、道ばたや畑のような人間が管理をしている特殊な場所を選んで生えるからとしている。「言われてみればたしかに」なのだが、筆者はその一方で、雑草は、踏まれたり、耕されたり、草取りされたりする予測不能な環境の攪乱には強く、むしろ、そうされることで生存の場が確保されており、雑草を完全に根絶やしにすることは難しいともしており、第三章から第六章で紹介されている雑草の巧妙かつ複雑な発芽戦略、遺伝的多様性・環境的可塑性、生殖戦略、繁殖戦略や、第八章で紹介されている雑草の12の特徴を読んでみると、筆者もしばしばそんな雑草を「すごい」とか「たくましい」と表現しているように、私には、雑草は本当は弱いのか、強いのか、よくわからなくなってくるというよりも、やっぱり、雑草は、本当は強い植物と考えるべきではないかという気さえしてくる。
それはさておき、実は、私が本書を読んでいて一番感銘を受けたのが、この後の第九章の『本当の雑草魂』と、『おわりにーある雑草学者のみちくさ歩き』だった。筆者は第九章では、ここまで紹介してきた雑草を始めとした生物の生き方を通した非常に含蓄に富んだたとえ話で、『おわりに』では、筆者が進んできたという、「みちくさ」だらけ、悩みながら、失敗だらけの曲がりくねった道を振り返って、それぞれ、「人として、どう生きるべきか」を説いているのだ。筆者は、「本書は、若い人に向けた本である」と書いており、これらは若い人に向けた言葉ではあるのだが、若くはない人にとっても教訓となるような、非常に深い言葉の数々だった。
筆者は、雑草が弱い植物であるという理由を第二章で、雑草は他の植物との競争に弱く、他の植物が生えない場所、具体的には、道ばたや畑のような人間が管理をしている特殊な場所を選んで生えるからとしている。「言われてみればたしかに」なのだが、筆者はその一方で、雑草は、踏まれたり、耕されたり、草取りされたりする予測不能な環境の攪乱には強く、むしろ、そうされることで生存の場が確保されており、雑草を完全に根絶やしにすることは難しいともしており、第三章から第六章で紹介されている雑草の巧妙かつ複雑な発芽戦略、遺伝的多様性・環境的可塑性、生殖戦略、繁殖戦略や、第八章で紹介されている雑草の12の特徴を読んでみると、筆者もしばしばそんな雑草を「すごい」とか「たくましい」と表現しているように、私には、雑草は本当は弱いのか、強いのか、よくわからなくなってくるというよりも、やっぱり、雑草は、本当は強い植物と考えるべきではないかという気さえしてくる。
それはさておき、実は、私が本書を読んでいて一番感銘を受けたのが、この後の第九章の『本当の雑草魂』と、『おわりにーある雑草学者のみちくさ歩き』だった。筆者は第九章では、ここまで紹介してきた雑草を始めとした生物の生き方を通した非常に含蓄に富んだたとえ話で、『おわりに』では、筆者が進んできたという、「みちくさ」だらけ、悩みながら、失敗だらけの曲がりくねった道を振り返って、それぞれ、「人として、どう生きるべきか」を説いているのだ。筆者は、「本書は、若い人に向けた本である」と書いており、これらは若い人に向けた言葉ではあるのだが、若くはない人にとっても教訓となるような、非常に深い言葉の数々だった。
2020年4月7日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
この本によれば、雑草は、生命力があるから、他の植物が生えない場所に生えているのではなく、弱いからその場所でしか生きられないからであるということを知り、大変興味を覚えました。その場所でもなんとか生きようといろいろ雑草が工夫していることに大変驚きました。この本を読むと道端に生えている雑草が、まったく違って見えます。