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陰獣 江戸川乱歩ベストセレクション (4) (角川ホラー文庫) 文庫 – 2008/11/22
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大富豪と結婚し幸せに暮らしている女のもとに、昔捨てた男から執念の脅迫状が届く。差出人の男は謎めいた探偵作家。女の夫が変死体で発見されると、その脅迫状はぴたりとやむが……意外な結末とは!?
商品のパッケージ変更に伴い、掲載画像とは異なったデザインの商品が届く場合がございます。あらかじめご了承ください。
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- 本の長さ204ページ
- 言語日本語
- 出版社KADOKAWA/角川書店
- 発売日2008/11/22
- ISBN-104041053315
- ISBN-13978-4041053317
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ページ: 1 / 1 最初に戻るページ: 1 / 1
商品の説明
内容(「BOOK」データベースより)
探偵作家の寒川に、資産家夫人、静子が助けを求めてきた。捨てた男から脅迫状が届いたというが、差出人は人気探偵作家の大江春泥。静子の美しさと春泥への興味で、寒川は出来るだけの助力を約束するが、春泥の行方はつかめない。そんなある日、静子の夫の変死体が発見された。表題作のほか、愛する女に異常な執着を示す男の物語、「蟲」を収録。男女の情念を描いたベストセレクション第4弾。
著者について
●江戸川 乱歩:えどがわらんぽ●1894年三重県生まれ。1923年「二銭銅貨」でデビュー。明智小五郎シリーズなどを世に送る。1965年死去。
著者略歴 (「BOOK著者紹介情報」より)
江戸川/乱歩
1894年三重県生まれ。早稲田大学卒業。雑誌編集、新聞記者などを経て、1923年「二銭銅貨」でデビュー。以後、「D坂の殺人事件」「心理試験」「孤島の鬼」などの探偵小説を次々発表。「人間椅子」「押絵と旅する男」「鏡地獄」「芋虫」「陰獣」「屋根裏の散歩者」「黒蜥蜴」など、怪奇小説、幻想小説にも優れた作品が多い。代表的なシリーズに、「怪人二十面相」「少年探偵団」などがある。日本の小説界に多大なる業績を残す。65年没(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
1894年三重県生まれ。早稲田大学卒業。雑誌編集、新聞記者などを経て、1923年「二銭銅貨」でデビュー。以後、「D坂の殺人事件」「心理試験」「孤島の鬼」などの探偵小説を次々発表。「人間椅子」「押絵と旅する男」「鏡地獄」「芋虫」「陰獣」「屋根裏の散歩者」「黒蜥蜴」など、怪奇小説、幻想小説にも優れた作品が多い。代表的なシリーズに、「怪人二十面相」「少年探偵団」などがある。日本の小説界に多大なる業績を残す。65年没(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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登録情報
- 出版社 : KADOKAWA/角川書店 (2008/11/22)
- 発売日 : 2008/11/22
- 言語 : 日本語
- 文庫 : 204ページ
- ISBN-10 : 4041053315
- ISBN-13 : 978-4041053317
- Amazon 売れ筋ランキング: - 293,026位本 (の売れ筋ランキングを見る本)
- - 518位角川ホラー文庫
- - 2,771位SF・ホラー・ファンタジー (本)
- - 6,514位ミステリー・サスペンス・ハードボイルド (本)
- カスタマーレビュー:
著者について
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1894年三重県生まれ。早稲田大学卒業。雑誌編集、新聞記者などを経て、1923年「二銭銅貨」でデビュー。以後、「D坂の殺人事件」などの探偵小説を 次々発表。怪奇小説、幻想小説にも優れた作品が多い。代表的なシリーズに、「怪人二十面相」「少年探偵団」などがある。日本の小説界に多大なる業績を残 す。65年没(「BOOK著者紹介情報」より:本データは『 大槻ケンヂが語る江戸川乱歩 私のこだわり人物伝 (ISBN-13:978-4041847213)』が刊行された当時に掲載されていたものです)
カスタマーレビュー
5つ星のうち3.4
星5つ中の3.4
14 件のグローバル評価
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トップレビュー
上位レビュー、対象国: 日本
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2018年5月2日に日本でレビュー済み
初期に乱歩は本格派を志していたが、世間が乱歩に求めたのはエログロ趣味であった。
その為彼の作品は次第に彼のエログロ嗜好を前面に押し出したものへ変わっていくが、初期の彼を愛する人々にとっては残念な事であったようで、江戸川乱歩が当世の残酷趣味に走ったことを嘆く松本清張のエッセイを読んだ記憶がある。
だがエログロと彼が当初求めた本格派が決して両立しない訳でもないと個人的には思う。そして私は乱歩のそう言った作品群が好きで、ただのエログロは評価していない。
ここに収録されている陰獣は正に、退廃的なエログロ趣味がありながらも、横溝正史に「前代未聞のトリックを用いた探偵小説」と絶賛されたのも納得の内容だ。最後が曖昧なのも良い。推理とは疑う事であり、疑えば疑うほど迷宮に嵌っていくものだ。推理小説の本質を突いた最後ではなかろうか。
だがもう一つの蟲はちょっと・・。
個人的には傑作とは思わない。ただの残酷趣味の作品であり、当世の通俗小説以上の意味は無いと思う。
終盤の描写は鬼気迫るものがあるが、ベストセレクションに入る内容だろうか。
正直この虫が目当てで買ったのだが、つまらない作品なので読んだ事を忘れていただけだった。
乱歩に求めてるのが何かによってこの作品の評価は大きく変わるのではないだろうか。
その為彼の作品は次第に彼のエログロ嗜好を前面に押し出したものへ変わっていくが、初期の彼を愛する人々にとっては残念な事であったようで、江戸川乱歩が当世の残酷趣味に走ったことを嘆く松本清張のエッセイを読んだ記憶がある。
だがエログロと彼が当初求めた本格派が決して両立しない訳でもないと個人的には思う。そして私は乱歩のそう言った作品群が好きで、ただのエログロは評価していない。
ここに収録されている陰獣は正に、退廃的なエログロ趣味がありながらも、横溝正史に「前代未聞のトリックを用いた探偵小説」と絶賛されたのも納得の内容だ。最後が曖昧なのも良い。推理とは疑う事であり、疑えば疑うほど迷宮に嵌っていくものだ。推理小説の本質を突いた最後ではなかろうか。
だがもう一つの蟲はちょっと・・。
個人的には傑作とは思わない。ただの残酷趣味の作品であり、当世の通俗小説以上の意味は無いと思う。
終盤の描写は鬼気迫るものがあるが、ベストセレクションに入る内容だろうか。
正直この虫が目当てで買ったのだが、つまらない作品なので読んだ事を忘れていただけだった。
乱歩に求めてるのが何かによってこの作品の評価は大きく変わるのではないだろうか。
2011年5月29日に日本でレビュー済み
ミステリとしての矛盾や破綻など、不満な点は多々あるかもしれない。
だが、本作は乱歩だからこその作品であり、乱歩らしさがいかんなく発揮された、まさに乱歩ミステリの傑作である。
主人公が美女の魅力に惹かれ、異常な世界に巻き込まれる、というのは乱歩以外でもよく見る設定である。
だが、その惹かれるところが“みみず腫れ”というのが、いかにも乱歩らしい。
そして、妖しい雰囲気のなか、ストーリーは主人公を中心として動いていく。
そう、ラストまで読めば、主人公中心というのが必然であった事が分かるのだ。
そして、あの有名なミスディレクションというのか、レッドヘリングというのかもまた、乱歩だからこそのものである。
最後の不明快さには賛否両論があるだろうが、これもまた乱歩らしい。
中途半端に放り出されたような感じがまた、独語の印象がいつまでも続く要因なのだ。
かつて松竹だったかで映画化された。
あおい輝彦主演であり、「サスペリア」とどちらを見ようかと迷った末に「陰獣」を見たものだった。
しかし、いかにも乱歩らしい雰囲気の、期待にそぐわない良い映画化作品だった。
だが、本作は乱歩だからこその作品であり、乱歩らしさがいかんなく発揮された、まさに乱歩ミステリの傑作である。
主人公が美女の魅力に惹かれ、異常な世界に巻き込まれる、というのは乱歩以外でもよく見る設定である。
だが、その惹かれるところが“みみず腫れ”というのが、いかにも乱歩らしい。
そして、妖しい雰囲気のなか、ストーリーは主人公を中心として動いていく。
そう、ラストまで読めば、主人公中心というのが必然であった事が分かるのだ。
そして、あの有名なミスディレクションというのか、レッドヘリングというのかもまた、乱歩だからこそのものである。
最後の不明快さには賛否両論があるだろうが、これもまた乱歩らしい。
中途半端に放り出されたような感じがまた、独語の印象がいつまでも続く要因なのだ。
かつて松竹だったかで映画化された。
あおい輝彦主演であり、「サスペリア」とどちらを見ようかと迷った末に「陰獣」を見たものだった。
しかし、いかにも乱歩らしい雰囲気の、期待にそぐわない良い映画化作品だった。
ベスト1000レビュアー
表題作「陰獣」は、まるで乱歩自身のようなミステリ作家が、作風が全く違うライバルのミステリ作家にストーカーされていると言う美しい人妻に相談を受けると言う趣向。この2人のミステリ作家が乱歩の理知的な面と耽美幻想的な面のそれぞれを投影してるようで興味深い。さらに作中に乱歩自身の作品が出て来て、大いに当時のファン心理をくすぐったに違いない。ストーカー男からこの人妻のある日の行動を克明に記した脅迫状が届き、人妻は四六時中監視されてるかのような恐怖を覚える、そこで「屋根裏の散歩者」のトリックを思い出したミステリ作家は屋根裏を捜索して、と言う調子。この人妻の年の離れた夫はストーカーの脅迫通りに殺害されるが、実は・・・この作品は横溝正史に絶賛されたそうだが、確かにこのトリックは横溝好みだろう。だがSM愛好家の私としては、この人妻がうなじの辺りからミミズ腫れがあるのを隠しており、夫に調教されてるマゾであった事を告白する場面が素晴らしかった。夫が殺害された後に訪れたミステリ作家に、美しい未亡人はムチを渡してぶってくれと頼み、マゾっぷりを見せ付けて誘惑するのである。理知的な作家でも、これにはクラッと来ますわな。
細かく見ればアラの多そうなトリックだし、解決したかと思ったら読者にモヤモヤ感を残すような後日談があるのも不評のようで、この作品を乱歩の最高傑作とする人は少なそうだ。が、ミステリの整合性なんてものより小説そのものの面白さを重視したい私にとっては最も好きな乱歩作品になった。美しい女に翻弄されるバカな男、と言う構図も好み。
もう1作の収録作「蟲」も私の個人的性癖に訴えかけるところが大の愛すべき逸品だった。さすがに恥ずかしいのではっきりと書かないが、この男まるで自分じゃないか、と思ったくらい私と非常に似通った性格。好きな女性を殺害して、人が訪れない自宅の隠し場所に安置し、その美しさを愛でて過ごす。ところが腐敗が始まってしまい、中途半端な知識で何とか阻止しようと悪戦苦闘するも果たせず。最期は、ちょっと想像したくない恐ろしい結末を迎えてしまうのだが、女が虫に食われるがごとく腐敗し始めて取り乱した男が「蟲蟲蟲蟲蟲蟲蟲蟲・・・」と連呼する場面が白眉。「セックス・セックス・セックス・・・・」と連呼する怪作エロゲ「雫」を想起した。
さてこの2作ともストーカーと言う現代的なモチーフを扱った作品だが、やっぱり乱歩は男性の性癖に強く訴えかける作家だなと痛感。ストーカー、フェチ、厭人癖、夜間徘徊・・・いずれも男が多いだろう。認知症のおばあちゃんは除く。
細かく見ればアラの多そうなトリックだし、解決したかと思ったら読者にモヤモヤ感を残すような後日談があるのも不評のようで、この作品を乱歩の最高傑作とする人は少なそうだ。が、ミステリの整合性なんてものより小説そのものの面白さを重視したい私にとっては最も好きな乱歩作品になった。美しい女に翻弄されるバカな男、と言う構図も好み。
もう1作の収録作「蟲」も私の個人的性癖に訴えかけるところが大の愛すべき逸品だった。さすがに恥ずかしいのではっきりと書かないが、この男まるで自分じゃないか、と思ったくらい私と非常に似通った性格。好きな女性を殺害して、人が訪れない自宅の隠し場所に安置し、その美しさを愛でて過ごす。ところが腐敗が始まってしまい、中途半端な知識で何とか阻止しようと悪戦苦闘するも果たせず。最期は、ちょっと想像したくない恐ろしい結末を迎えてしまうのだが、女が虫に食われるがごとく腐敗し始めて取り乱した男が「蟲蟲蟲蟲蟲蟲蟲蟲・・・」と連呼する場面が白眉。「セックス・セックス・セックス・・・・」と連呼する怪作エロゲ「雫」を想起した。
さてこの2作ともストーカーと言う現代的なモチーフを扱った作品だが、やっぱり乱歩は男性の性癖に強く訴えかける作家だなと痛感。ストーカー、フェチ、厭人癖、夜間徘徊・・・いずれも男が多いだろう。認知症のおばあちゃんは除く。
2009年7月14日に日本でレビュー済み
何の気なしに買ってきて、読み始めたら止まらずに、気がついたら夜も更けていた…。表題作はもちろんだが、同時収録の「蟲」はこれまで読んだ乱歩作品の中で最も惹きこまれた。厭人病の主人公が、初恋の相手に恋焦がれながら裏切られ、憎みながらも忘れられず、ついにはその手にかけてしまう。しかし物語はそれで終わらず、どうしようもない狂気の迷路へと主人公は堕ちてゆく。狂気に到るまでの描写が恐ろしいほどリアルで一文字たりとも目が離せなかった。江戸川乱歩は畏ろしい人だ。この人は狂気を識っているのだ。
2013年6月11日に日本でレビュー済み
表題作の「陰獣」は、面白いのだが煮え切らない感覚が残った。
「芋虫」や「屋根裏の散歩者」のゾクゾクする感じを味わえるのかと思ったら、意外と「明智小五郎」よりで拍子抜け。
屋根裏から覗くシーンや一人三役等、他の作品と被る所が多かったせいもあるだろう。
復帰後第一作と言うこともあるのかもしれないが、全体的に安全運転の印象が拭えない。
逆に「蟲」では主人公の行為がグロテスクを極めるが、そこに「芋虫」で感じた美しさは無く、後味が悪かった。
全体としてはいまいち。
乱歩入門としてはいいかもしれないが、ある程度読んだ後に読むと不満が残る内容と感じた。
「芋虫」や「屋根裏の散歩者」のゾクゾクする感じを味わえるのかと思ったら、意外と「明智小五郎」よりで拍子抜け。
屋根裏から覗くシーンや一人三役等、他の作品と被る所が多かったせいもあるだろう。
復帰後第一作と言うこともあるのかもしれないが、全体的に安全運転の印象が拭えない。
逆に「蟲」では主人公の行為がグロテスクを極めるが、そこに「芋虫」で感じた美しさは無く、後味が悪かった。
全体としてはいまいち。
乱歩入門としてはいいかもしれないが、ある程度読んだ後に読むと不満が残る内容と感じた。