これまで、日経新聞で興味深く拝見していた「限界都市」シリーズだが、本書は、新聞で紹介された内容から更に踏み込んだ都市問題の「不都合な真実」が赤裸々に記されていた。多くのマスコミが、さらっと取材した内容やどこかの機関が作成した図表を引用するだけの、一方的・表面的な報道が多い中で、本書は、独自にデータ分析を行い、様々な立場の人への取材に基づきながら、具体的に都市問題の論点を提示している点が新規的であった。と同時に、日本の都市の今後は、頭を抱えてしまうような限界的な状況にもあることがよくわかった。
是非、本書で提示されている問題を多くの人が共有し、少しでも日本が良い方向に向かうムーブメントへとつながってほしい。
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限界都市 あなたの街が蝕まれる (日経プレミアシリーズ) 新書 – 2019/2/9
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◆人口減、地方・郊外の高齢化が進むなか、都市を現状の規模のまま維持することは不可能になっている。日経が、独自取材と調査で、危機の実態を明らかにする。
◆2020年に向けて首都圏で各所で進められる行き過ぎた再開発、間に合わないインフラ整備。その一方で高齢化が進み駅前商店街が歯抜け状態になる郊外、空き屋増加で見込みが立たなくなったマンション修繕など、人口減が進むなかで高度経済成長型の都市開発が続けられる歪みの実態を明らかにする。
◆また、不動産情報会社の協力を得て全国規模の独自調査を実施。再開発案件やコンパクトシティ化事業にどれぐらいの補助金が入っているのかや、マンション修繕費用の状況などを明らかに。
◆新しいデータジャーナリズムの取り組みとして日経本紙・電子版で展開した注目特集の単行本化。
◆2020年に向けて首都圏で各所で進められる行き過ぎた再開発、間に合わないインフラ整備。その一方で高齢化が進み駅前商店街が歯抜け状態になる郊外、空き屋増加で見込みが立たなくなったマンション修繕など、人口減が進むなかで高度経済成長型の都市開発が続けられる歪みの実態を明らかにする。
◆また、不動産情報会社の協力を得て全国規模の独自調査を実施。再開発案件やコンパクトシティ化事業にどれぐらいの補助金が入っているのかや、マンション修繕費用の状況などを明らかに。
◆新しいデータジャーナリズムの取り組みとして日経本紙・電子版で展開した注目特集の単行本化。
- 本の長さ232ページ
- 言語日本語
- 出版社日本経済新聞出版
- 発売日2019/2/9
- ISBN-104532263964
- ISBN-13978-4532263966
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商品の説明
内容(「BOOK」データベースより)
再開発で次々と建設されるタワマンやオフィスビル。一方で取り残される老朽団地や空き家・空き地の増加、進まぬコンパクトシティー化。誰も全体を把握できないまま日本列島で同時進行する「合成の誤謬」に、データ分析と現地取材でメスを入れる。
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登録情報
- 出版社 : 日本経済新聞出版 (2019/2/9)
- 発売日 : 2019/2/9
- 言語 : 日本語
- 新書 : 232ページ
- ISBN-10 : 4532263964
- ISBN-13 : 978-4532263966
- Amazon 売れ筋ランキング: - 243,386位本 (の売れ筋ランキングを見る本)
- カスタマーレビュー:
カスタマーレビュー
5つ星のうち3.7
星5つ中の3.7
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トップレビュー
上位レビュー、対象国: 日本
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2019年2月11日に日本でレビュー済み
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17人のお客様がこれが役に立ったと考えています
役に立った
2020年9月2日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
第一章 タワマン乱立、不都合な未来像(タワマン乱立の弊害を解説)
第二章 マンション危機、押し寄せる「老い」の波(ざっくり言えば都市の病について解説しています)
何人かにインタビュー
第三章 虚構のコンパクトシティ(富山, 金沢などはコンパクトシティの優等生と言われているが, 課題・問題もたくさんある)
第四章 脱・限界都市の挑戦(ユーカリが丘の山万、コンパクトシティで成功している「といわれている」ドイツの取り組みを紹介)
(1)非常に驚いたのは、選手村跡地の9割引き売却です。晴海の一等地を1平方メートル10万弱で売られたことが正当であるとは信じられません. 東京都の闇と言えます. そもそも土地売却をやるときは公開入札(オークション)をやるべきです. オークションをやらずに裏でこそこそ動いて土地を売却した都庁は悪としか考えられません.
その他知らなかったこと: 「マンションの修繕工事費を狙う悪質業者」, 「熊本市のダブルスタンダード」, 「和歌山市の苦悩」「タワマン補助金」など.
批判的意見: 「コンパクトシティの優等生批判」に関する記述が少なかった. もっと富山市を痛烈に批判してほしかったな. 東京とか川崎とか霞が関への批判が弱いかな(遠慮しているのかどうか知らんが).「批判するときは痛烈に批判するべきだ」と私は言いたい.
Memorandom
(1)コンパクトシティなんて不可能だ. 地価が高いコンパクトシティに誰が住むんだ. 住むところは閑静な街がいい(ただし, クソ村社会はNG).
(2)タワマンをつくることはOK. 武蔵小杉のように駅に行列ができる状態は完全に「都市計画の失敗」だ.
(3)駅の行列, 満員電車, 渋滞はすべて相互的な外部不経済(負の外部性)だ. 日本人は一方通行の外部不経済(公害など)は大問題と理解できているが, 相互的な外部不経済を理解できていない.
(笑い話ではないが)朝の渋滞に巻き込まれて怒っている人は, 一言で言えば馬鹿で, 「お前も渋滞の原因になっているんだよ」と私は言いたい. 満員電車もそう. 満員電車に怒っている人は, 自分が満員電車の原因になっていることに気づいていない.
(4)空き家が多いから(嘘か本当か分らんが空き家面積は九州の面積と同じとか)タワマンが建っている可能性は大いにある.
(5)土地の保有税は安すぎる. 空き家が多い理由の1つは, 土地保有税の安さだ. 土地保有税は早急に上げるべき. 土地の税金が未払いなら, 空き家を没収できる.
(6)スプロール現象を止める有効な方法はグリーンベルト(行政所有). ただし, グリーンベルトのせいで地価上昇, 「住宅需要が供給を上回る現象」が起きるので難しい.
行政がグリーンベルトを所有していないと, 早晩, 開発されてしまいスプロール現象が起きる.
第二章 マンション危機、押し寄せる「老い」の波(ざっくり言えば都市の病について解説しています)
何人かにインタビュー
第三章 虚構のコンパクトシティ(富山, 金沢などはコンパクトシティの優等生と言われているが, 課題・問題もたくさんある)
第四章 脱・限界都市の挑戦(ユーカリが丘の山万、コンパクトシティで成功している「といわれている」ドイツの取り組みを紹介)
(1)非常に驚いたのは、選手村跡地の9割引き売却です。晴海の一等地を1平方メートル10万弱で売られたことが正当であるとは信じられません. 東京都の闇と言えます. そもそも土地売却をやるときは公開入札(オークション)をやるべきです. オークションをやらずに裏でこそこそ動いて土地を売却した都庁は悪としか考えられません.
その他知らなかったこと: 「マンションの修繕工事費を狙う悪質業者」, 「熊本市のダブルスタンダード」, 「和歌山市の苦悩」「タワマン補助金」など.
批判的意見: 「コンパクトシティの優等生批判」に関する記述が少なかった. もっと富山市を痛烈に批判してほしかったな. 東京とか川崎とか霞が関への批判が弱いかな(遠慮しているのかどうか知らんが).「批判するときは痛烈に批判するべきだ」と私は言いたい.
Memorandom
(1)コンパクトシティなんて不可能だ. 地価が高いコンパクトシティに誰が住むんだ. 住むところは閑静な街がいい(ただし, クソ村社会はNG).
(2)タワマンをつくることはOK. 武蔵小杉のように駅に行列ができる状態は完全に「都市計画の失敗」だ.
(3)駅の行列, 満員電車, 渋滞はすべて相互的な外部不経済(負の外部性)だ. 日本人は一方通行の外部不経済(公害など)は大問題と理解できているが, 相互的な外部不経済を理解できていない.
(笑い話ではないが)朝の渋滞に巻き込まれて怒っている人は, 一言で言えば馬鹿で, 「お前も渋滞の原因になっているんだよ」と私は言いたい. 満員電車もそう. 満員電車に怒っている人は, 自分が満員電車の原因になっていることに気づいていない.
(4)空き家が多いから(嘘か本当か分らんが空き家面積は九州の面積と同じとか)タワマンが建っている可能性は大いにある.
(5)土地の保有税は安すぎる. 空き家が多い理由の1つは, 土地保有税の安さだ. 土地保有税は早急に上げるべき. 土地の税金が未払いなら, 空き家を没収できる.
(6)スプロール現象を止める有効な方法はグリーンベルト(行政所有). ただし, グリーンベルトのせいで地価上昇, 「住宅需要が供給を上回る現象」が起きるので難しい.
行政がグリーンベルトを所有していないと, 早晩, 開発されてしまいスプロール現象が起きる.
2021年11月3日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
本書は、出版時に読んでいなかったが、2年経った現在でも本書で指摘された問題の構図は変わっていないと思う。この2年間に生じたのがコロナ禍であるが、経済活動がシュリンクするなかで、本書の指摘する『限界都市』の深刻さは、増している。コロナ後の視点を入れた本シリーズの続篇に期待したい。
ドイツのコンパクトシティの事例等も挙げられていたが、ヨーロッパにおけるコンパクトシティに変化があったのか、なかったのかも興味があるところである。コロナに終息の兆しが見てきた今こそ、本書の問題提起を考えてみる必要があると思う。
ドイツのコンパクトシティの事例等も挙げられていたが、ヨーロッパにおけるコンパクトシティに変化があったのか、なかったのかも興味があるところである。コロナに終息の兆しが見てきた今こそ、本書の問題提起を考えてみる必要があると思う。
2019年2月27日に日本でレビュー済み
人口は急激に減少していくのに、なぜかマンションの建設や住宅の新築が止まらず、国や地方自治体がそれを後押ししている。老朽化したマンションや高齢者だけが住む住宅は空き家になり、いずれ迷惑物件となる。だれもがわかっているのに、なぜその動きが止まらないのか。この本では、新聞社らしい丁寧な取材で、その理由を明らかにしていく。第4章では問題解決のヒントが書かれているが、国や自治体が思い切った施策を打たなければ、行きつくところまで行くしかないだろう。
殿堂入りNo1レビュアーベスト10レビュアーVINEメンバー
「限界都市」というと限界集落のようなイメージを持っていたのですが、読了後少し違う対象を取材しているのに気が付きました。
東京などの大都市でのタワーマンションの問題を第1章で取り上げていました。乱立していることで「不都合な未来像」が生まれるという切り口での取材です。
タワマン購入者は基本的に勝ち組で、自分からタワマンを進んで購入しているわけですから、「不都合な未来像」が将来押し寄せようと自己責任だと思いながら読みました。
当たり前ですが、限られた土地に高層住宅を建てれば当然、インフラの整備は急がれますし、同じような世代が住民になるわけで、高齢化もまた同時に押し寄せます。
選択性のある命題はさして読者の共感を覚えるものではないという感想を持っています。
住民の都心回帰への流れの文章は興味深く読みました。少しそこをご紹介します。
「大きな転換点は2000年。都市計画の決定主体は市区町村になった。特にバブル期の住民流出に悩んでいた都心部の自治体は再開発をテコに住民を回帰させようと試みた。饗庭教授は『地方分権で個々の市町村が好き勝手に動くようになったため、全体最適のまちづくりを進めにくくなった。容積率緩和などの規制改革で民間主導のまちづくりを進める狙いも絵に描いた餅に終わり、不動産会社は(再開発時に利益を見込みやすい)高層マンションしか造れなくなってしまった』と指摘する。代表例はやはり『タワーマンション先進地域』の東京都中央区だ。2020年までに夕ワーマンション付き再開発に投じる補助金は約1000億円。隣の江東区の約4倍で全国首位だ。その効果は大きく、人口は高度成長期の水準まで戻り、区民税も2016年度までの5年で57億円増えた。だが、学校や交通網の整備は後手に回ってしまった。(52p)」は当然でしょう。
合成の誤謬という言葉がありますが、多くのマンション業者にとって千載一遇のチャンスですから。後は自治体の課題として売り逃げすれば良いわけで、逆に一定の規制をかけないと行政の負担は途方もない数字になります。
なお、第4章で「脱・限界都市への挑戦」として、千葉県佐倉市のユーカリが丘の事例が紹介されていますが、住民の年齢構成を意識して発売を少しずつ進めるという分譲事例は例外でしょう。
旧東独のライプツィヒも例に挙げていますが、東独の都市という背負っている歴史が稀な都市を事例に挙げてもなかなか日本人には共感したり、伝わったりは難しいでしょう。
本書の企画は良いのですが、切り口や対象が違うと思いました。
東京などの大都市でのタワーマンションの問題を第1章で取り上げていました。乱立していることで「不都合な未来像」が生まれるという切り口での取材です。
タワマン購入者は基本的に勝ち組で、自分からタワマンを進んで購入しているわけですから、「不都合な未来像」が将来押し寄せようと自己責任だと思いながら読みました。
当たり前ですが、限られた土地に高層住宅を建てれば当然、インフラの整備は急がれますし、同じような世代が住民になるわけで、高齢化もまた同時に押し寄せます。
選択性のある命題はさして読者の共感を覚えるものではないという感想を持っています。
住民の都心回帰への流れの文章は興味深く読みました。少しそこをご紹介します。
「大きな転換点は2000年。都市計画の決定主体は市区町村になった。特にバブル期の住民流出に悩んでいた都心部の自治体は再開発をテコに住民を回帰させようと試みた。饗庭教授は『地方分権で個々の市町村が好き勝手に動くようになったため、全体最適のまちづくりを進めにくくなった。容積率緩和などの規制改革で民間主導のまちづくりを進める狙いも絵に描いた餅に終わり、不動産会社は(再開発時に利益を見込みやすい)高層マンションしか造れなくなってしまった』と指摘する。代表例はやはり『タワーマンション先進地域』の東京都中央区だ。2020年までに夕ワーマンション付き再開発に投じる補助金は約1000億円。隣の江東区の約4倍で全国首位だ。その効果は大きく、人口は高度成長期の水準まで戻り、区民税も2016年度までの5年で57億円増えた。だが、学校や交通網の整備は後手に回ってしまった。(52p)」は当然でしょう。
合成の誤謬という言葉がありますが、多くのマンション業者にとって千載一遇のチャンスですから。後は自治体の課題として売り逃げすれば良いわけで、逆に一定の規制をかけないと行政の負担は途方もない数字になります。
なお、第4章で「脱・限界都市への挑戦」として、千葉県佐倉市のユーカリが丘の事例が紹介されていますが、住民の年齢構成を意識して発売を少しずつ進めるという分譲事例は例外でしょう。
旧東独のライプツィヒも例に挙げていますが、東独の都市という背負っている歴史が稀な都市を事例に挙げてもなかなか日本人には共感したり、伝わったりは難しいでしょう。
本書の企画は良いのですが、切り口や対象が違うと思いました。
ベスト1000レビュアー
これは日本経済新聞、日経電子版に掲載した「限界都市」シリーズがベースとなっているという。
そのことを全く知らなかったので通読して、非常に明快に理解できた。
取り上げている地域の一つに近接したところに住んでいるために、取材班8名の方々が、実際に細かく歩き回り、新鮮な目で観察していることがよくわかった。
近所には、まるで一切れのケーキのような小さな、可愛い新築戸建てが次々に建つ。
一方、空き家が増えて物騒、夜には狸がでる。もちろん、大小のネズミもいるし。
人口が減りつつあるのに、この有様って何?
と思って手に取った本。
あとがきの最後のページに、日本はいまだに「新築志向」から抜け出せずにいる、と書いてあり、同感!
第4章 脱・限界都市の挑戦
この章が大きな読み応えのある部分で、山万の島田社長の、地図よりも生身の人間を見つめての仕事ぶりは感動的。
人々の人生にまで目を行き届かせての仕事と思った。
日経の取材班・8人衆は、よい仕事をされました。
この先、読みっぱなしにせずに、意識を変えていくことで先が見えるのではないでしょうか。
そのことを全く知らなかったので通読して、非常に明快に理解できた。
取り上げている地域の一つに近接したところに住んでいるために、取材班8名の方々が、実際に細かく歩き回り、新鮮な目で観察していることがよくわかった。
近所には、まるで一切れのケーキのような小さな、可愛い新築戸建てが次々に建つ。
一方、空き家が増えて物騒、夜には狸がでる。もちろん、大小のネズミもいるし。
人口が減りつつあるのに、この有様って何?
と思って手に取った本。
あとがきの最後のページに、日本はいまだに「新築志向」から抜け出せずにいる、と書いてあり、同感!
第4章 脱・限界都市の挑戦
この章が大きな読み応えのある部分で、山万の島田社長の、地図よりも生身の人間を見つめての仕事ぶりは感動的。
人々の人生にまで目を行き届かせての仕事と思った。
日経の取材班・8人衆は、よい仕事をされました。
この先、読みっぱなしにせずに、意識を変えていくことで先が見えるのではないでしょうか。
2019年9月19日に日本でレビュー済み
皇居の周りの戦後払い下げられた土地に大手商社や大手新聞が並び、丸の内の
再開発では都の許認可への圧力があったことが知られ(宮内義久「前川國男」)、
霞が関も虎ノ門もしかり、かくも非合理的な条件でオフィスビルが増える東京の
都心は、地価が高止まるため住宅地として合理性を欠きは競争力を失い、これを
乗り越えるのにも容積率の緩和などの合理性を打ち破る政策にすがるところが
東京の街の特徴と言えるようです。
本社を都心から江東区に移したりそな銀行の合理的な決断は見向きもされない
中、住宅ならば江東区は飛ぶように売れるのも一つの合理性で、東京の不動産は
上がり続けるものという非合理的な夢を諦めて、タワーマンションを30年ほど
で消費する商品と看做せばそれなりに合理的な選択になります。
東京はそれでも成り立つものの、地方都市の場合は合理性の見極めはより重要
で、都心部の県庁などのオフィスが居座ったままのコンパクトシティは難しく、
タワーマンション事業の5割が補助金で賄われている現実はその非合理性を
示すもので、そうして見れば、オフィスの郊外移転を進めながら都心の夜間人口
を回復させる欧州の方法をもう少しまじめに考えても良さそうです。
衰退していると言われる地方でも、経済合理性をあざ笑うように立派な道路の
整備が盛んで、これが住宅や店舗の投資の条件を次々に変化させるので、その辺
まで踏み込めば、地方都市の将来の姿に、少しは道筋が見えそうに思われるのですが。
再開発では都の許認可への圧力があったことが知られ(宮内義久「前川國男」)、
霞が関も虎ノ門もしかり、かくも非合理的な条件でオフィスビルが増える東京の
都心は、地価が高止まるため住宅地として合理性を欠きは競争力を失い、これを
乗り越えるのにも容積率の緩和などの合理性を打ち破る政策にすがるところが
東京の街の特徴と言えるようです。
本社を都心から江東区に移したりそな銀行の合理的な決断は見向きもされない
中、住宅ならば江東区は飛ぶように売れるのも一つの合理性で、東京の不動産は
上がり続けるものという非合理的な夢を諦めて、タワーマンションを30年ほど
で消費する商品と看做せばそれなりに合理的な選択になります。
東京はそれでも成り立つものの、地方都市の場合は合理性の見極めはより重要
で、都心部の県庁などのオフィスが居座ったままのコンパクトシティは難しく、
タワーマンション事業の5割が補助金で賄われている現実はその非合理性を
示すもので、そうして見れば、オフィスの郊外移転を進めながら都心の夜間人口
を回復させる欧州の方法をもう少しまじめに考えても良さそうです。
衰退していると言われる地方でも、経済合理性をあざ笑うように立派な道路の
整備が盛んで、これが住宅や店舗の投資の条件を次々に変化させるので、その辺
まで踏み込めば、地方都市の将来の姿に、少しは道筋が見えそうに思われるのですが。






