本書では、プラトンによる政治を、
集産合理主義的な国家論の正当化しながら、
利他主義と混合しながらプロパガンダ扇動を合理化し、
本来の目的 ( 主人の種族の育種 )を隠蔽しながら、
反証可能性の芽を摘んできた社会を、閉ざされた社会である批判している。
( 計画主義的制度主義 )
変化は害とみなし、システムの再調整や再構築は不要という保護主義、
また、唯美ユートピア主義であると述べている。
後半の部分はマルクスもそうであるといえる。
現在残っている中等教育、高等教育が、
まさにこれらの残骸であるといえるが、
そのあたりに関して、プラトンは今にも影響を及ぼしているといえる。
また、
現在、蔓延っている完全主義の副作用としての自己嫌悪や自己憐憫は、
集産主義の副産物ともいえる。
人生の不完全さを認めないような姿勢は己を苦しめ、
逆に集産主義的な支配へと人を走らせる要因ともなりうる。
これに対し、
ポパーは開かれた社会として、
改良する、小修正を加えるピースミール工学 ( ボトムアップ )を提唱しており、
新たな知識の探求、反証可能性、またその知識の幅を拡げるための
人の不完全さを認めるような姿勢の必要性を提示している。
変更不可能な事実として自然界を述べており、
人は自然法則の中に包含されているため、
これらと共存できないのであれば、
両立しうることはできないと述べている。
これらの事象から、
システムの部分的な欠陥が現れている現代は、
自然界を含めた利害の対称性を再認識し、
システムを見直し改変する小さな一歩を行う段階にきていると思われる。
または、新たなカンヴァスで出発する必要があるのかもしれない。
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