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[皆川 博子]の開かせていただき光栄です―DILATED TO MEET YOU―
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開かせていただき光栄です―DILATED TO MEET YOU― Kindle版

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商品の説明

内容紹介

18世紀ロンドン。外科医ダニエルの解剖教室から、あるはずのない屍体が発見された。四肢を切断された少年と顔を潰された男性。増える屍体に戸惑うダニエルと弟子たちに、治安判事は捜査協力を要請する。だが背後には、詩人志望の少年の辿った稀覯本をめぐる恐るべき運命が……解剖学が先端科学であると同時に偏見にも晒された時代。そんな時代の落とし子たちがときに可笑しくときに哀しい不可能犯罪に挑む。

出版社からのコメント

『死の泉』の衝撃から14年―― 家族や芸術、歴史、幻想味といったテーマは『死の泉』同様通底しているが、さらにそこにユーモアやキャラクター性、ミステリ・ガジェットが加わり、著者の新たな代表作に仕上がっている。

登録情報

  • フォーマット: Kindle版
  • ファイルサイズ: 563 KB
  • 紙の本の長さ: 332 ページ
  • 出版社: 早川書房 (2013/2/28)
  • 販売: Amazon Services International, Inc.
  • 言語: 日本語
  • ASIN: B00BN5GZXW
  • X-Ray:
  • Word Wise: 有効にされていません
  • おすすめ度: 5つ星のうち 4.3 21件のカスタマーレビュー
  • Amazon 売れ筋ランキング: Kindleストア 有料タイトル - 15,856位 (Kindleストア 有料タイトルの売れ筋ランキングを見る)
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カスタマーレビュー

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トップカスタマーレビュー

形式: 単行本 Amazonで購入
解剖教室の「ルパートの王子の暖炉」なる仕掛けの物体から想定外の死体が出現。
その導入部に、何とな〜くエラリー・クイーン『フランス白粉』や『ギリシャ棺』的な雰囲気を感じ……

場面切り替わり、古語を操る天才少年:ネイサンが登場、新たに発見された十五世紀の詩編を携え、ティンダル書店の扉をくぐり……
折り丁、仮り綴じ、高価な製本装丁 といった当時の出版事情も興味深く。

はじめ、並行して語られていた両者が、1点に重なり……

四肢切断遺体で発見された少年。
関係者(人一倍頭の切れる美青年と、その連れ)によって、何重にも巧妙に重ねられるフェイクとミスリード。
「なぜ? …何のために??」
読み進むうち、その謎のベールが1枚剥がれたと思いきや、下から現れるのは「次なるフェイク」。

そんな「虚言と捏造のミルフィーユ」状態な事件に、終始真摯に・どこまでも忍耐強く取り組み続けた
盲目の慧眼判事と、正直者の外科医。
↑ 冷静でクレバーなこの年長者二人の功績は大きい☆☆ と映った。

ちょっと“ブラウン神父とワトソン先生がコンビになったような感じ”??
若造たちがさかんに裏工作に走ってる事件に、信頼感と落ち着きを醸し……<
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投稿者 トップ1000レビュアーVINE メンバー 投稿日 2012/6/18
形式: 単行本
本作品は、出版社が主催する2011年発表作品のミステリランキングでも上位に挙げられるとともに、本格ミステリ大賞を受賞した評価の高い作品。
遅ればせながら読んでみました。

著者の作品に接するのは初めてでしたが、直木賞作家として記憶にとどめており、でも、受賞したのは、随分前だったよな−−と、プロフィールを調べてみると、1929年生まれ。
もう80歳を越えているのですね。
そんな歳を全く感じさせない、意欲作と言えます。

舞台は18世紀のロンドン。
解剖室で次々と発見される謎の死体−−という、猟奇的な内容で幕を開けます。
冒頭10数ページは、多くの人物が一度に登場してくるので、登場人物一覧を参照しながらになり、ちょっと読みづらいかもしれません。
でも、そこを乗り越えると、あとは著者の思うツボ。
死体を巡る捜査の章の合間に挟まれる、詩人を夢見て片田舎からロンドンに出てきた少年、ネイサン・カレンの運命の行く末に、惹き込まれていってしまいました。

本書が「本格ミステリ」としての本領を発揮するのは、物語も半ば、盲目の判事、ジョン・フィールディングの推理が展開していくところから。
深い洞察力をもとに導き出される仮説は、説得力があるものの、新証言や新事実にあ
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形式: 単行本
18世紀末、未だ解剖学が軽んじられていたロンドンを舞台に、ある熱心かつ優秀な解剖医とその弟子達が遭遇した事件を、ある天才少年詩人の運命と重ね合わせて描いた作品。作者のミステリーと言うと、幻想小説味あるいはM.ミラー風のサイコ・サスペンス味の濃いものが多いのだが、本作は綿密な時代考証の下で全編明るいタッチで描かれている。冒頭、解剖台の令嬢の死体が突如として両手両足切断された少年の死体に入れ替わっていたり、更に、顔面を潰された別の死体が忽然と現われたりとカーやタルボットを思わせる滑り出しだが、この謎をミステリー的に追求する(捻った解決を提供する)意図はなかった様である。

どちらかと言えば、当時のロンドンの雰囲気を背景とした時代風俗小説の要素を強く感じた。その中で、特に「善意」を描きたかったのだと思う。そう、最初から最後まで人間の「善意」を描いた作品なのである。ミステリー的要素は単なる遊びであるし、作者の余裕でもあるのだろう。解剖医を初めとし、その弟子達、探偵役を務める判事及びその助手を務める姪(!)等、キャラクター設定も良く出来ている。いつもの濃密さこそ感じられないものの、安心して読み進めれば、安心した結末が待っているという、楽しい一時を過ごせる一級の娯楽作品に仕上がっていると思う。
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形式: 文庫
舞台はイギリス。日本の作家が外国を舞台に、
外国人を主人公として小説をかくことほど
眉唾なものはないと思っていましたが
(その逆もまた然り)
そのような懸念も吹き飛ぶ良作でした。

最後にどんでん返しのストーリーはもちろんのこと、
当時の警察組織がまだ今のように
確立されていなかったことや
当時本屋での書店での装丁のあり方についての記述など
この本を読まなければ知らなかった知見にも出会えました。
また補足として個人的にネットで調べると
この時のイギリスでは15才くらいになると家を出て
下宿先で奉公しながら生活することも珍しくなかったようですね。

なかなか犯人の“は”の字も見えず
展開にはじれったさを感じ、出てきた人皆が怪しく見えてきてしまいました。
が、ラストがわかればまた初めから読み返したくなるような
細かい伏線がたくさんあり、またもう一度楽しめます。

現代では医療技術も発達しているため、
逆にまだ聖書や神を信じることがごく日常的であった当時だったからこそ
物語の構想は成立したと思います。

退廃的でどことなく耽美的な世界をとくとご覧あれ。
ダニエル先生をはじめ、登場人物も魅力的でした。
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