長屋王残照記 (1) (中公文庫―コミック版 (Cさ1-16)) (日本語) 文庫 – 1998/3/1
里中 満智子
(著)
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本の長さ311ページ
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言語日本語
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出版社中央公論新社
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発売日1998/3/1
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ISBN-104122031060
-
ISBN-13978-4122031067
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カスタマーレビュー
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上位レビュー、対象国: 日本
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2020年10月6日に日本でレビュー済み
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天井の虹を読んだなら、続きを読みたいと思います。壮大な天井の虹に比べたら事件の事柄が1点に絞られたお話なので内容は薄いかな~とも思うけど全シリーズ読み終えて「皇子・王」誰と誰の子であるか「皇女」父母とも皇族かどうかなどの一言で説明できないような「何か」が伝わります。学校で習う事柄と説明では何一つ分かる訳がないと思いました。里中先生の3作品を全巻読破したので複雑な家系図がほぼ完ぺきに頭に入って奈良の観光地がすごく楽しくなりました。全部作読むことをお勧めします。本自体は18年9月 6刷発行 2巻は15年7月 5刷発行 どちらもキレイな状態でした。
1人のお客様がこれが役に立ったと考えています
役に立った
2015年11月6日に日本でレビュー済み
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天上の虹が終わりを迎えた後の、「後継者」阿閉皇女と氷高皇女の苦悩のお話し。
文武帝は、讃良の後を受けたが。やはりといいますかひ弱で、帝位に苦悩しまくって短い命を終えます。
そこで、阿閉皇女(元明天皇)の出番なのですが、あの賢婦でも政治は難しく。讃良のように強くはいかないようでした。
藤原の力が大きくなってきても、信頼することは別らしいですね。
次の天皇を藤原に渡すまいと、娘(氷高)に譲位するのですが、それでも状況は変わらず、元正天皇も政治に翻弄されます。
彼女らの意図は、男の統治者に渡すまでの橋渡しでした。この辺が讃良様の意図との違いですが、それが裏目裏目に出るのです。
彼女らの期待の星は、高市の息子長屋王。しかしながら、性善の塊で人を悪く言えないお坊ちゃんでは、彼のもとに嫁いだ吉備皇女とともに、不幸の星に生まれてきたように思えました。
時代は、弱小国家の集合体をまとめた「天皇家」の権威が弱まり、臣下である藤原家がその傀儡となって国を動かしていくのです。
天武、持統天皇があんなに苦労して築き上げた律令国家。しかしながら上からの改革は下へは行き届かず、人々の怨嗟に困窮に、野心家たちによって、食い荒らされていきます。
一人、長屋王が立ち塞がりますが。彼の心根の優しさが、律義さが仇となって悲劇に落ち込んでいきます。
この後の展開は、「女帝の手記」に受け継がれます。主人公は、阿倍皇女。
彼女は、長屋王に死を命じた聖武天皇の娘にして、唯一の女性の皇太子。そして、藤原の家系に生まれながらも、一門からの影響を逃れようと波乱の人生を送った称徳、孝謙天皇です。
「天上の虹」からのキャラクターが共通しているので、続編としても独立編としても大変素晴らしい出来です。
文武帝は、讃良の後を受けたが。やはりといいますかひ弱で、帝位に苦悩しまくって短い命を終えます。
そこで、阿閉皇女(元明天皇)の出番なのですが、あの賢婦でも政治は難しく。讃良のように強くはいかないようでした。
藤原の力が大きくなってきても、信頼することは別らしいですね。
次の天皇を藤原に渡すまいと、娘(氷高)に譲位するのですが、それでも状況は変わらず、元正天皇も政治に翻弄されます。
彼女らの意図は、男の統治者に渡すまでの橋渡しでした。この辺が讃良様の意図との違いですが、それが裏目裏目に出るのです。
彼女らの期待の星は、高市の息子長屋王。しかしながら、性善の塊で人を悪く言えないお坊ちゃんでは、彼のもとに嫁いだ吉備皇女とともに、不幸の星に生まれてきたように思えました。
時代は、弱小国家の集合体をまとめた「天皇家」の権威が弱まり、臣下である藤原家がその傀儡となって国を動かしていくのです。
天武、持統天皇があんなに苦労して築き上げた律令国家。しかしながら上からの改革は下へは行き届かず、人々の怨嗟に困窮に、野心家たちによって、食い荒らされていきます。
一人、長屋王が立ち塞がりますが。彼の心根の優しさが、律義さが仇となって悲劇に落ち込んでいきます。
この後の展開は、「女帝の手記」に受け継がれます。主人公は、阿倍皇女。
彼女は、長屋王に死を命じた聖武天皇の娘にして、唯一の女性の皇太子。そして、藤原の家系に生まれながらも、一門からの影響を逃れようと波乱の人生を送った称徳、孝謙天皇です。
「天上の虹」からのキャラクターが共通しているので、続編としても独立編としても大変素晴らしい出来です。
2021年3月27日に日本でレビュー済み
藤原京から平城京への遷都、和同開珎による貨幣経済の導入、蓄銭叙位令等、歴史の授業で馴染み深い単語が飛び交う中、
『誠実』、『実直』の意味を調べようとしたら、語源や用例に長屋王、もしくは仮面ライダー鎧武の葛葉紘汰のような人物を指す、とあってもおかしくないレベルの人格者である主人公長屋王が、
血筋ではなく実力者によって治められるべきと考える藤原家の政治力に翻弄され………。
という展開で、先月読んだ日出処の天子 と並び胃の痛くなるお話でした。
とりあえず、過去の人に何を言っても意味はありませんが、今の平和で日和った現代人の視点で言わせて貰うなら、人を貶めて(政治力で)成功しようとするのはやめて頂きたい。邪魔しないから勝手に頑張って勝手に成功して欲しいです。
『誠実』、『実直』の意味を調べようとしたら、語源や用例に長屋王、もしくは仮面ライダー鎧武の葛葉紘汰のような人物を指す、とあってもおかしくないレベルの人格者である主人公長屋王が、
血筋ではなく実力者によって治められるべきと考える藤原家の政治力に翻弄され………。
という展開で、先月読んだ日出処の天子 と並び胃の痛くなるお話でした。
とりあえず、過去の人に何を言っても意味はありませんが、今の平和で日和った現代人の視点で言わせて貰うなら、人を貶めて(政治力で)成功しようとするのはやめて頂きたい。邪魔しないから勝手に頑張って勝手に成功して欲しいです。
2001年9月25日に日本でレビュー済み
この作品は、いまだに完成していない同作者『天上の虹ー持統天皇物語』のサイドストーリである。
主人公は、持統天皇の甥ではあるが母が豪族出身の為に天皇継承権を無くして大政大臣になった父、高市の皇子の長男であり、妻も母も皇族と言う血筋柄、清らかで理想高く崇高な精神を貫こうとまだ、若き日の長屋王の廻りを取巻く人々の生きざまが第1巻には、わかり易く作品にまとめあげている。
関連作として同作家の『天上の虹ー持統天皇物語』①~17巻以下続巻と『女帝の手記』 全5巻 などがある。
主人公は、持統天皇の甥ではあるが母が豪族出身の為に天皇継承権を無くして大政大臣になった父、高市の皇子の長男であり、妻も母も皇族と言う血筋柄、清らかで理想高く崇高な精神を貫こうとまだ、若き日の長屋王の廻りを取巻く人々の生きざまが第1巻には、わかり易く作品にまとめあげている。
関連作として同作家の『天上の虹ー持統天皇物語』①~17巻以下続巻と『女帝の手記』 全5巻 などがある。
VINEメンバー
悲運の宰相、長屋王の悲劇の漫画ですが
圧倒的にインパクトがあるのが、長屋の義理の姉の氷高皇女(元正天皇)です。
日本を愛し皇家を愛し、母を妹をそして妹の夫の長屋を愛した彼女は
女の幸せの捨てて天皇に即位し、首皇子(聖武天皇)の外戚となって
国を乗っ取ろうとする藤原家一門と戦います。
凛々しくて美しい氷高皇女は女の目から見ても惚れ惚れする女性。
誠実な妹夫婦を守る為に、義弟長屋を天皇にしようとするものの
当の長屋に権力欲のないばかりに藤原家に先手を打たれて・・・。
誠実に生きようとした者が常に滅ぼされる歴史の暗部を描いた物語。
聖武天皇以前の奈良時代の政争が生き生きと描かれ、面白いです。
作画は里中満知子さん絶頂期の美しさ。
惜しいのは藤原一門が類型的な悪役になっていることと
氷高皇女と阿閇皇女(氷高の母、元明天皇)以外の登場人物にいまいち魅力が感じられないこと。
光明子(光明皇后)をただの権力欲の小娘にするよりも
もっと彼女の人間性を深く突っ込んで欲しかった。
欠点はありますが、それを差っ引いても面白い歴史漫画です。
圧倒的にインパクトがあるのが、長屋の義理の姉の氷高皇女(元正天皇)です。
日本を愛し皇家を愛し、母を妹をそして妹の夫の長屋を愛した彼女は
女の幸せの捨てて天皇に即位し、首皇子(聖武天皇)の外戚となって
国を乗っ取ろうとする藤原家一門と戦います。
凛々しくて美しい氷高皇女は女の目から見ても惚れ惚れする女性。
誠実な妹夫婦を守る為に、義弟長屋を天皇にしようとするものの
当の長屋に権力欲のないばかりに藤原家に先手を打たれて・・・。
誠実に生きようとした者が常に滅ぼされる歴史の暗部を描いた物語。
聖武天皇以前の奈良時代の政争が生き生きと描かれ、面白いです。
作画は里中満知子さん絶頂期の美しさ。
惜しいのは藤原一門が類型的な悪役になっていることと
氷高皇女と阿閇皇女(氷高の母、元明天皇)以外の登場人物にいまいち魅力が感じられないこと。
光明子(光明皇后)をただの権力欲の小娘にするよりも
もっと彼女の人間性を深く突っ込んで欲しかった。
欠点はありますが、それを差っ引いても面白い歴史漫画です。
2005年8月25日に日本でレビュー済み
「天上の虹」では、主役の鵜野皇女や大海人皇子よりも強い印象を残した高市皇子。
その高市皇子の第一子で高市をさらに純粋にしたような長屋王の栄光と悲劇。
あの高市皇子の子供にこんな運命が待っていようとは!
「長屋王残照記」は「天上の虹」のサイドストーリーとか後日譚とかいう扱いが多いようですが、とんでもない、これは一つの立派な独立した作品であり、最初は面白かったが長くなるにつれてだんだんだれてきた「天上の虹」よりも作品としては完成度は高いと思います。
藤原氏側から描かれた「女帝の手記」をあわせて読むとさらに面白さが増します。
その高市皇子の第一子で高市をさらに純粋にしたような長屋王の栄光と悲劇。
あの高市皇子の子供にこんな運命が待っていようとは!
「長屋王残照記」は「天上の虹」のサイドストーリーとか後日譚とかいう扱いが多いようですが、とんでもない、これは一つの立派な独立した作品であり、最初は面白かったが長くなるにつれてだんだんだれてきた「天上の虹」よりも作品としては完成度は高いと思います。
藤原氏側から描かれた「女帝の手記」をあわせて読むとさらに面白さが増します。