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[佐藤亜紀]の鏡の影
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鏡の影 Kindle版

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商品の説明

内容紹介

──こうである世の中とこうでない世の中は実はさほど違うものではなく、ただどこか一点だけが、決定的に違うのではなかろうか。とすれば、全世界を変えるにはその一点を変えれば充分な筈だ。その時には、坊主も領主も、司教様も騎士殿も、尼さんも姫君もお城の奥方も、チェス盤の上から片手で払い落されるように、この世から払い落されてしまうだろう。

十五世紀末、ザクセン。農民一揆に夢中な兄弟に囲まれて育ったヨハネスは、ある日、天啓のように兄たちの勘違いに気が付いた。その発見は彼をヨーロッパ各地を放浪し、異端の修道士マールテンが支配する神権都市ボーレンメントへと導くことになる。

著者からのコメント

『鏡の影』初版は一九九三年新潮社から刊行され、九九年、平野啓一郎氏の『日蝕』が芥川賞候補となった直後、絶版になった。その後新潮社は同社文庫から出ていた『戦争の法』も絶版にしたが、こちらから問い合わせるまで一切の連絡を行わず、また、担当編集者との約束をふまえて約一年間の海外調査を行った『メッテルニヒ氏の仕事』の掲載ばかりか出版まで拒否した。著者は新潮社との交渉を試みたが、誠意ある回答が得られなかったため、二〇〇〇年一月、残る『バルタザールの遍歴』の版権を新潮社から引き上げた――。 (「あとがき」より)

登録情報

  • フォーマット: Kindle版
  • ファイルサイズ: 1122 KB
  • 紙の本の長さ: 247 ページ
  • 同時に利用できる端末数: 無制限
  • 出版社: Tamanoir; 5版 (2016/10/1)
  • 販売: Amazon Services International, Inc.
  • 言語: 日本語
  • ASIN: B01LZGNOG6
  • X-Ray:
  • Word Wise: 有効にされていません
  • おすすめ度: 5つ星のうち 4.0 11件のカスタマーレビュー
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カスタマーレビュー

トップカスタマーレビュー

形式: 単行本
1993年に読んで、すっかり佐藤亜紀さんのファンになりました。”見えない力で絶版にされた文壇・出版界騒然の問題作”なんて全然知りませんでした。『日蝕』と比べ、『鏡の影』は断然完成度が高く、同列に論じるのは佐藤さんに失礼な気がします。『鏡の影』は、とにかく面白い、ひねりが効いていて、良い意味で軽く、また読みたくなる、そんな本です。
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キッズレビュー 投稿日 2009/3/29
形式: 単行本
初めて読んだときも十分面白かったのですが、その後、たまたま塩野七海氏の「神の代理人」を読んだ際に「あれ?」と思ったので本書を読み返しました。
うーん、読み手の知識に合わせて複数の楽しみ方が用意されているのだ、と理解。
佐藤亜紀の著書は読む側の知識と教養がどのレベルにあっても十分読書の楽しみを与えてくれます。こちらのがレベルアップすれば、また違った「楽しみ」を与えてくれる懐が深い作者です。
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形式: 単行本
「薔薇の名前」との類似も言われていますが、話の構造、登場人物の右往左往っぷり、そこはかとない「ばかばかしさ」(褒めてます)等々は、むしろ「フーコーの振り子」に近いように感じます。
とはいえ、ストーリーよりも文章をじっくり味わう類の本ではあるので、ゆっくりした気持ちでだらだら読むが吉。
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投稿者 カスタマー 投稿日 2005/6/18
形式: 単行本
相当の知識と下調べに裏打ちされたと思われる丁寧なディテールが読んでいて大変心地良い。粗筋だけを追っていくような読みかたをする人には向いていないでしょう。何遍も読み返したくなる「嗜好品としての小説」だと思います。
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形式: 単行本
発売後すぐに絶版となったいわく付きの書籍です(ここにはその理由は書きませんが)。
「全世界を変えるにはある一点を変えれば十分である」という考えに取りつかれた異端の学僧が主人公が、その探求の旅に出てシュピーゲルグランツと名乗る魔性の少年と出会い魂の契約を交わします。彼の身をつけねらう騎士や異端審問官マールテンとの論戦(ここが見もの)を経て、いよいよ真の秘義へと到達しようとします。そして・・・・・。
道具立てが面白く、難しいテーマを緻密な文体で華麗に書き上げています。しかも軽妙な掛け合いや随所に散りばめた遊びが物語を更に面白く、読みやすくしています。
活字中毒者は勿論、普段活字に馴染みの無い人達にも是非ご一読をお勧めする。
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形式: 単行本
目次の一章ごとに、題名ならぬ長い「章名」がつくところからして、西欧中世スタイルを模した小説。
佐藤亜紀ワールドは遺憾なく発揮されている気はするが、
スタイルの模写に忙しく、語り口がやや助長に感じる。
個人的には大傑作『1809』の切れのよさが欲しいところだ。
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