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銃・病原菌・鉄 上巻 Kindle版
五つの大陸でなぜ人は異なる発展をとげたのか。
世界の富と力ははぜ現在のように偏在するようになったのか。
人類の歴史を動かしてきたものを、歴史学や考古学のみならず、
分子生物学、進化生物学から地理学、文化人類学、言語学、宗教学等
多様な学問領域の最新の知見を縦横に駆使することで明らかにする。
まったく新しい人類史像が立ち上がってくる知的興奮の書。
ピュリッツァー賞、コスモス国際賞受賞のほか、朝日新聞による「ゼロ年代の50冊」の第1位に選ばれている。
世界の富と力ははぜ現在のように偏在するようになったのか。
人類の歴史を動かしてきたものを、歴史学や考古学のみならず、
分子生物学、進化生物学から地理学、文化人類学、言語学、宗教学等
多様な学問領域の最新の知見を縦横に駆使することで明らかにする。
まったく新しい人類史像が立ち上がってくる知的興奮の書。
ピュリッツァー賞、コスモス国際賞受賞のほか、朝日新聞による「ゼロ年代の50冊」の第1位に選ばれている。
- 言語日本語
- 出版社草思社
- 発売日2013/7/12
- ファイルサイズ3990 KB
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商品の説明
商品説明
銃と軍馬―― 16世紀にピサロ率いる168人のスペイン部隊が4万人に守られるインカ皇帝を戦闘の末に捕虜にできたのは、これらのためであった事実は知られている。なぜ、アメリカ先住民は銃という武器を発明できなかったのか?彼らが劣っていたからか?ならば、2つの人種の故郷が反対であったなら、アメリカ大陸からユーラシア大陸への侵攻というかたちになったのだろうか?
否、と著者は言う。そして、その理由を98年度ピューリッツァー賞に輝いた本書で、最後の氷河期が終わった1万3000年前からの人類史をひもときながら説明する。はるか昔、同じような条件でスタートしたはずの人間が、今では一部の人種が圧倒的優位を誇っているのはなぜか。著者の答えは、地形や動植物相を含めた「環境」だ。
たとえば、密林で狩猟・採集生活をしている人々は、そこで生きるための豊かな知恵をもっている。だが、これは外の世界では通用しない。他文明を征服できるような技術が発達する条件は定住生活にあるのだ。植物栽培や家畜の飼育で人口は増加し、余剰生産物が生まれる。その結果、役人や軍人、技術者といった専門職が発生し、情報を伝達するための文字も発達していく。つまり、ユーラシア大陸は栽培可能な植物、家畜化できる動物にもともと恵まれ、さらに、地形的にも、他文明の技術を取り入れて利用できる交易路も確保されていたというわけだ。また、家畜と接することで動物がもたらす伝染病に対する免疫力も発達していた。南北アメリカ、オーストラリア、アフリカと決定的に違っていたのは、まさにこれらの要因だった。本書のタイトルは、ヨーロッパ人が他民族と接触したときに「武器」になったものを表している。
著者は進化生物学者でカリフォルニア大学ロサンゼルス校医学部教授。ニューギニアを中心とする長年のフィールドワークでも知られている。地球上で人間の進む道がかくも異なったのはなぜか、という壮大な謎を、生物学、言語学などの豊富な知識を駆使して説き明かす本書には、ただただ圧倒される。(小林千枝子) --このテキストは、tankobon_hardcover版に関連付けられています。
否、と著者は言う。そして、その理由を98年度ピューリッツァー賞に輝いた本書で、最後の氷河期が終わった1万3000年前からの人類史をひもときながら説明する。はるか昔、同じような条件でスタートしたはずの人間が、今では一部の人種が圧倒的優位を誇っているのはなぜか。著者の答えは、地形や動植物相を含めた「環境」だ。
たとえば、密林で狩猟・採集生活をしている人々は、そこで生きるための豊かな知恵をもっている。だが、これは外の世界では通用しない。他文明を征服できるような技術が発達する条件は定住生活にあるのだ。植物栽培や家畜の飼育で人口は増加し、余剰生産物が生まれる。その結果、役人や軍人、技術者といった専門職が発生し、情報を伝達するための文字も発達していく。つまり、ユーラシア大陸は栽培可能な植物、家畜化できる動物にもともと恵まれ、さらに、地形的にも、他文明の技術を取り入れて利用できる交易路も確保されていたというわけだ。また、家畜と接することで動物がもたらす伝染病に対する免疫力も発達していた。南北アメリカ、オーストラリア、アフリカと決定的に違っていたのは、まさにこれらの要因だった。本書のタイトルは、ヨーロッパ人が他民族と接触したときに「武器」になったものを表している。
著者は進化生物学者でカリフォルニア大学ロサンゼルス校医学部教授。ニューギニアを中心とする長年のフィールドワークでも知られている。地球上で人間の進む道がかくも異なったのはなぜか、という壮大な謎を、生物学、言語学などの豊富な知識を駆使して説き明かす本書には、ただただ圧倒される。(小林千枝子) --このテキストは、tankobon_hardcover版に関連付けられています。
出版社からのコメント
なぜ人類の文明の発達に世界各地で大きなむらが出来たか?この壮大な疑問に一つ一つ知見を積み上げて答えを出して行くスリリングな読書感を味わえる本です。知る、考える、知的興奮を味わえる、読み応え十分、現代人の必読書。おすすめです。 --このテキストは、paperback_bunko版に関連付けられています。
著者略歴 (「BOOK著者紹介情報」より)
ダイアモンド,ジャレド
1937年ボストン生まれ。生理学者、進化生物学者、生物地理学者。ハーバード大学、ケンブリッジ大学で博士号を取得。カリフォルニア大学ロサンゼルス校教授。アメリカ国家科学賞、タイラー賞、ピュリッツァー賞、コスモス国際賞など受賞多数。長年にわたってニューギニアでフィールドワークを続けている
倉骨/彰
数理言語学博士。専門は自動翻訳システムのR&D。テキサス大学オースチン校大学院言語学研究科博士課程修了。同校で数学的手法による自然言語の統語論と意味論を研究(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです) --このテキストは、paperback_bunko版に関連付けられています。
1937年ボストン生まれ。生理学者、進化生物学者、生物地理学者。ハーバード大学、ケンブリッジ大学で博士号を取得。カリフォルニア大学ロサンゼルス校教授。アメリカ国家科学賞、タイラー賞、ピュリッツァー賞、コスモス国際賞など受賞多数。長年にわたってニューギニアでフィールドワークを続けている
倉骨/彰
数理言語学博士。専門は自動翻訳システムのR&D。テキサス大学オースチン校大学院言語学研究科博士課程修了。同校で数学的手法による自然言語の統語論と意味論を研究(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです) --このテキストは、paperback_bunko版に関連付けられています。
著者について
1937年ボストン生まれ。ハーバード大学で生物学、ケンブリッジ大学で生理学を修めるが、やがてその研究領域は進化生物学、生物地理学、鳥類学、人類生態学へと発展していく。『銃・病原菌・鉄(上)(下)』(倉骨彰訳、小社刊)はそれらの広範な知見を統合し、文明がなぜ多様かつ不均衡な発展を遂げたのかを解明して世界的なベストセラーとなった。カリフォルニア大学ロサンゼルス校医学部生理学教授を経て、現在は同校地理学教授。アメリカ科学アカデミー、アメリカ芸術科学アカデミー、アメリカ哲学協会の会員にも選ばれている。アメリカ国家科学賞、タイラー賞、コスモス国際賞など受賞は多く、『銃・病原菌・鉄』ではピュリッツァ-賞を受賞している。邦訳書は上記のほかに『セックスはなぜ楽しいか』(長谷川寿一訳、小社刊)『人間はどこまでチンパンジーか?』(長谷川真理子・長谷川寿一訳、新曜社刊)がある。 --このテキストは、paperback_bunko版に関連付けられています。
内容(「BOOK」データベースより)
アメリカ大陸の先住民はなぜ、旧大陸の住民に征服されたのか。なぜ、その逆は起こらなかったのか。現在の世界に広がる富とパワーの「地域格差」を生み出したものとは。1万3000年にわたる人類史のダイナミズムに隠された壮大な謎を、進化生物学、生物地理学、文化人類学、言語学など、広範な最新知見を縦横に駆使して解き明かす。ピュリッツァー賞、国際コスモス賞、朝日新聞「ゼロ年代の50冊」第1位を受賞した名著、待望の文庫化。 --このテキストは、paperback_bunko版に関連付けられています。
内容(「MARC」データベースより)
なぜ人間は五つの大陸で異なる発展をとげたのか? この壮大な謎を、1万3000年前からの人類史をたどりつつ、分子生物学や進化生物学、考古学などの最新研究結果をもとに解明。ピュリッツァー賞、コスモス国際賞受賞作。
--このテキストは、tankobon_hardcover版に関連付けられています。
--このテキストは、tankobon_hardcover版に関連付けられています。
登録情報
- ASIN : B00DNMG8Q2
- 出版社 : 草思社 (2013/7/12)
- 発売日 : 2013/7/12
- 言語 : 日本語
- ファイルサイズ : 3990 KB
- Text-to-Speech(テキスト読み上げ機能) : 有効
- X-Ray : 有効
- Word Wise : 有効にされていません
- 本の長さ : 374ページ
- Amazon 売れ筋ランキング: - 2,461位Kindleストア (の売れ筋ランキングを見るKindleストア)
- - 116位歴史・地理 (Kindleストア)
- カスタマーレビュー:
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カスタマーレビュー
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星5つ中の4.3
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「なぜヨーロッパ人が、アメリカ大陸を“発見”したのか?」(←逆ではなく)「人口や生産の大部分が、ユーラシア大陸やその入植地に集中しているのは?」といった問いを、地形や気候、それらにともなう動植物の分布から紐解いていく展開は、なかやかスリリングでした。言いたいことの7,8割は、写メした1枚の図で絶対カバーできてるはず!約800ページも費やさなくてよいのでは?と疑問を抱きつつ、脱線や小話も面白かったです。
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上位レビュー、対象国: 日本
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2019年4月15日に日本でレビュー済み
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Amazonで購入
有名な本です。今回初めて読みましたが、タイトルでアイデア一本勝ちしたようなところがあります。大陸の形が農耕や技術の伝搬の可能性を規定しており、伝染病の原因となる大型哺乳類の家畜を持てたか否かによって逆説的にある文明が疫病と共存出来るか否かが決定され、結果として、大型の家畜を持てたか否かによって伝染病に対抗可能な文明の力は決まってしまったとする外形的な要因にのみ拠って立論しています。結語部分に明らかなように科学的な歴史学を標榜しているようですが、議論の組み立て方とロジックが科学的かつ実証的、そして精緻であるとはとても言えません。特に医療史の業績として既に存在する疾病の歴史を丁寧に紐解いている訳でもないので明らかにタイトル負けしています。アイデアは抜群ですが、極少のアイデアで紙数を稼ぐために繰り返しの多い非常に冗長な語り口に抵抗感を覚える人は多いと思います。このように繰り返しが多いのが本書の特徴ですが、下巻の議論においてさして重要とは思えないアフリカ大陸に割かれた部分が特に冗長に感じられたので、アフリカに関する章は読み飛ばしました。重複を避けると半分以下のボリュームの本になっていたと思います。こんな内容の薄い本を現代の必読書として挙げてしまう日本の科学ジャーナリズムの底の浅さが透けて見えます。暇な時に必要な部分だけを流し読みすれば良いと思いますが、得るものは少ないと思います。辛口になりますが、★1つです。
352人のお客様がこれが役に立ったと考えています
役に立った
2019年1月20日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
サピエンス全史(上)文明の構造と人類の幸福 の様な読み物を期待して買いましたが、ガッカリ。数少ない途中で読むのをやめてしまった本です。 言い訳するかのようにいちいち前置きが長く、話の裏付けや過去の研究の経緯や反対意見などいちいち前置きが長く、内容的には良いと思いますが、なにぶんん文章が回りくどく、一行ですむ話を裏付けるための前置きが長くて、話が進まないので、イライラしてきます。本来の話の内容がわからなくなるほど、前置きが長くて、分厚い本の8割は前置きです。がんばって読み進みましたが、ずっとそのような感じで、で、途中で読むのをやめてしまいました。学者さんならいいのかも。楽しく読める本じゃないです。
2019年1月2日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
欧米人が世界の主流を占めている現在、
そもそもなぜ欧米人はそうなれたのか?
一般には銃や病原菌への免疫や鉄のおかげだと言われているけど、なぜ逆は起きなかったのか?
なぜアメリカインディアンが銃を発明し病気をヨーロッパに流行らせるに至らなかったのか?
そういう疑問に関する、なぜなぜを5回繰り返したような本。
文庫版で上下 800 ページの分厚い本を、やっとこさ読み切った。
そういう感慨が強い。
単に結論だけ述べるのではなく、緻密に考証を重ねる文体。
同じ様な事も、繰り返し書かれている。
それゆえ、自分が今、何について論じている事の、どの部分を読んでいるのか、しばしば見失いそうになる。
読み解くだけで、こんな大変な大著。
書いた人間の知力は底が知れない。
しかも著者は歴史の専門家ではなく、医学部の教授。
参考文献には歴史や人類学や言語学など多分野にわたる専門書がズラリ。
逆立ちしてもかなわない知の巨人。
この著者の本を、もっと読みたくなる。
そもそもなぜ欧米人はそうなれたのか?
一般には銃や病原菌への免疫や鉄のおかげだと言われているけど、なぜ逆は起きなかったのか?
なぜアメリカインディアンが銃を発明し病気をヨーロッパに流行らせるに至らなかったのか?
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文庫版で上下 800 ページの分厚い本を、やっとこさ読み切った。
そういう感慨が強い。
単に結論だけ述べるのではなく、緻密に考証を重ねる文体。
同じ様な事も、繰り返し書かれている。
それゆえ、自分が今、何について論じている事の、どの部分を読んでいるのか、しばしば見失いそうになる。
読み解くだけで、こんな大変な大著。
書いた人間の知力は底が知れない。
しかも著者は歴史の専門家ではなく、医学部の教授。
参考文献には歴史や人類学や言語学など多分野にわたる専門書がズラリ。
逆立ちしてもかなわない知の巨人。
この著者の本を、もっと読みたくなる。
ベスト1000レビュアー
累計115万部を越える大ベストセラー、ピュ-リッツァー受賞にくわえ『ゼロ年代の50冊』で一位にも輝いた本書が、海外ではその筋の専門家から非難の的になっているという事実はあまり知られてはいない。元マイクロソフトCEOで世界一の金持ちにもランクされたことがあるあのビル・ゲイツが絶賛、日本ではNHKと朝日新聞がことさら本書を持ち上げてはいるが、一読して「本当かいな?」という疑問を持った方もけっこう多かったのではないか。
普段ハリウッド映画の見すぎでご都合主義には慣れっこになっている私でさえ、上下あわせて800頁を超える大書の中で、(さしたる根拠もなく)“環境がすべての格差の原因”と片付ける乱暴な論調には首を傾げざるをえない。ダイヤモンド氏祖先の聖地の近く“肥沃三角地帯”から偶然始まった農業が上下方向ではなく水平方向に広まったのは、すなわち東西に広がった地球の地形そのものが原因とするあまりにも単純すぎる仮説はいかがなものか。
本書がベストセラーになってやっかみ半分に批評を加えた学者連中もたくさんいたとは思われるが、その仮説の裏付けとなるデータたるやダイヤモンド個人がパプアニューギニア滞在中に集めたと思われる未開地域のものがほとんどで、あとは出本も明らかにされていない今更検証しようもない怪しい(10%単位に丸められらた)数値だけである。こんな胡散臭い本を読まされて本書を名著と言い切るマスコミもマスコミなら、著者の言い分をそのまま鵜呑みにする読者の方にも大いに問題があるだろう。
本書に述べられている各論にはまだまだ突っ込みどころ満載であるが、なぜこのような本をベストセラーに仕立てる必要があったのかを、本レヴューでは少しふれておきたい。この本が発表された1997年はエコロジーブームの黎明期、地球温暖化の原因と目される化石燃料から“クリーンな”原発へと世界各国がエネルギー政策の舵取りを大きく転換した時期に重なる、いわゆるグローバリズム経済が席巻し始めた時期ともいえるだろう。
もっぱら白人によるネイティブに対する過去の度重なる蛮行については文中ほとんど触れることはなく、現在の格差原因を“環境”という人知の及ばない事象により仕方なく生じたように見せかけた巧妙なレトリックは、格差を必然的に生じさせるグローバリズムを抵抗なく浸透させる上で心理学的にも大いに役立ったことだろう。歴史上最も陰惨な虐殺行為の絶大な影響力を不当に過小評価した本書は、歴史修正と言わずして何と表現できようか。
一見白人のプライオリティを否定的にとらえたリベラルな外見を呈しているが、植民地時代とさして変わらない、いやそれよりももっとヒドい搾取をグローバリズムの名の元に行うための啓蒙書ではなかったのか。ホワイト・セイバーという優しい仮面の下に隠された真の目的が、(グローバリストにとっては商売の邪魔者にすぎない)ナショナリズムの根絶にあることを、本書はある意味証明しているのかもしれない。
普段ハリウッド映画の見すぎでご都合主義には慣れっこになっている私でさえ、上下あわせて800頁を超える大書の中で、(さしたる根拠もなく)“環境がすべての格差の原因”と片付ける乱暴な論調には首を傾げざるをえない。ダイヤモンド氏祖先の聖地の近く“肥沃三角地帯”から偶然始まった農業が上下方向ではなく水平方向に広まったのは、すなわち東西に広がった地球の地形そのものが原因とするあまりにも単純すぎる仮説はいかがなものか。
本書がベストセラーになってやっかみ半分に批評を加えた学者連中もたくさんいたとは思われるが、その仮説の裏付けとなるデータたるやダイヤモンド個人がパプアニューギニア滞在中に集めたと思われる未開地域のものがほとんどで、あとは出本も明らかにされていない今更検証しようもない怪しい(10%単位に丸められらた)数値だけである。こんな胡散臭い本を読まされて本書を名著と言い切るマスコミもマスコミなら、著者の言い分をそのまま鵜呑みにする読者の方にも大いに問題があるだろう。
本書に述べられている各論にはまだまだ突っ込みどころ満載であるが、なぜこのような本をベストセラーに仕立てる必要があったのかを、本レヴューでは少しふれておきたい。この本が発表された1997年はエコロジーブームの黎明期、地球温暖化の原因と目される化石燃料から“クリーンな”原発へと世界各国がエネルギー政策の舵取りを大きく転換した時期に重なる、いわゆるグローバリズム経済が席巻し始めた時期ともいえるだろう。
もっぱら白人によるネイティブに対する過去の度重なる蛮行については文中ほとんど触れることはなく、現在の格差原因を“環境”という人知の及ばない事象により仕方なく生じたように見せかけた巧妙なレトリックは、格差を必然的に生じさせるグローバリズムを抵抗なく浸透させる上で心理学的にも大いに役立ったことだろう。歴史上最も陰惨な虐殺行為の絶大な影響力を不当に過小評価した本書は、歴史修正と言わずして何と表現できようか。
一見白人のプライオリティを否定的にとらえたリベラルな外見を呈しているが、植民地時代とさして変わらない、いやそれよりももっとヒドい搾取をグローバリズムの名の元に行うための啓蒙書ではなかったのか。ホワイト・セイバーという優しい仮面の下に隠された真の目的が、(グローバリストにとっては商売の邪魔者にすぎない)ナショナリズムの根絶にあることを、本書はある意味証明しているのかもしれない。
殿堂入りベスト50レビュアー
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"『あなたがた白人は、たくさんのものを発達させてニューギニアに持ち込んだが、私たちニューギニア人には自分たちのものといえるものがほとんどない。それはなぜだろうか?』"1997年発刊の本書は、なぜ様々な民族が異なる、また不均衡さをもって現在に至ったか?過去1万3000年の人類史を教えてくれる。
個人的には、西洋文明が発展したのは人種的な優劣などでは決してなく【偶然と単なるユーラシア大陸の地理的な要因】と圧倒的な知見をもって【根強い人種差別的な偏見】に対して反論を投げかけ、発刊当時に大きな話題となった本書ですが。今回ようやく(笑)最後まで読み終えました。
さて本書は、最終氷河期が終わった時点では、各大陸で【似たり寄ったりの狩猟採集生活をしていた】人類が、どのように差異が生まれ、その格差が広がっていったのかを食料生産や家畜化の伝播のユーラシア大陸の地理的有利による早さ、それが結果として【鉄製な武器、銃、そして病原菌への免疫】(特に病原菌の凄まじさ!)といった文明の利器へを獲得する事に、また16世紀にインカ帝国を少数のスペイン人が征服した事(またはその逆には何故ならなかったか?)へと繋がったと説明しているわけですが。まあ33年間にわたってのニューギニア現地研究者として、または地理学者、進化生物学者、歴史学者といった多様かつ越境的知見からの(時にユーモアを交えた)考察には終始圧倒されました。
また、後半には【オーストラリアとニューギニアのミステリー】【中国はいかにして中国になったのか】【アフリカはいかにして黒人の世界になったのか】などもそれぞれに論じているわけですが。こちらもお隣の大国、中国に関しては多少は馴染みがあるとはいえ、他の大陸の歴史に関しては全く私には知識がなかった事から、多くの一方的(或いは西洋的な偏見)をもって眺めていた事を痛感させられて、こちらも反省と共に大きな学びとなりました。そして民族主義や差別、多文化理解といった話題が【よりデリケートな問題】になってきている現在、この本が多くの人に読まれるべき存在価値は、さらに重要になってきているのでは?と感じました。
サピエンス全史を読んで、より踏み込んだ人類史を知りたい誰か、あるいは【世界的な格差や不均衡】がなぜ生じたのか?を考察したい誰かにオススメ。
個人的には、西洋文明が発展したのは人種的な優劣などでは決してなく【偶然と単なるユーラシア大陸の地理的な要因】と圧倒的な知見をもって【根強い人種差別的な偏見】に対して反論を投げかけ、発刊当時に大きな話題となった本書ですが。今回ようやく(笑)最後まで読み終えました。
さて本書は、最終氷河期が終わった時点では、各大陸で【似たり寄ったりの狩猟採集生活をしていた】人類が、どのように差異が生まれ、その格差が広がっていったのかを食料生産や家畜化の伝播のユーラシア大陸の地理的有利による早さ、それが結果として【鉄製な武器、銃、そして病原菌への免疫】(特に病原菌の凄まじさ!)といった文明の利器へを獲得する事に、また16世紀にインカ帝国を少数のスペイン人が征服した事(またはその逆には何故ならなかったか?)へと繋がったと説明しているわけですが。まあ33年間にわたってのニューギニア現地研究者として、または地理学者、進化生物学者、歴史学者といった多様かつ越境的知見からの(時にユーモアを交えた)考察には終始圧倒されました。
また、後半には【オーストラリアとニューギニアのミステリー】【中国はいかにして中国になったのか】【アフリカはいかにして黒人の世界になったのか】などもそれぞれに論じているわけですが。こちらもお隣の大国、中国に関しては多少は馴染みがあるとはいえ、他の大陸の歴史に関しては全く私には知識がなかった事から、多くの一方的(或いは西洋的な偏見)をもって眺めていた事を痛感させられて、こちらも反省と共に大きな学びとなりました。そして民族主義や差別、多文化理解といった話題が【よりデリケートな問題】になってきている現在、この本が多くの人に読まれるべき存在価値は、さらに重要になってきているのでは?と感じました。
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