「地球に宇宙人がやってくる」
たったこれだけのシンプルな物語が、なんと少なくなったことか!
ゲームの世界に入り込んで魔物と戦う話も好きなんですが、飽きました。特別な才能を持つ少年の話も悪くは無いんですが、飽きました。これら、今ふつうに有る物語にリアリティを感じなくなった私が、今はもうあまり無かった物語に、ものすごいリアリティを感じたのです。それが、この作品です。
主人公は中年のビジネスマンです。職業上、口が達者で交渉がうまい人物です。べつに特別なところは何もありませんが、職能として、変わったアイデアをひねり出して企画を発想できます。たったそれだけです。他に特別なものは何もありません。
この主人公の設定のリアルさよ!
こんなかんじで、この物語に出てくる人物たちは、徹底的に「現代人」です。自分がついている仕事における、職能だけがスキルです。
そんな彼らが、この未曽有の危機。つまり、「地球に宇宙人がやってくる」出来事に、どう対応するのか。それがもう、面白くて面白くて。
良い意味で、ウケを狙っていないように思います。作者の思うところの現代社会と、作者の思うところの空想世界が、がっちりとタッグを組んで読者に提供されているかんじです。とにかく、面白がらせてくれます。
私が気にしていたのはヒロインの絵姿です。人外で、いわばケモノ系です。実に知的で愛らしい人物ですが、ただ、これを「絵」として想像するのは非常に難しく、私は仕方なく手塚治虫のフウムーンみたいなのを想像しつつ読んでいました。作者さんサイトではファンイラストが公開されていましたが、とてもかわいいものの、きわめて「人」っぽかったので、「でもまあ、こんなものかしら?」と思いつつ脳内フウムーンを入れ替えて想像してました。
が、挿絵がついてみると、なるほど、というかんじですね。プロは凄いですね。
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