金融大崩壊 「アメリカ金融帝国」の終焉 (生活人新書) (日本語) 新書 – 2008/12/6
水野 和夫
(著)
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ISBN-10414088276X
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ISBN-13978-4140882764
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出版社NHK出版
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発売日2008/12/6
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言語日本語
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本の長さ209ページ
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商品の説明
内容(「BOOK」データベースより)
サブプライムローン問題に始まり、“リーマン・ショック”で爆発した世界金融クライシス。それは米国型「投資銀行」ビジネスモデルの崩壊とともに、天文学的なマネーが流動する世界の資本主義経済が、次のステージに突入したことをも意味している。早くから金融バブルの崩壊を予見してきた気鋭エコノミストが、この未曾有の金融クライシスの本質と、世界と日本のこれからを鮮やかに読み解く。
著者について
水野和夫(みずの・かずお)
三菱UFJ証券参与・チーフエコノミスト。
1953年生まれ。80年早稲田大学大学院経済学研究科修士課程卒業。八千代証券(現・三菱UFJ証券)に入社。98年金融市場調査部長。2000年執行役員。05年より現職。
著者略歴 (「BOOK著者紹介情報」より)
水野/和夫
三菱UFJ証券参与・チーフエコノミスト。1953年生まれ。80年早稲田大学大学院経済学研究科修士課程修了。八千代証券(現・三菱UFJ証券)に入社。98年金融市場調査部長。2000年執行役員。05年より現職(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
三菱UFJ証券参与・チーフエコノミスト。1953年生まれ。80年早稲田大学大学院経済学研究科修士課程修了。八千代証券(現・三菱UFJ証券)に入社。98年金融市場調査部長。2000年執行役員。05年より現職(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
登録情報
- 出版社 : NHK出版 (2008/12/6)
- 発売日 : 2008/12/6
- 言語 : 日本語
- 新書 : 209ページ
- ISBN-10 : 414088276X
- ISBN-13 : 978-4140882764
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- カスタマーレビュー:
カスタマーレビュー
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トップレビュー
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ベスト1000レビュアーVINEメンバー
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この正月休みに数冊の「サブプライム」関連本を読んだけれど、何を言いたいのか分からない本も多い中で、この本は読みやすくいい本でした。特にサブプライム問題がどうして生じだしたのか?そのからくりは?という根本的な問題が上手に解説されていて理解しやすかったです。後半の、「さて、これから日本はどうすべきか?」という問いに対しては、意見の分かれるところですが無難かつ正攻法の意見かなと思いました。ただ日本が上手く乗り切れるか??今の時期、総選挙とか言っている場合と違うと思うのですがね。本当に日本の政治家さんは失望させてくれます。
3人のお客様がこれが役に立ったと考えています
役に立った
2008年12月29日に日本でレビュー済み
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水野和夫氏のこの著作は、2007年からのサブプライムローン問題、2008年9月のリーマンショックなどを経て2008年11月までのアメリカ経済と世界経済の流れをコンパクトに描写しています。ドル高により世界中から月950億ドルの資金を流入させ,650億ドルを消費と住宅に充当し、300億ドルをBRICsなどへの対外投資に充てている、としています。
これにより90年代半ば以降の住宅ブームと自動車購入が行われていたものが、現在破綻し、不況はあと5年ほど続かざるを得ないとしています。世界的にも100兆ドルの金融資産を増大させました。しかし投資銀行型モデルアメリカは、住宅価格崩落とともに基盤を失い、破綻せざるを得ないのです。一方、対米の輸出型モデルである日本経済はそれと表裏一体です。
結局、中国などBRICsに期待するとしていますが、その予想はよく理解できません。
しかし、経済の現局面を頭で整理するためには好著です。
これにより90年代半ば以降の住宅ブームと自動車購入が行われていたものが、現在破綻し、不況はあと5年ほど続かざるを得ないとしています。世界的にも100兆ドルの金融資産を増大させました。しかし投資銀行型モデルアメリカは、住宅価格崩落とともに基盤を失い、破綻せざるを得ないのです。一方、対米の輸出型モデルである日本経済はそれと表裏一体です。
結局、中国などBRICsに期待するとしていますが、その予想はよく理解できません。
しかし、経済の現局面を頭で整理するためには好著です。
ベスト500レビュアーVINEメンバー
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2008年9月15日に表面化したリーマンショック、あるいはサブプライムショックに関する解説と著者の見解をまとめたものである。
第一章から第六章までは、雨後の竹の子のように大量に出版された、サブプライムショックに関する解説書と大同小異である。
私が、この本から学んだことは、もし日経平均株価という株があったとして(最近は現実に日経平均に連動する投資信託とかETFもあるが)、それを「一定間隔で一定の単位で50年間買い続けたとすると」2008年11月の時点では15.1%の損失がでるということです。50年といわず、たとえば1988年11月以降20年間投資し続けたとしても49%もの損失が発生するということです。
株式市場は日々乱高下するが、それを平均するために、長期投資を続ければ儲かる、という常識は今の時代に完全に非常識となっているのです。
それを、三菱UFJ証券参与という立場で書いた著者の勇気に敬服します。
株式投資は非常にリスキーな資産運用です。素人が「退職金で株でも買ってみるか」などいう安易な気持ちで参入すべきではないことを、この本は教えてくれます。
第一章から第六章までは、雨後の竹の子のように大量に出版された、サブプライムショックに関する解説書と大同小異である。
私が、この本から学んだことは、もし日経平均株価という株があったとして(最近は現実に日経平均に連動する投資信託とかETFもあるが)、それを「一定間隔で一定の単位で50年間買い続けたとすると」2008年11月の時点では15.1%の損失がでるということです。50年といわず、たとえば1988年11月以降20年間投資し続けたとしても49%もの損失が発生するということです。
株式市場は日々乱高下するが、それを平均するために、長期投資を続ければ儲かる、という常識は今の時代に完全に非常識となっているのです。
それを、三菱UFJ証券参与という立場で書いた著者の勇気に敬服します。
株式投資は非常にリスキーな資産運用です。素人が「退職金で株でも買ってみるか」などいう安易な気持ちで参入すべきではないことを、この本は教えてくれます。
2009年3月21日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
通常の一般人の預金を行う「商業銀行」と対比される「投資銀行」ですが、要するに、法人向けの株式・債券の引き受け、M&Aの仲介等をやっていたということですね。
それも金融工学を駆使して。
しかしまあ例えて言えば、ここ10年あまりに渡るアメリカ合衆国のウォールストリートを中心とした金融祭りが終焉してしまった姿と言えるでしょうか。
祭りとは穏やかすぎるか・・・。
「楽して金儲けよう」という魂胆は、いつかは破綻する。
ということですか。
正当なリスク無しの成功は虚しいものです。
それも金融工学を駆使して。
しかしまあ例えて言えば、ここ10年あまりに渡るアメリカ合衆国のウォールストリートを中心とした金融祭りが終焉してしまった姿と言えるでしょうか。
祭りとは穏やかすぎるか・・・。
「楽して金儲けよう」という魂胆は、いつかは破綻する。
ということですか。
正当なリスク無しの成功は虚しいものです。
ベスト1000レビュアー
2008年の本。著者は三菱UFJ証券参与・チーフエコノミスト。
曰く・・・
市場原理主義に基づいて、市場が決める値段が正しいということをつきつめ、本当に利潤極大化を目指すには、途中で引き返せない道を歩むしかない。一瞬でもバブルの領域に入らないと利潤が極大化したかどうかわからない。
グリーンスパンはバブルを止めることができなかった。彼は「かなりの景気後退をもたらす政策を容認してくれる有権者は現代の民主主義社会にはいない」と言い切る。彼は、バブルを止めなかったからこそ、資本家と一緒に踊ったからこそ「資本の神様」だったということ。
アジア通貨危機でドルの経常赤字は7倍になったがドルは下がらない。ドルの値段は経常赤字が決めているのではない。その結果、アメリカでは国の潜在成長率よりも高い成長を維持できた。日本のように経常黒字になるということは、潜在成長率に内需が達していないという意味なので、本来なら今実現できる生活水準を抑えて、何年後かにそれが投資収益として成果が返ってくるのを期待して待っている状態。
アジア通貨危機が起きたため、アジア諸国のお金がアメリカに流れ込む。アメリカの経常赤字は膨らむがそれはアジア諸国からの資本流出額とほぼ一致する。
住宅価格の動きは消費動向を先導する。アメリカの住宅価格の動向を見れば、その後の消費動向がわかり、ひいては、世界経済の先行きを占うことができる。
アメリカを巨大な投資銀行にたとえるなら、月間数字で海外から915億ドルを借り入れて、そのうち615億ドルを行員(国民)の給料として支払い、残った300億ドルを外国投資している。高い生活水準を維持しようとすれば経常赤字額が大きくなり、そのためには、資本流入額をいかに増やすかが問題となる。少ない海外投資からコストの3-4倍のリターンを常に上げる必要がある。利率4%で資金調達したなら利率12%のリターンが必要、という構図がある。海外投資で高いリターンを稼得するには、外国の資産価格が上がり続ける必要がある。アメリカ投資銀行が高い利回りを求める収益構造は、海外でバブルが起きることが前提になっている。
95年以降に増えた金融資産は100兆ドルほど残っている。その一部は、サブプライム層を犠牲にして積み上げたもの。善し悪しはともかく、いまなおこの巨額の金融資産が世界に残っている。資本の向かう第1候補は、BRICS。リーマン・ショック以降の大きな流れは、その資産を金融市場ではなく、新興国の実物資産で増やしていく、というもの。
可処分所得(世帯)が年5000ドル以上に達すると、消費の限界が必需品から自由裁量品に移るといわれる。BRICSではこの層がこれから増える。低成長の先進国では低いリターンしか出ない。かくして、世界経済は金融投資から実物投資へシフトし、第2ラウンドが始まる。
日経平均をドル建てに換算して、ダウ平均と重ね合わせるとまったく同じ動きをしている。グローバル投資家はドル建て利益で世界の企業を比較している。アメリカ発の金融危機は日本の企業にもアメリカ企業にも同程度に打撃を与えると判断して彼らは日本の株式を売っている。投資家の多くは、日本企業の収益は海外利益が大半であると見なしていて、アメリカ企業と同じように対応してかまわないと考えている。日本輸出株式会社とアメリカ投資銀行株式会社は連結会社になっている。
不景気が起こるのは、在庫が増えたからではなく、需要が減っているから。バブルのときに将来の需要まで先取りしてしまうから現在の需要が減る。
などなど。
曰く・・・
市場原理主義に基づいて、市場が決める値段が正しいということをつきつめ、本当に利潤極大化を目指すには、途中で引き返せない道を歩むしかない。一瞬でもバブルの領域に入らないと利潤が極大化したかどうかわからない。
グリーンスパンはバブルを止めることができなかった。彼は「かなりの景気後退をもたらす政策を容認してくれる有権者は現代の民主主義社会にはいない」と言い切る。彼は、バブルを止めなかったからこそ、資本家と一緒に踊ったからこそ「資本の神様」だったということ。
アジア通貨危機でドルの経常赤字は7倍になったがドルは下がらない。ドルの値段は経常赤字が決めているのではない。その結果、アメリカでは国の潜在成長率よりも高い成長を維持できた。日本のように経常黒字になるということは、潜在成長率に内需が達していないという意味なので、本来なら今実現できる生活水準を抑えて、何年後かにそれが投資収益として成果が返ってくるのを期待して待っている状態。
アジア通貨危機が起きたため、アジア諸国のお金がアメリカに流れ込む。アメリカの経常赤字は膨らむがそれはアジア諸国からの資本流出額とほぼ一致する。
住宅価格の動きは消費動向を先導する。アメリカの住宅価格の動向を見れば、その後の消費動向がわかり、ひいては、世界経済の先行きを占うことができる。
アメリカを巨大な投資銀行にたとえるなら、月間数字で海外から915億ドルを借り入れて、そのうち615億ドルを行員(国民)の給料として支払い、残った300億ドルを外国投資している。高い生活水準を維持しようとすれば経常赤字額が大きくなり、そのためには、資本流入額をいかに増やすかが問題となる。少ない海外投資からコストの3-4倍のリターンを常に上げる必要がある。利率4%で資金調達したなら利率12%のリターンが必要、という構図がある。海外投資で高いリターンを稼得するには、外国の資産価格が上がり続ける必要がある。アメリカ投資銀行が高い利回りを求める収益構造は、海外でバブルが起きることが前提になっている。
95年以降に増えた金融資産は100兆ドルほど残っている。その一部は、サブプライム層を犠牲にして積み上げたもの。善し悪しはともかく、いまなおこの巨額の金融資産が世界に残っている。資本の向かう第1候補は、BRICS。リーマン・ショック以降の大きな流れは、その資産を金融市場ではなく、新興国の実物資産で増やしていく、というもの。
可処分所得(世帯)が年5000ドル以上に達すると、消費の限界が必需品から自由裁量品に移るといわれる。BRICSではこの層がこれから増える。低成長の先進国では低いリターンしか出ない。かくして、世界経済は金融投資から実物投資へシフトし、第2ラウンドが始まる。
日経平均をドル建てに換算して、ダウ平均と重ね合わせるとまったく同じ動きをしている。グローバル投資家はドル建て利益で世界の企業を比較している。アメリカ発の金融危機は日本の企業にもアメリカ企業にも同程度に打撃を与えると判断して彼らは日本の株式を売っている。投資家の多くは、日本企業の収益は海外利益が大半であると見なしていて、アメリカ企業と同じように対応してかまわないと考えている。日本輸出株式会社とアメリカ投資銀行株式会社は連結会社になっている。
不景気が起こるのは、在庫が増えたからではなく、需要が減っているから。バブルのときに将来の需要まで先取りしてしまうから現在の需要が減る。
などなど。
VINEメンバー
53年生の著者は早大の経済で修士を終え、証券会社に就職している。現場で叩き上げた人だが、70年代半ばに経済の院に進んだということは、研究者をめざしたこともあるのだろう。TV出演時の発言や本書での議論の組み立てを見ても、かなりスパンを大きく取った歴史的展望に参照する印象があって(たぶんウォーラーステインなんだが)、そこが他のエコノミストや金融ジャーナリストと一味違う。実際、リオタールに言及する証券マンなんて、あんまりいそうもない。
ただし歴史や思想を扱う著者の手つきは、かなり素人臭いと思う。実務家が、鉄火場のシッチャカメッチャカを整理するために既存の枠組から使えるものを援用したという風情で、枠組そのものについての検討はなされていない。経済の現場に関してはプロなので、単なる衒学趣味に陥らずに一定の説得力はあるものの、不徹底さを感じる部分もある。
たとえば著者は、今回の金融危機によって「国家」と「国民」は打撃を受けたが、95年以降に増加した100兆ドルの金融資産は残っており、新たな投資先を窺っていると言う(p150)。他方、小泉内閣が新自由主義政策を採ろうとしながらマネーサプライ増という誤った指針を立て、金融資産を増やし損ねた(p97)。そのため今後始まる「本当のグローバル時代、グローバル競争」に向けて、「欧米の企業は潤沢な資金を持っており、日本は(中略)最初からハンディを負っている」(p183)、と。
しかし著者の主張にしたがえば、金融経済の肥大化によって国家‐国民‐資本の三位一体は崩れ、資本は国家‐国民を踏み越えて動き始めた。ならば、今後始まるという「本当のグローバル時代」において貫徹するのは資本の論理であり、欧米が有利だとか日本がハンディを負っているとかいうハンパにナショナリズム的な状況判断は不適切ではないか? 著者が身を置く三菱UFJ証券は日の丸を背負い、会社の存亡を賭しても日本の国家と国民を護ってくれる、とでも言うのだろうか?
ただし歴史や思想を扱う著者の手つきは、かなり素人臭いと思う。実務家が、鉄火場のシッチャカメッチャカを整理するために既存の枠組から使えるものを援用したという風情で、枠組そのものについての検討はなされていない。経済の現場に関してはプロなので、単なる衒学趣味に陥らずに一定の説得力はあるものの、不徹底さを感じる部分もある。
たとえば著者は、今回の金融危機によって「国家」と「国民」は打撃を受けたが、95年以降に増加した100兆ドルの金融資産は残っており、新たな投資先を窺っていると言う(p150)。他方、小泉内閣が新自由主義政策を採ろうとしながらマネーサプライ増という誤った指針を立て、金融資産を増やし損ねた(p97)。そのため今後始まる「本当のグローバル時代、グローバル競争」に向けて、「欧米の企業は潤沢な資金を持っており、日本は(中略)最初からハンディを負っている」(p183)、と。
しかし著者の主張にしたがえば、金融経済の肥大化によって国家‐国民‐資本の三位一体は崩れ、資本は国家‐国民を踏み越えて動き始めた。ならば、今後始まるという「本当のグローバル時代」において貫徹するのは資本の論理であり、欧米が有利だとか日本がハンディを負っているとかいうハンパにナショナリズム的な状況判断は不適切ではないか? 著者が身を置く三菱UFJ証券は日の丸を背負い、会社の存亡を賭しても日本の国家と国民を護ってくれる、とでも言うのだろうか?
2009年11月15日に日本でレビュー済み
サブプライムローン問題からリーマンショックへの流れの中で発生した金融危機。自分はまじめに働いているのに、金融機関の強欲さのせいでこうなったと思っている方、あるいは自分は懸命に働いているのになぜ不景気のままなのかわからない方、1つの回答がここにあります。オバマ大統領就任前に書かれた本ですが、今読んでも全くずれがありません。
水野氏はサブプライムローンの危険性を早くから訴えてきた方です。その頃、他の著名エコノミストは水野氏の主張を相手にせず(ぐっちーさん除く)、当時の金融相に至っては蜂に刺された程度とおっしゃってました。どちらが正しかったかは言うまでもありません。
TVの報道番組や新聞のくだらぬ解説を見るより、こちらを読んだほうが本当の流れを理解できます。資本主義の曲がり角、あるいはターニングポイントに来ていることを理解して、チャンスを探しましょう。小泉改革のせいにしても何も解決しません。自ら勉強して道を開きましょう。そのための、まずは基礎の理解のためにこの本を強くお勧めします。
水野氏はサブプライムローンの危険性を早くから訴えてきた方です。その頃、他の著名エコノミストは水野氏の主張を相手にせず(ぐっちーさん除く)、当時の金融相に至っては蜂に刺された程度とおっしゃってました。どちらが正しかったかは言うまでもありません。
TVの報道番組や新聞のくだらぬ解説を見るより、こちらを読んだほうが本当の流れを理解できます。資本主義の曲がり角、あるいはターニングポイントに来ていることを理解して、チャンスを探しましょう。小泉改革のせいにしても何も解決しません。自ら勉強して道を開きましょう。そのための、まずは基礎の理解のためにこの本を強くお勧めします。