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金持ち父さんのキャッシュフロー・クワドラント (日本語) 単行本 – 2001/6/27

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   ミリオンセラーになった『金持ち父さん貧乏父さん』に衝撃を受けながらも、どこか割りきれない思いを抱いた人は多いかもしれない。第2弾である本書は、さらに論を進めて、実際に「経済的な自由」を手に入れるためにどんなプロセスを踏めばいいかをテーマにしている。「金持ち父さん」の教えを実践しようという人にとって待望の書であり、それ以外の人には、お金や仕事に対する自分のこだわりがどこにあるかを気づかせてくれる1冊となるだろう。

 「金持ち父さん」と「貧乏父さん」の教えを軸にした展開は前作と基本的に変わらない。ただ今回は、E(従業員)とS(自営業者)、B(ビジネス・オーナー)とI(投資家)の4つのクワドラントからなる「キャッシュフロー・クワドラント」という図を採用。それぞれのクワドラントに属する人のお金や仕事に対する考え方の違いを論じ、E、SからB、Iのクワドラントに移行するためのアイデアを提案している。最終のゴールとするB、Iのクワドラントについては、そこで成功するための指針を示している。

   著者によると、この4タイプの人間の違いは、働くのは自分か他人か、お金は誰がどこからもたらすのか、といった考え方の違いが根本にあるという。自分が属するクワドラントを乗り越え、希望のクワドラントに移行するための手段は、本シリーズ最大のポイントにもなっている「ファイナンシャル・リテラシー(お金に関する数字や言葉を理解する力)」の修得に尽きる。税金、資産、投資、負債、貸借対照表などのトピックスをタイプ別に読み解く著者のリテラシーは、今回も新鮮な驚きをもたらしてくれる。

   ただ、リテラシーを獲得した後にどのタイプを選ぶかはそれぞれの価値観にかかわる問題である。著者がそこに踏み込んで、BやIを優位においたのは誤解を招くところだろう。働きがいや自己実現などの「ゴール」もまた無視できない。その点でB、Iがどうなのかも著者に論じてほしいテーマである。(棚上 勉)

著者からのコメント

訳者 白根 美保子 2001/06/22
■訳者から一言
「金持ち父さん 貧乏父さん」はおかげさまでたくさんの方に読んでいただき、励ましのお言葉、お叱りのお言葉、さまざまな提案などをいただきました。ほんとうにありがとうございました。この場を借りて一言お礼もうしあげます。ご意見を参考に、少しでもよい本をお届けできるようこれからも努力していきたいと思います。
■「キャッシュフロークワドラント」とは?
 さて、第2弾の「キャッシュフロークワドラント」ですが、このタイトルを見て、「いったいこれ何?」と思われる方もあると思いますのでちょっとご紹介させていただきます。
 「クワドラント(quadrant)」というのは辞書で見ますと「四分円」という訳があります。この本では、二本の直線が交わってできた四つの領域(ちょうど数学のX軸、Y軸の交わったところを想像していただければいいと思います)の左側にEとS、右側にBとIの文字を配したものを示しています。このアルファベットはそれぞれ従業員(employee)、自営業者(self-employed)、ビジネスオーナー(business owner)、投資家(investor)の頭文字をとったものです。著者のキヨサキさんはこの図を「キャッシュフロークワドラント」と呼んでいらっしゃいます。「ビジネスの世界はこの四つの種類の人たちによって形作られている」というのが、この図に込められた考え方です。
■この本のテーマ
 四つのクワドラントのうち、どれがいいとか、どれが悪いということではないのですが、いま自分が属するクワドラントで満足していない人、あるいは「金持ち父さん」の教えにしたがって「経済的自由」を得たいと思っている人は、クワドラントを移動するために第一歩を踏み出さなければいけない、そのためのお手伝いがしたい――というのが今回の本のテーマです。もちろん、金持ち父さんの教えの究極の目的は経済的自由を得るところにあるので、クワドラントの移動といっても、左側のクワドラント(EとS)から右側(BとI)へ移ることが主に取り上げられています。でも、いまの自分で満足している人も、自分自身やまわりにいる人のことがいろいろわかって、ひじょうに興味深く読めると思います。個人的な話になりますが、私はこの本をはじめて読んだ後、しみじみと「あー、私は典型的なSだな……」と思いました。みなさんもこの本をお読みになり、新しいものの見方、「経済的自由」へのご自身の道を見つける助けとしていただけたら……と願っています。

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