外様の経営者という難しい立場でありながら、社員一人ひとりと深いコミュニケーションをとりながら外資系企業をマネジメントしてきた著者だからこそ感じる、実践的なマネジメントのあり方、手法について語られた本。
■外資系企業の経営者だからこそ感じた日本への「愛情」
「ジャイロ調査」を通じ、日本企業が優秀な人材を活かしきれていない現状を洗い出し、一人ひとりの能力を最大限に活かすことを通じて、社員一人ひとりの自己成長に寄与しながらも「朝起きたらすぐ行きたくなるような会社」に変貌できる可能性を論じている。
ただ、「外資のマネジメント手法が優れているから、日本もその真似をせよ」というありがちな議論を著者はしているのではなく、日本的経営の良さを認めつつも、日本企業は優秀な人材を活かしきるマネジメントができていない事に気づき、さらに良い企業体を目指そう、と語っているのだと私は推察する。
そして、「金メダル社員」の増加を通じて、日本が再生する事を望んでいることも鑑みると、私は、本書全体を通して著者の日本への深い『愛情』があるのだと感じた。
■「マネジメント」の捉え方が変わる
また、「マネジメント」とは経営管理手法の側面に加え、人はみな違うという前提に立ち、相違を認知し、同じ方向へ向かう合意を行い、そして各々立場で役割を最大限遂行することで、結果を出すに至るコミュニケーションの全てであると考え方を改めることができた。
これは、経営を実践してきた方が「マネジメント」を語るからこその実践的な考え方であり、ビジネススクールの先生が語る「マネジメント」とは違う、形が定まらないが、より現場に役立つものであるように思う。
今も日々、経営者としてトライ&エラーを繰り返しながら「マネジメント」を行っているが、頭でっかちになってしまいなかなかうまくいっていなかった。本書で紹介された実践を少しずつ自身の取り組みに取り入れ、会社を「朝起きたらすぐ行きたくなるような会社」に変貌させていきたいと思う。
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