私自身、シャープの株主なのですが、投資判断材料として本著を購入しました。
テリー氏については、国内ではシャープを振り回した上に、騙して買収した悪者として報道されることが多いのですが、偏っていない正確なテリーゴー像を把握したいと考えたからです。
本著は日本では語られることが少ない生い立ちや、私生活、家族関係についても詳細に描かれています。
またシャープとの買収交渉の裏側(シャープ側が結構不義を働いていた)も読み応えがあって必見です。
著者の方はまだ34歳とのこと。
緻密な取材に基づく鋭い文章からもっと年配の方かと思ってしまいました。
シャープ株主の方は下手なアナリストのレポートを読むよりも、1600円を払って本著を購入したほうが、よほど為になるかと思います。
ちなみに本を読んだ後の私の投資判断は長期保有となりました。
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野心 郭台銘伝 Kindle版
「腐った卵を産む鶏は、場所や飼い主を替えても、決してよい卵を産まない」
2016年8月12日、ついにシャープは台湾企業・鴻海グループの傘下にくだった。
自ら独裁を公言し、苛烈な発言を繰り返す創業者・郭台銘(テリー・ゴウ)とは何者か。
M&Aを繰り返す鴻海と、郭台銘の半生から、シャープの行く末を占う。
【著者紹介】
安田峰俊(やすだ・みねとし)
1982年滋賀県生まれ。ルポライター、多摩大学経営情報学部非常勤講師。
立命館大学文学部卒業後、広島大学大学院文学研究科修了。
在学中、中国広東省の深圳大学に交換留学。一般企業勤務を経た後、著述業に。
アジア、特に中華圏の社会・政治・文化事情について、雑誌記事や書籍の執筆を行っている。
著書に『和僑』『境界の民』(角川書店)など多数、編訳に『「暗黒・中国」からの脱出』(文春新書)がある。
【目次】
第1章◆シャープ買収にこだわったホンハイの懐事情
第2章◆自殺者続出、フォックスコン工場の実態
第3章◆ホンハイは中国企業なのか
第4章◆郭台銘の原点、貧困の時代
第5章◆倒産寸前から急成長の謎
第6章◆巨大企業の「皇帝」の懊悩
第7章◆信仰への熱中、強烈な家族愛
第8章◆シャープへの求愛
2016年8月12日、ついにシャープは台湾企業・鴻海グループの傘下にくだった。
自ら独裁を公言し、苛烈な発言を繰り返す創業者・郭台銘(テリー・ゴウ)とは何者か。
M&Aを繰り返す鴻海と、郭台銘の半生から、シャープの行く末を占う。
【著者紹介】
安田峰俊(やすだ・みねとし)
1982年滋賀県生まれ。ルポライター、多摩大学経営情報学部非常勤講師。
立命館大学文学部卒業後、広島大学大学院文学研究科修了。
在学中、中国広東省の深圳大学に交換留学。一般企業勤務を経た後、著述業に。
アジア、特に中華圏の社会・政治・文化事情について、雑誌記事や書籍の執筆を行っている。
著書に『和僑』『境界の民』(角川書店)など多数、編訳に『「暗黒・中国」からの脱出』(文春新書)がある。
【目次】
第1章◆シャープ買収にこだわったホンハイの懐事情
第2章◆自殺者続出、フォックスコン工場の実態
第3章◆ホンハイは中国企業なのか
第4章◆郭台銘の原点、貧困の時代
第5章◆倒産寸前から急成長の謎
第6章◆巨大企業の「皇帝」の懊悩
第7章◆信仰への熱中、強烈な家族愛
第8章◆シャープへの求愛
- 言語日本語
- 出版社プレジデント社
- 発売日2016/9/30
- ファイルサイズ10312 KB
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商品の説明
内容(「BOOK」データベースより)
二〇一六年八月、遂にシャープは台湾企業・鴻海の傘下にくだった。自ら独裁を公言し、苛烈な発言を繰り返す創業者・郭台銘とは何者か。M&Aを繰り返す鴻海と、郭台銘の半生から、シャープの行く末を占う。 --このテキストは、tankobon_hardcover版に関連付けられています。
著者について
安田峰俊 やすだ・みねとし
1982年滋賀県生まれ。ルポライター、多摩大学経営情報学部非常勤講師。
立命館大学文学部卒業後、広島大学大学院文学研究科修了。
在学中、中国広東省の深圳大学に交換留学。一般企業勤務を経た後、著述業に。
アジア、特に中華圏の社会・政治・文化事情について、雑誌記事や書籍の執筆を行っている。
著書に『和僑』『境界の民』(角川書店)など多数、編訳に『「暗黒・中国」からの脱出』(文春新書)がある。
--このテキストは、tankobon_hardcover版に関連付けられています。
1982年滋賀県生まれ。ルポライター、多摩大学経営情報学部非常勤講師。
立命館大学文学部卒業後、広島大学大学院文学研究科修了。
在学中、中国広東省の深圳大学に交換留学。一般企業勤務を経た後、著述業に。
アジア、特に中華圏の社会・政治・文化事情について、雑誌記事や書籍の執筆を行っている。
著書に『和僑』『境界の民』(角川書店)など多数、編訳に『「暗黒・中国」からの脱出』(文春新書)がある。
--このテキストは、tankobon_hardcover版に関連付けられています。
著者略歴 (「BOOK著者紹介情報」より)
安田/峰俊
1982年滋賀県生まれ。ルポライター、多摩大学経営情報学部非常勤講師。立命館大学文学部(東洋史学専攻)卒業後、広島大学大学院文学研究科博士課程修了。在学中、中国広東省の深〓(せん)大学に交換留学。一般企業勤務を経た後、著述業に。アジア、特に中華圏の社会・政治・文化事情について、雑誌記事や書籍の執筆を行っている(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです) --このテキストは、tankobon_hardcover版に関連付けられています。
1982年滋賀県生まれ。ルポライター、多摩大学経営情報学部非常勤講師。立命館大学文学部(東洋史学専攻)卒業後、広島大学大学院文学研究科博士課程修了。在学中、中国広東省の深〓(せん)大学に交換留学。一般企業勤務を経た後、著述業に。アジア、特に中華圏の社会・政治・文化事情について、雑誌記事や書籍の執筆を行っている(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです) --このテキストは、tankobon_hardcover版に関連付けられています。
登録情報
- ASIN : B01LY11DHY
- 出版社 : プレジデント社; 第1版 (2016/9/30)
- 発売日 : 2016/9/30
- 言語 : 日本語
- ファイルサイズ : 10312 KB
- Text-to-Speech(テキスト読み上げ機能) : 有効
- X-Ray : 有効にされていません
- Word Wise : 有効にされていません
- 本の長さ : 274ページ
- Amazon 売れ筋ランキング: - 315,745位Kindleストア (の売れ筋ランキングを見るKindleストア)
- - 38,309位ビジネス・経済 (Kindleストア)
- カスタマーレビュー:
著者について
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安田峰俊(やすだみねとし)
ルポライター。立命館大学人文科学研究所客員協力研究員。広島大学大学院文学研究科博士前期課程修了(中国近現代史)。『八九六四 「天安門事件」は再び起きるか』(KADOKAWA)が第5回城山三郎賞、第50回大宅壮一ノンフィクション賞受賞。他に『さいはての中国』(小学館新書)、『現代中国の秘密結社』(中公新書ラクレ)、『「低度」外国人材』(KADOKAWA)、『中国vs.世界』(PHP新書)など著書多数。
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カスタマーレビュー
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2016年12月6日に日本でレビュー済み
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2018年7月29日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
この本、歴代社長の片山社長のことを、山って書いてます。
一度だけじゃなくて全部そうなってたので勘違い・・・?でも出版社が出版前に調べるのでは・・・?私の間違い?
こんなの始めて見ました。
内容は所々に出てくる著者の「私中国語喋れます」的な自慢と、「こうみんな思ってるだろう・・でもこうかもしれないよ。」的な、あまり根拠のない話が多かったです。
でも分かりやすく読めました。内容はそこら辺の人のブログレベルでしたが・・・
一度だけじゃなくて全部そうなってたので勘違い・・・?でも出版社が出版前に調べるのでは・・・?私の間違い?
こんなの始めて見ました。
内容は所々に出てくる著者の「私中国語喋れます」的な自慢と、「こうみんな思ってるだろう・・でもこうかもしれないよ。」的な、あまり根拠のない話が多かったです。
でも分かりやすく読めました。内容はそこら辺の人のブログレベルでしたが・・・
2017年2月8日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
見えない台湾人。わからない本音。
抱き続けている読者を、少し安心させる1冊です。
私は、この大きな社長を、地道な努力の人というように
本書から評価しました。
事実、パソコンや、OA機器がわれわれ庶民にも安く手に入っている、
そんな環境は、こうしたベース部品の企業家によって、もたらされていたのです。
抱き続けている読者を、少し安心させる1冊です。
私は、この大きな社長を、地道な努力の人というように
本書から評価しました。
事実、パソコンや、OA機器がわれわれ庶民にも安く手に入っている、
そんな環境は、こうしたベース部品の企業家によって、もたらされていたのです。
2016年10月10日に日本でレビュー済み
「現代のチンギス・ハン」「きょう雄(残忍で荒々しい人物)」「失言王」と語られる経営者の実像に迫った書である。
ホンファイは創業以来の名称でだが、中国を初めとする国際市場向けにはフォックスコン(富士康)で名が通っている。
2016年のデータでは、フォーチュンのグローバルランキング世界25位。従業員は106万人。この企業のビジネスモデルは、-大手メーカーの電子製品の製造過程を請け負う受託生産である。自前のブランドを持たずに他社からの発注を受け、自社工場において他社ブランドの製品を代わりに生産するビジネスだ。
多摩大で9月に訪問した本社機能を持つシンセンの龍華工場は、「郭台銘の紫禁城」とも呼ばれている。2.3万ヘーベの敷地内に数十万人が働いている大工場だ。特に中国では、30カ所以上製品工場が広がっている。私たちが見ることを許されたのは、ヒューレットパッカードの自動化されたインク生産工場だった。
取引先は超一流企業だ。アップル、ソニー・エリクソン、、任天堂、ノキア、デル、など、、。実はこういった企業は、最先端のモノの仕組みを考える製品企画を担当するが、実際に具体的な形にする方法は台湾のホンファイが策定し、中国のフォオクスコン工場で大量生産するという構造になっている。この下流工程を握ったホンファイが力をつけてきた。この日影者、そして潜水艦のような企業がホンファイである。
話題になった日本の有力メーカー・シャープの買収劇は、製造段階の下請け企業がいつの間にか力をつけ、付加価値の源泉である最上流の先進国の大手メーカーを買収し、ブランドを手にしようとする物語なのである。
ホンファイとそのトップ・郭台銘は、シャープとの駆け引きで、恐るべき企業体として我々の目に映ったが、著者は、記者会見の場で直接、疑問をぶつけるなど、その交渉の過程も丹念に追っている。一方的にシャープが振り回されたのではなく、疑心暗鬼なのは、どちらも同じである。しかし、ともかくもシャープはホンファイの中に入った。シンセンでの見学時に、副社長からシャープは中国の拠点をこのシンセンに移してきますよと言われたことを思い出した。
シャープとフォンファイの違いは何ですか、と私が聞いたところ、その答えは「スピード」であった。
大阪に、シャープの創業者・早川徳次記念館を建設するという提案も買収条件に入っているとこの本に書かれている。
さて、郭台銘とはいかなる人物か。
1950年生まれ。フォーブスの世界長者番付で205位で保有資産は6850億円。数年に一度以上のペースで「身の丈に合わない」ように見える投資を躊躇なく行い、決定した途端に恐るべきスピードで実行に移すという経営スタイルで、のし上がってきた人物だ。
公的な顔、私生活の顔を調べた結果、郭台銘には、大経営者が持つ美しい理想や哲学はないと著者は断定している。世界を変えようという志はみえない。
では、郭は何のために一日16時間も働いているのか。
それは「野心」だ。世界中を飛び回り、この世の一切を腹に飲み込む。フォンファイという社名は「大きな雁は千里を飛び、海はすべての川を収める」から来ている。すべてを呑み込むという意味がある。ただ、世界を呑み込もうと動き回っている怪物企業という見立てである。
ホンファイについての情報はあまりなく、日本には馴染みの薄い企業なのだが、著者の熱意と努力も相当なものだ。10年前にフォックスコンに部品を納入するメーカーで短い新入社員時代を過ごしたと「おわりに」に書いている。その経験が基底となって、ホンファイへの鋭い観察が散りばめられた本書が誕生したというわけである。この本を書く理由があったことが納得できる。
本書は、シャープという日本的企業の将来を占っている。それに留まらず、日本企業と大中華圏(中国・台湾・ホンコン・シンガポール)との関係を考えるに際して大きな示唆を与えるであろう。力作である。
ホンファイは創業以来の名称でだが、中国を初めとする国際市場向けにはフォックスコン(富士康)で名が通っている。
2016年のデータでは、フォーチュンのグローバルランキング世界25位。従業員は106万人。この企業のビジネスモデルは、-大手メーカーの電子製品の製造過程を請け負う受託生産である。自前のブランドを持たずに他社からの発注を受け、自社工場において他社ブランドの製品を代わりに生産するビジネスだ。
多摩大で9月に訪問した本社機能を持つシンセンの龍華工場は、「郭台銘の紫禁城」とも呼ばれている。2.3万ヘーベの敷地内に数十万人が働いている大工場だ。特に中国では、30カ所以上製品工場が広がっている。私たちが見ることを許されたのは、ヒューレットパッカードの自動化されたインク生産工場だった。
取引先は超一流企業だ。アップル、ソニー・エリクソン、、任天堂、ノキア、デル、など、、。実はこういった企業は、最先端のモノの仕組みを考える製品企画を担当するが、実際に具体的な形にする方法は台湾のホンファイが策定し、中国のフォオクスコン工場で大量生産するという構造になっている。この下流工程を握ったホンファイが力をつけてきた。この日影者、そして潜水艦のような企業がホンファイである。
話題になった日本の有力メーカー・シャープの買収劇は、製造段階の下請け企業がいつの間にか力をつけ、付加価値の源泉である最上流の先進国の大手メーカーを買収し、ブランドを手にしようとする物語なのである。
ホンファイとそのトップ・郭台銘は、シャープとの駆け引きで、恐るべき企業体として我々の目に映ったが、著者は、記者会見の場で直接、疑問をぶつけるなど、その交渉の過程も丹念に追っている。一方的にシャープが振り回されたのではなく、疑心暗鬼なのは、どちらも同じである。しかし、ともかくもシャープはホンファイの中に入った。シンセンでの見学時に、副社長からシャープは中国の拠点をこのシンセンに移してきますよと言われたことを思い出した。
シャープとフォンファイの違いは何ですか、と私が聞いたところ、その答えは「スピード」であった。
大阪に、シャープの創業者・早川徳次記念館を建設するという提案も買収条件に入っているとこの本に書かれている。
さて、郭台銘とはいかなる人物か。
1950年生まれ。フォーブスの世界長者番付で205位で保有資産は6850億円。数年に一度以上のペースで「身の丈に合わない」ように見える投資を躊躇なく行い、決定した途端に恐るべきスピードで実行に移すという経営スタイルで、のし上がってきた人物だ。
公的な顔、私生活の顔を調べた結果、郭台銘には、大経営者が持つ美しい理想や哲学はないと著者は断定している。世界を変えようという志はみえない。
では、郭は何のために一日16時間も働いているのか。
それは「野心」だ。世界中を飛び回り、この世の一切を腹に飲み込む。フォンファイという社名は「大きな雁は千里を飛び、海はすべての川を収める」から来ている。すべてを呑み込むという意味がある。ただ、世界を呑み込もうと動き回っている怪物企業という見立てである。
ホンファイについての情報はあまりなく、日本には馴染みの薄い企業なのだが、著者の熱意と努力も相当なものだ。10年前にフォックスコンに部品を納入するメーカーで短い新入社員時代を過ごしたと「おわりに」に書いている。その経験が基底となって、ホンファイへの鋭い観察が散りばめられた本書が誕生したというわけである。この本を書く理由があったことが納得できる。
本書は、シャープという日本的企業の将来を占っている。それに留まらず、日本企業と大中華圏(中国・台湾・ホンコン・シンガポール)との関係を考えるに際して大きな示唆を与えるであろう。力作である。
2017年1月15日に日本でレビュー済み
シャープ買収で名を馳せた鴻海グループの総帥・郭台銘氏の、生い立ちや経営理念・方針、私生活(?)までわかる一冊。
本人への直接インタビューこそ叶わなかったものの、周辺人物への丁寧な取材によって人物像が浮かび上がってくる。
日本側報道ではとかく悪者にされがちな郭氏だが、「仕事一筋で強いリーダーシップを持った経営者」だということがわかる。
日本でも創業家の叩き上げ社長にいそうな、いわるゆワンマンタイプ。でも、だからこそ、短期間でこれほど事業を拡大できたのだろう。
もちろん郭氏のやり方に対しては批判もあるだろうし、本書の中でも鴻海グループに買収された台湾企業の元経営者の話だとか、鴻海グループの元従業員への取材に基づく同氏へのネガティブな内容が書かれている。
しかしそれでも、最終的に民間企業の経営者として業績を飛躍的に拡大させたという事実は否定出来ない。
政治とは距離を起き、いわるゆ”セレブ”のような目立ちたがり屋ではなく、私生活は質素。全てを仕事になげうつという姿勢は、時と場合によっては賞賛されてもおかしくない。
むしろ、シャープというサラリーマン経営者による無責任経営体制に対する郭氏側の怒りすら伝わってくる。
2016年春の買収劇の最中は、「外資による買収」「技術の流出」「雇用を失う」など感情論ばかりが目立ち、あまり冷静な判断ができていなかった。いま、しばし時間をおいて、この「事件」を見つめなおすにはいい機会だと思う。
今回の買収劇の成否は、いずれ歴史と株式市場が明らかにしてくれることを願う。
本人への直接インタビューこそ叶わなかったものの、周辺人物への丁寧な取材によって人物像が浮かび上がってくる。
日本側報道ではとかく悪者にされがちな郭氏だが、「仕事一筋で強いリーダーシップを持った経営者」だということがわかる。
日本でも創業家の叩き上げ社長にいそうな、いわるゆワンマンタイプ。でも、だからこそ、短期間でこれほど事業を拡大できたのだろう。
もちろん郭氏のやり方に対しては批判もあるだろうし、本書の中でも鴻海グループに買収された台湾企業の元経営者の話だとか、鴻海グループの元従業員への取材に基づく同氏へのネガティブな内容が書かれている。
しかしそれでも、最終的に民間企業の経営者として業績を飛躍的に拡大させたという事実は否定出来ない。
政治とは距離を起き、いわるゆ”セレブ”のような目立ちたがり屋ではなく、私生活は質素。全てを仕事になげうつという姿勢は、時と場合によっては賞賛されてもおかしくない。
むしろ、シャープというサラリーマン経営者による無責任経営体制に対する郭氏側の怒りすら伝わってくる。
2016年春の買収劇の最中は、「外資による買収」「技術の流出」「雇用を失う」など感情論ばかりが目立ち、あまり冷静な判断ができていなかった。いま、しばし時間をおいて、この「事件」を見つめなおすにはいい機会だと思う。
今回の買収劇の成否は、いずれ歴史と株式市場が明らかにしてくれることを願う。



