著者は、政界を引退しているが、小沢一郎の「懐刀」である。共産党とも太いパイプを持つ。
日本はどうあるべきなのか、政権交代はできるのか……
これらを2人が対談したもの。
共産党に嫌悪感を持っている人は多く、
実際、ホントは裏で何か考えているのでは……と思うこともある。
いまだに「サヨク」はともかく「極左」と言う人もいる。
しかしあの共産党が、ここまで「政党政治」に前向きになっている。
これは、「大転換」であることに変わりはないだろう。
もはや「共産主義革命」など不可能であり、国民もそれを望んではいない。
これまであまり明らかにされなかった共産党秘話などを織り込み、
共産党を含めた「野党共闘」、その先の政権交代への道を探る。
うなずけることは多い。しかし小沢一郎は、残念だがもはや葬り去られた政治家だと思う。
民主党が政権を取ったとき、政権内で「政治家」と言えるのは、
小沢一郎、亀井静香……非常に限られていた。
あとは松下政経塾あたり出身の議員と、市民運動上がりの菅直人。
そして小沢一郎は、罪とも言えないことで「座敷牢」に入れられた。
民主党も仮にも「政党」なのだから、他のみんながカバーすべきだったのに、まったく支離滅裂だった。
それはともかく、民主党(民進党)単独で政権を取ることは
もうできないのではと私は思っている。そこで共産党との共闘になる。
だが、書かれていることに「うなずけること」が多いほど、
「今の小沢に、その力はあるのか」と思ってしまう。
それでも政治の世界は何が起こるかわからない。
その「何か」を期待しながら一気に読み終えた.
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