「重力」は、解体=再創設を繰り返す多事争論の場である。だが、「多事争論」の実現に不可欠な党派性が絶対にある。言葉を使えず実行行為に依存する暴力を批判し、同時に言葉しか使えず言い逃れを続けるイロニーを除去する、「二重の闘争」はどこにあるか?〓秀実の68年革命論と松本圭二、大杉重男の68年革命批判がきしみあう本書はこの課題に答えることができるのか。
内容(「MARC」データベースより)
芸術、社会科学、その他諸分野の最前線に立つ書き手が、多彩なプロジェクトを具体的に想起しつつ、各ジャンルの閉鎖性と排他性を覆す反同人誌的な横断戦線を創設する。特集は「一九六八年革命をめぐって」など。