やはり引寄せる。
昨晩のNHKサンデースポーツのゲストは落合博満だった。
落合がテレビに出るのは本当に久しぶりだと思う。容貌も変わって、だいぶ毒気が失せたような感じもしたけれど、彼の口から言葉が出ると、昔と変わらず「何を言いだすのかわからないゾ」と期待してしまう。(大越キャスターはドキドキだったと思う)
この放送が始まる2時間前にこの本を読み終わった。この本が書かれてからの時間の経過、落合氏の境遇の変化も微かに感じられたが、やはり自信に満ちて世の中を風切って歩いてる姿は健在で、現役の頃からの軸のブレのなさは野球への姿勢だけでなく、生きる姿勢にも投影されている。
落合氏を見ていて、こちらが言ったことに絶対協調しない捻くれ者のイメージを抱く人も多い事と思うが、苦労人や、苦境に陥ったことのある人、なんとかこの世の中で這い上がって生きてる証を得たいと思っている人が、彼の考えや信念に触れると本当の『優しさ』を感じとることだろう。
荒野のなかで生き抜いてきた人はこういう優しさを身に付ける。
『嫌われっ子世に憚る』
「嫌われる勇気」を当たり前のように身に付けていた人だ落合博満。
そんな彼が選手を育てるときの想いの視線にこんなフレーズがあった。
活躍したいと思うなら
①できないことをできるようになるまで努力し、
②できるようになったら、その確率を高める工夫をし、
③高い確率でできることは、その質をさらに高めていく。
なんか、地味で果てしなく感じるけど、これを読んだとき、何故かイチローの姿が浮かんできた。
能力のある人がこんな地道なことをやっていたら、凡人はまともには闘う意欲を失ってしまう。
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