鄭和の生涯だけでなくユーラシア大陸の交易の歴史を紐解いたスケールの大きな著作。
ただ地図が小さいのが残念。
もっと大きな地図を掲載すればもっと大きなスケールを味わえたと思います。
鄭和の南海大遠征―永楽帝の世界秩序再編 (中公新書) 新書 – 1997/7/1
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本の長さ207ページ
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言語日本語
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出版社中央公論社
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発売日1997/7/1
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ISBN-104121013719
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ISBN-13978-4121013712
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商品の説明
内容(「BOOK」データベースより)
十五世紀はじめ、宦官の鄭和は永楽帝の命を承け、二万七千名の乗組員からなる大艦隊をひきいて、七回にわたり南シナ海、ジャワ海、インド洋を結ぶ航海を行い、ダウ船・ジャング船交易圏を明帝国の政治的ネットワークに転換する試みに挑んだ。明帝国の農本主義と海禁政策を採りモンゴル帝国以来の海と陸の大ネットワークから帝国を切り離し、中華秩序の再建を策したのである。鄭和の事跡を永楽帝がめざす世界秩序再編の視点で捉える。
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登録情報
- 出版社 : 中央公論社 (1997/7/1)
- 発売日 : 1997/7/1
- 言語 : 日本語
- 新書 : 207ページ
- ISBN-10 : 4121013719
- ISBN-13 : 978-4121013712
- Amazon 売れ筋ランキング: - 391,582位本 (の売れ筋ランキングを見る本)
- カスタマーレビュー:
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カスタマーレビュー
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トップレビュー
上位レビュー、対象国: 日本
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2005年7月9日に日本でレビュー済み
鄭和の第一回航海から、今年でちょうど600年を数えます。報道によると中国では、国威発揚のため、彼と彼の偉業を顕彰する大々的なイベントが行われているのだそうです。
本書はその鄭和による航海事業の概要を紹介するものですが、気が付いた特徴は以下の3点です。
① 鄭和の遠征そのものを紹介するだけでなく、この事業の背景や意義の解説に力を入れています。すなわち、この遠征は永楽帝による中華国際秩序の回復運動の一環として実施されたものであり、さらに巨視的に言えば、大ユーラシア・ネットワーク活動の最後のきらめきとして捉えるべきと主張しています。
② 航海事業そのものについても十分な解説が加えられており、当時の造船・航海技術、海図、艦隊・兵員構成など、他の概説書ではあまりお目にかからないような事柄が比較的詳細に取り上げられています。
③ 鄭和の生い立ちに関しては「敗戦で家を失った戦災孤児」という捉え方をしており、彼の活躍ぶりに対しては、比較的ウェットな暖かい眼差しが注がれています。
この本、鄭和の活躍振りを題材としつつ、時間的にも空間的にも、とにかく壮大なスケールでユーラシア・ネットワークの興亡を描こうとするものと言えます。ところどころ、マニアックに思える部分がないでもありませんが、総じてメリハリも程よく効いており、良い出来栄えだと思いました。
本書はその鄭和による航海事業の概要を紹介するものですが、気が付いた特徴は以下の3点です。
① 鄭和の遠征そのものを紹介するだけでなく、この事業の背景や意義の解説に力を入れています。すなわち、この遠征は永楽帝による中華国際秩序の回復運動の一環として実施されたものであり、さらに巨視的に言えば、大ユーラシア・ネットワーク活動の最後のきらめきとして捉えるべきと主張しています。
② 航海事業そのものについても十分な解説が加えられており、当時の造船・航海技術、海図、艦隊・兵員構成など、他の概説書ではあまりお目にかからないような事柄が比較的詳細に取り上げられています。
③ 鄭和の生い立ちに関しては「敗戦で家を失った戦災孤児」という捉え方をしており、彼の活躍ぶりに対しては、比較的ウェットな暖かい眼差しが注がれています。
この本、鄭和の活躍振りを題材としつつ、時間的にも空間的にも、とにかく壮大なスケールでユーラシア・ネットワークの興亡を描こうとするものと言えます。ところどころ、マニアックに思える部分がないでもありませんが、総じてメリハリも程よく効いており、良い出来栄えだと思いました。
殿堂入り
明朝の創業者にして古今無双の英雄、洪武帝の第四子として生まれ、北京周辺でモンゴルへの防備を担っていた燕王。側近に唆されて次々に兄弟の王たちを屠る二代建文帝の先手を取ってついに兵を挙げ、南京を占領。皇位を簒奪する。中国史上でも類のない軍人皇帝たる永楽帝の登場である。彼は「大中華帝国」を夢想し、自ら兵を率いモンゴルを五回も討ち、古来中国人を悩ませた遊牧民に対する備えを盤石にした。また大船団を派遣して西方世界へ中華の威風を轟かせることを企図した。帝の意向を一身に受けたのが、元朝期に渡来したイスラム教徒の子孫である鄭和である。この海の大遠征も桁外れで、巨大艦船と数万人に及ぶ派遣は七回にも及び、東南アジア、インド、ペルシャ、アラビア、そしてアフリカにまで到達した。この時代は中国人が最も膨張志向を持った頃だと云える。中国の卓越した造船技術、帝と足利義満との関係、南海遠征での様々な出来事などが記載された話題豊富な一冊。
2011年11月24日に日本でレビュー済み
マルコ・ポーロに比べ、彼より前に大海に乗り出した14世紀のイブン・バットゥータと、本書の主人公である15世紀の鄭和の知名度が低いのは不公平である。
しかし、本書を読み、その理由の一端がわかった。
宦官であった鄭和の生涯を語る史料は、ほとんどないようなのだ。墓の位置すらわからない。
彼の航海の公式記録までもが、後世の政策論争の煽りで焼却され、大部分が失われてしまっている。
本書は、鄭和の航海そのものよりも、その歴史的背景(明朝の成立と衰退)に多くの記述を当てている。
そのため、「大冒険物語」を期待して読むと、やや拍子抜けである。
むしろ、その当時のアジアの海の活発なネットワークと、その中での政治的事業であった鄭和の航海の位置づけを明らかにするものである。
第10章に収められている鄭和の「海図」は非常に興味深い。もっと大きな図版で見てみたい。
しかし、本書を読み、その理由の一端がわかった。
宦官であった鄭和の生涯を語る史料は、ほとんどないようなのだ。墓の位置すらわからない。
彼の航海の公式記録までもが、後世の政策論争の煽りで焼却され、大部分が失われてしまっている。
本書は、鄭和の航海そのものよりも、その歴史的背景(明朝の成立と衰退)に多くの記述を当てている。
そのため、「大冒険物語」を期待して読むと、やや拍子抜けである。
むしろ、その当時のアジアの海の活発なネットワークと、その中での政治的事業であった鄭和の航海の位置づけを明らかにするものである。
第10章に収められている鄭和の「海図」は非常に興味深い。もっと大きな図版で見てみたい。
2001年1月7日に日本でレビュー済み
この本の中で著者は大航海時代という西洋史の用語を交易圏の拡大してとらえ、ヨーロッパ人による「大航海時代」は世界の交易圏の統一に至る、ひとつの段階にすぎないという。第一次、第二次大航海時代という具合に交易圏の拡大が語られる。
しかし私は、この用語をこのように使うことには抵抗を持つ。なぜなら鄭和の航海とヨ-ロッパ人の航海には性格の違いがあるからだ。鄭和は明帝国の威光を知らしめるために大旅行に出たが、彼の航海したのはインド洋交易圏という古くから知られた海であった。それに対し、「大航海時代」のヨーロッパ人が航海したのは彼らにとって未知の世界である。帆船にとって風と海流の流れに関する知識が航海の大前提である。
また大航海時代によって世界の海がひとつになったわけであるが、その後20世紀まで、その海を縦横無尽に航海する能力を持っていたのがヨーロッパ人だけであったことを忘れてはならない。インド航路が確定されたといっても、アジアとヨーロッパの相互移動は起こらなかった。すべてはヨーロッパ側からの一方通行であった。これを単純に交易圏の拡大と呼ぶと問題があるだろう。 そこを除けば全体的に面白い。その偉業に比べ少なすぎる記録をもとに著者が推測する鄭和の生い立ちや内面は親しみが持てるし、地図を片手に南海交易の様子が説明される部分を読めば自分が旅をしている気分になるだろう。
しかし私は、この用語をこのように使うことには抵抗を持つ。なぜなら鄭和の航海とヨ-ロッパ人の航海には性格の違いがあるからだ。鄭和は明帝国の威光を知らしめるために大旅行に出たが、彼の航海したのはインド洋交易圏という古くから知られた海であった。それに対し、「大航海時代」のヨーロッパ人が航海したのは彼らにとって未知の世界である。帆船にとって風と海流の流れに関する知識が航海の大前提である。
また大航海時代によって世界の海がひとつになったわけであるが、その後20世紀まで、その海を縦横無尽に航海する能力を持っていたのがヨーロッパ人だけであったことを忘れてはならない。インド航路が確定されたといっても、アジアとヨーロッパの相互移動は起こらなかった。すべてはヨーロッパ側からの一方通行であった。これを単純に交易圏の拡大と呼ぶと問題があるだろう。 そこを除けば全体的に面白い。その偉業に比べ少なすぎる記録をもとに著者が推測する鄭和の生い立ちや内面は親しみが持てるし、地図を片手に南海交易の様子が説明される部分を読めば自分が旅をしている気分になるだろう。
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著者の専門は世界史教育。
本書は、元から明へという中国史のなかに、鄭和の南海大遠征を位置づけようとしたもの。2/3くらいは時代背景の説明に費やされており、鄭和について知りたい読者には、かなり物足りない本となるだろう。
肝心の鄭和の記述も、引き写しばかりで、目新しい箇所はない。あくまでも、概説的な世界史教育というのが著者の目的なのだろう。
それにしても、著者の世界史というものへのスタンスにも疑問が残る。為政者の残虐なエピソードを強調したり、憶測でシーンを補ったり。いったいいつの時代の世界史教育なのか、時代錯誤もはなはだしい。
本書は、元から明へという中国史のなかに、鄭和の南海大遠征を位置づけようとしたもの。2/3くらいは時代背景の説明に費やされており、鄭和について知りたい読者には、かなり物足りない本となるだろう。
肝心の鄭和の記述も、引き写しばかりで、目新しい箇所はない。あくまでも、概説的な世界史教育というのが著者の目的なのだろう。
それにしても、著者の世界史というものへのスタンスにも疑問が残る。為政者の残虐なエピソードを強調したり、憶測でシーンを補ったり。いったいいつの時代の世界史教育なのか、時代錯誤もはなはだしい。





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