丁寧に書かれていると思う。
一気に読ませる本でした。
ただ、主人公(民生委員)は事件を起こしたようで本の印象はガラリとかわった
↓
岩手県警釜石署は14日、10代の女性を抵抗できないようにして性的暴行をしたとして、釜石市中妻町の会社員を強制性交等容疑で逮捕した。
容疑者は東日本大震災当時、同市で民生委員を務めており、発生直後から遺体安置所で身元の確認作業に携わっていた。2013年に公開された映画「遺体 明日への十日間」の主人公のモデルになり、西田敏行さんが演じた。
逮捕容疑は2019年12月5日ごろ、釜石市内の山林に止めた車の中で、県内の10代女性を車内から出られないようにして、性的暴行を加えたとしている。女性の関係者が同署に被害届を提出し、捜査を進めている
この商品をお持ちですか?
マーケットプレイスに出品する

無料のKindleアプリをダウンロードして、スマートフォン、タブレット、またはコンピューターで今すぐKindle本を読むことができます。Kindleデバイスは必要ありません 。詳細はこちら
Kindle Cloud Readerを使い、ブラウザですぐに読むことができます。
携帯電話のカメラを使用する - 以下のコードをスキャンし、Kindleアプリをダウンロードしてください。
遺体: 震災、津波の果てに (新潮文庫) 文庫 – 2014/2/28
購入を強化する
遺された者は、悲しみ戸惑うことすら許されなかった――。
東日本大震災から3年。遺体安置所の極限状態を綴った渾身のルポルタージュ。
あの日、3月11日。三陸の港町釜石は海の底に沈んだ。安置所に運び込まれる多くの遺体。遺された者たちは懸命に身元確認作業にのぞむ。幼い我が子が眼前で津波にのまれた母親。冷たくなった友人……。
悲しみの底に引きずり込まれそうになりながらも、犠牲者を家族のもとへ帰したい一心で現実を直視し、死者の尊厳を守り抜く。知られざる震災の真実を描いた渾身のルポルタージュ。
【目次】
プロローグ 津波の果てに
「釜石市」地図
第一章 廃校を安置所に
日常が崩れ去って――千葉淳(民生委員)
県警からの呼び出し――小泉嘉明(釜石医師会会長)
盛岡からの派遣――西郷慶悦(岩手県歯科医師会常務理事)
新たな遺体――千葉淳(民生委員)
死者から出る気泡――小泉嘉明(釜石医師会会長)
夜の来訪者――鈴木勝(釜石歯科医師会会長)
第二章 遺体搬送を命じられて
耳を疑う指示――松岡公浩(釜石市職員)
集落が消えていく――佐々幸雄(消防団員)
警報の鳴り響く中――坂本晃(消防団員)
顔なじみを運ぶ――松岡公浩(釜石市職員)
発生後七十二時間以内――橋口鉄太郎(陸上自衛隊)
そこにあったはずの町――磯田照美(釜石消防署)
抜けていく同僚たち――松岡公浩(釜石市職員)
海上に漂流する遺体――藤井智広(海上保安部)
遺体を帰したい――松岡公浩(釜石市職員)
第三章 歯という生きた証
歯科所見作業へ――鈴木勝(釜石歯科医師会会長)
感情を殺して――大谷貴子(歯科助手)
むなしい作業の連続――鈴木勝(釜石歯科医師会会長)
焼け焦げた無数の遺体――工藤英明(釜石歯科医師会専務理事)
第四章 土葬か、火葬か
棺を三千基用意する――土田敦裕(サンファミリー)
火葬できぬ遺体――千葉淳(民生委員)
途切れる読経――芝崎惠應(仙寿院住職)
火葬へ送り出す――千葉淳(民生委員)
苦渋の決断――野田武則(釜石市長)
現場の混乱――土田敦裕(サンファミリー)
原形をとどめぬ遺体――千葉淳(民生委員)
「神も仏もない」――芝崎惠應(仙寿院住職)
思いがけない報告――野田武則(釜石市長)
秋田までの道のり――藤井正一(消防団員)
身元不明者の遺骨――千葉淳(民生委員)
エピローグ 二カ月後に
取材を終えて
文庫版あとがき
石井光太
1977(昭和52)年、東京生れ。日本大学芸術学部文芸学科卒業。国内外の文化、歴史、医療などをテーマに取材、執筆活動を行っている。著書に『物乞う仏陀』『神の棄てた裸体』『絶対貧困』『レンタルチャイルド』『ルポ 餓死現場で生きる』『遺体』『蛍の森』『浮浪児1945-』『「鬼畜」の家―わが子を殺す親たち』などがある。
東日本大震災から3年。遺体安置所の極限状態を綴った渾身のルポルタージュ。
あの日、3月11日。三陸の港町釜石は海の底に沈んだ。安置所に運び込まれる多くの遺体。遺された者たちは懸命に身元確認作業にのぞむ。幼い我が子が眼前で津波にのまれた母親。冷たくなった友人……。
悲しみの底に引きずり込まれそうになりながらも、犠牲者を家族のもとへ帰したい一心で現実を直視し、死者の尊厳を守り抜く。知られざる震災の真実を描いた渾身のルポルタージュ。
【目次】
プロローグ 津波の果てに
「釜石市」地図
第一章 廃校を安置所に
日常が崩れ去って――千葉淳(民生委員)
県警からの呼び出し――小泉嘉明(釜石医師会会長)
盛岡からの派遣――西郷慶悦(岩手県歯科医師会常務理事)
新たな遺体――千葉淳(民生委員)
死者から出る気泡――小泉嘉明(釜石医師会会長)
夜の来訪者――鈴木勝(釜石歯科医師会会長)
第二章 遺体搬送を命じられて
耳を疑う指示――松岡公浩(釜石市職員)
集落が消えていく――佐々幸雄(消防団員)
警報の鳴り響く中――坂本晃(消防団員)
顔なじみを運ぶ――松岡公浩(釜石市職員)
発生後七十二時間以内――橋口鉄太郎(陸上自衛隊)
そこにあったはずの町――磯田照美(釜石消防署)
抜けていく同僚たち――松岡公浩(釜石市職員)
海上に漂流する遺体――藤井智広(海上保安部)
遺体を帰したい――松岡公浩(釜石市職員)
第三章 歯という生きた証
歯科所見作業へ――鈴木勝(釜石歯科医師会会長)
感情を殺して――大谷貴子(歯科助手)
むなしい作業の連続――鈴木勝(釜石歯科医師会会長)
焼け焦げた無数の遺体――工藤英明(釜石歯科医師会専務理事)
第四章 土葬か、火葬か
棺を三千基用意する――土田敦裕(サンファミリー)
火葬できぬ遺体――千葉淳(民生委員)
途切れる読経――芝崎惠應(仙寿院住職)
火葬へ送り出す――千葉淳(民生委員)
苦渋の決断――野田武則(釜石市長)
現場の混乱――土田敦裕(サンファミリー)
原形をとどめぬ遺体――千葉淳(民生委員)
「神も仏もない」――芝崎惠應(仙寿院住職)
思いがけない報告――野田武則(釜石市長)
秋田までの道のり――藤井正一(消防団員)
身元不明者の遺骨――千葉淳(民生委員)
エピローグ 二カ月後に
取材を終えて
文庫版あとがき
石井光太
1977(昭和52)年、東京生れ。日本大学芸術学部文芸学科卒業。国内外の文化、歴史、医療などをテーマに取材、執筆活動を行っている。著書に『物乞う仏陀』『神の棄てた裸体』『絶対貧困』『レンタルチャイルド』『ルポ 餓死現場で生きる』『遺体』『蛍の森』『浮浪児1945-』『「鬼畜」の家―わが子を殺す親たち』などがある。
- 本の長さ319ページ
- 言語日本語
- 出版社新潮社
- 発売日2014/2/28
- 寸法14.8 x 10.5 x 2 cm
- ISBN-104101325340
- ISBN-13978-4101325347
この商品を見た後に買っているのは?
ページ: 1 / 1 最初に戻るページ: 1 / 1
出版社より
![]() |
![]() |
![]() |
![]() |
![]() |
![]() |
|
---|---|---|---|---|---|---|
絶対貧困―世界リアル貧困学講義― | 遺体―震災、津波の果てに― | 浮浪児1945-―戦争が生んだ子供たち― | 「鬼畜」の家―わが子を殺す親たち― | 43回の殺意―川崎中1男子生徒殺害事件の深層― | 蛍の森 | |
【新潮文庫】石井光太 作品 | 「貧しさ」はあまりにも画一的に語られていないか。スラムの生活にも喜怒哀楽あふれる人間の営みがある。貧困の実相に迫る全14講。 | 東日本大震災で壊滅的被害を受けた釜石市。人々はいかにして死と向き合ったのか。遺体安置所の極限状態を綴ったルポルタージュ。 | 生き抜きたければ、ゴミを漁ってでも食べ物を見つけなければならなかった。戦後史の闇に葬られた元浮浪児たちの過酷な人生を追う。 | ゴミ屋敷でミイラ化。赤ん坊を産んでは消し、ウサギ用ケージで監禁、窒息死……。家庭という密室で殺される子供を追う衝撃のルポ。 | 全身を四十三カ所も刺され全裸で息絶えた少年。冬の冷たい闇に閉ざされた多摩川の河川敷で何が起きたのか。事件の深層を追究する。 | 村落で発生した老人の連続失踪事件。その裏に隠されていたのは余りにも凄絶な人権蹂躙の闇だった。ハンセン病差別を描く長編小説。 |
![]() |
![]() |
|
---|---|---|
【単行本】近親殺人―そばにいたから― | 【単行本】こどもホスピスの奇跡―短い人生の「最期」をつくる― | |
【新潮社】石井光太 作品 | 「まじ消えてほしいわ」とLINEで罵り、同居していた病弱の母親を放置し餓死させた姉妹、首を絞め殺した引きこもりの息子の死に顔を30分もの間見つめていた父親、幼いきょうだいを手にかけた母親を持つ娘の、加害者家族としての慟哭……人はなぜ家族を殺してしまうのか。7つの事件が問いかける、けっして他人事ではない真実。 | 余命少ない子供が治療から離れ、家族と生涯忘れえぬ思い出をつくれる「場」を。医師や親たちの希望をのせて、民間小児ホスピス誕生から日々の奮闘まで、感動の記録。 |
商品の説明
内容(「BOOK」データベースより)
あの日、3月11日。三陸の港町釜石は海の底に沈んだ。安置所に運び込まれる多くの遺体。遺された者たちは懸命に身元確認作業にのぞむ。幼い我が子が眼前で津波にのまれた母親。冷たくなった友人…。悲しみの底に引きずり込まれそうになりながらも、犠牲者を家族のもとへ帰したい一心で現実を直視し、死者の尊厳を守り抜く。知られざる震災の真実を描いた渾身のルポルタージュ。
著者略歴 (「BOOK著者紹介情報」より)
石井/光太
1977(昭和52)年、東京生れ。日本大学芸術学部文芸学科卒業。国内外の文化、歴史、医療などをテーマに取材、執筆活動を行っている(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
1977(昭和52)年、東京生れ。日本大学芸術学部文芸学科卒業。国内外の文化、歴史、医療などをテーマに取材、執筆活動を行っている(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
1分以内にKindleで 遺体―震災、津波の果てに―(新潮文庫) をお読みいただけます。
Kindle をお持ちでない場合、こちらから購入いただけます。 Kindle 無料アプリのダウンロードはこちら。
Kindle をお持ちでない場合、こちらから購入いただけます。 Kindle 無料アプリのダウンロードはこちら。
著者について
著者をフォローして、新作のアップデートや改善されたおすすめを入手してください。

著者の本をもっと発見したり、よく似た著者を見つけたり、著者のブログを読んだりしましょう
カスタマーレビュー
5つ星のうち4.3
星5つ中の4.3
227 件のグローバル評価
評価はどのように計算されますか?
全体的な星の評価と星ごとの割合の内訳を計算するために、単純な平均は使用されません。その代わり、レビューの日時がどれだけ新しいかや、レビューアーがAmazonで商品を購入したかどうかなどが考慮されます。また、レビューを分析して信頼性が検証されます。

まだ読んでいないけれど、内容は他のレビューを参考にして購入しました。商品が到着し、開封してまずガッカリ。表紙に目立つキズと穴があります。返品しようかとも思いましたが、手間だし交換を待ちたくなかったのでそのままにしました。配送のどの時点でついたキズか分かりませんが、もう少し気にして頂きたいと思います。
このレビューの画像
トップレビュー
上位レビュー、対象国: 日本
レビューのフィルタリング中に問題が発生しました。後でもう一度試してください。
2018年6月5日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
東日本大震災の後、生き延びた人々が混乱と深い悲しみの中で、津波の犠牲者となった方々のご遺体とどう向き合ったかのルポタージュ。すごく痛くて悲しかったけれど、一晩で一気に読んでしまった。
あの大惨事は今でも思い出すと胸が詰まるけれど、この本を読むまでは、あの災害当時に感じた哀しみや辛さを忘れてしまっていた。いまわたしたちの周りに広がるこの平和な世界は当たり前ではないこと。愛する人々と共に元気で過ごせる今日が明日も必ず来るとは誰にもわからないことを改めて肝に命じて、小さなことでも大切にして生きようと深く思い直させられた本。
想定外の出来事が起きて人間同士みんなで協力してそれを乗り越えるとき、わたしたちの根底に流れる愛が見える。想像だにもできないあの地獄のような状況で見せてもらえたのは、日本人らしい愛と尊敬の姿勢だなと、度々号泣。
著者の石井光太さんの、誠実であり真摯であり、そして「正しい心」で伝えようとしてくれている文章もものすごく良い。
日本語には「死体」の他に亡き人を敬う心を込めた「遺体」という言葉があって、ふと英語やスウェーデン語では何というかなと調べてみたけれど、遺体の意味に当たる言葉はなかった。わたしは日本語が母国語の日本人で良かったなとしみじみ思った。
あの大惨事は今でも思い出すと胸が詰まるけれど、この本を読むまでは、あの災害当時に感じた哀しみや辛さを忘れてしまっていた。いまわたしたちの周りに広がるこの平和な世界は当たり前ではないこと。愛する人々と共に元気で過ごせる今日が明日も必ず来るとは誰にもわからないことを改めて肝に命じて、小さなことでも大切にして生きようと深く思い直させられた本。
想定外の出来事が起きて人間同士みんなで協力してそれを乗り越えるとき、わたしたちの根底に流れる愛が見える。想像だにもできないあの地獄のような状況で見せてもらえたのは、日本人らしい愛と尊敬の姿勢だなと、度々号泣。
著者の石井光太さんの、誠実であり真摯であり、そして「正しい心」で伝えようとしてくれている文章もものすごく良い。
日本語には「死体」の他に亡き人を敬う心を込めた「遺体」という言葉があって、ふと英語やスウェーデン語では何というかなと調べてみたけれど、遺体の意味に当たる言葉はなかった。わたしは日本語が母国語の日本人で良かったなとしみじみ思った。
2021年4月19日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
3.11から10年目の節目を迎え、関連の本を読みたいと思っていたところに出会った本。
本書の舞台となる岩手県釜石市。沿岸部は津波で壊滅的な被害に遭いつつも、内陸部は被害を免れたことにより、同じマチの人々が遺体搬送の現場や安置所で、顔見知りの遺体に対面せざるを得ないことに着眼したルポで、その苦悩は随所にちりばめられている。
そして津波被害による遺体がどんなものなのかも(幾分控えめながらも)描写されている。
本書では特に、遺体を扱う人々の中でも警察や消防以外の人々(市職員、ボランティア、歯科医、葬儀業者、住職など)の体験が丹念に取材されており、ある日突然同じマチの人々の膨大な遺体に直面せざるを得なくなった人々の焦燥と戸惑いを追体験しながら読み進めることができる。
改めて津波災害においては、生存者の救出は困難を極め、そして遺体の捜索や扱いにおいても同様であることを思い知らされたし、その様相は戦争被害に匹敵するものとの思いを強くした。
だからこそ本書に登場する人々が、遺体に対して敬意を払い、劣悪な状況下においてなお死者の尊厳を守ろうと奮闘する姿、そして時には遺族の心まで癒そうとする場面には心を動かされた。
本書の舞台となる岩手県釜石市。沿岸部は津波で壊滅的な被害に遭いつつも、内陸部は被害を免れたことにより、同じマチの人々が遺体搬送の現場や安置所で、顔見知りの遺体に対面せざるを得ないことに着眼したルポで、その苦悩は随所にちりばめられている。
そして津波被害による遺体がどんなものなのかも(幾分控えめながらも)描写されている。
本書では特に、遺体を扱う人々の中でも警察や消防以外の人々(市職員、ボランティア、歯科医、葬儀業者、住職など)の体験が丹念に取材されており、ある日突然同じマチの人々の膨大な遺体に直面せざるを得なくなった人々の焦燥と戸惑いを追体験しながら読み進めることができる。
改めて津波災害においては、生存者の救出は困難を極め、そして遺体の捜索や扱いにおいても同様であることを思い知らされたし、その様相は戦争被害に匹敵するものとの思いを強くした。
だからこそ本書に登場する人々が、遺体に対して敬意を払い、劣悪な状況下においてなお死者の尊厳を守ろうと奮闘する姿、そして時には遺族の心まで癒そうとする場面には心を動かされた。
2019年1月23日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
別の一口からたどりついた本でしたが、評判どおりでした。
人の死が遠くなっていると言われる今の社会で、
考えさせられました。
現実は厳しく、つらいものですが、
目を背けてはいけないとつくづく思います。
もういちどじっくり読んでみます。
人の死が遠くなっていると言われる今の社会で、
考えさせられました。
現実は厳しく、つらいものですが、
目を背けてはいけないとつくづく思います。
もういちどじっくり読んでみます。