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遠い太鼓 単行本 – 1990/6/19

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商品の説明

内容紹介

ギリシャ・イタリアなど数年間に亘る滞在記『ノルウェイの森』執筆直前から3年間の海外生活を、軽やかに楽しく、さらに作家の内なる呟きを爽やかに書き下ろした、待望の長篇エッセイ。

内容(「BOOK」データベースより)

ある朝目が覚めて、ふと耳を澄ませると、何処か遠くから太鼓の音が聞こえてきたのだ。ずっと遠くの場所から、ずっと遠くの時間から、その太鼓の音は響いてきた。とても微かに。そしてその音を聞いているうちに、僕はどうしても長い旅に出たくなったのだ。書下ろし長篇エッセイ。


登録情報

  • 単行本: 498ページ
  • 出版社: 講談社 (1990/6/19)
  • 言語: 日本語
  • ISBN-10: 4062033631
  • ISBN-13: 978-4062033633
  • 発売日: 1990/6/19
  • 商品パッケージの寸法: 18.6 x 13.8 x 3.2 cm
  • おすすめ度: 5つ星のうち 4.6 76件のカスタマーレビュー
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カスタマーレビュー

トップカスタマーレビュー

形式: 文庫
 この本は死ぬほど何度も読み直しています。
 まず海外へ旅するときには必ずこの本を持って出かけます。そうすると、たとえその旅自身が不毛なものに終わっても、これを読むことで、「期待外れだったこの旅も、そう悪いものでもなかったのかもな・・・」と思うことが出来るのです。これは春樹氏がこの本から送ってくれる「異国にいるとはそういうもの」というメッセージ性を感じるからでしょうか。
 得るものの多い旅だった場合は、この本がその喜びを10倍高めてくれます。それもまた、この本の持つ魅力です。
 現実を離れて、どこか遠くに行きたい。でも、今は行けない。そんなときにも、またこの本を手に取りたくなります。せめて、異国の空気を良質な文章を通じて触れたいという欲求からです。
 旅の最中。旅に出たい想いに駆られたとき。この本は、そんなときに私の心を助けてくれる一冊です。現実から遠ざかれる旅行が好きな方すべてにおすすめしたいと思います。
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形式: 文庫
私は村上春樹の小説はもちろんだが、エッセイも同じくらい好きだ。むしろエッセイの方が好きという人もときどきいる。冷静であるけれどもいい感じに力の抜けた文章は、なじむとなかなか抜け出せない。いい意味で普通、ときどきとっぴな比喩。
そんな村上春樹が書いた旅行記。この旅の最中、『ノルウェイの森』や、『ダンス・ダンス・ダンス』が生まれたかと思うととても興味深い。あの小説たちが、とぼけたギリシャ人やら都合のいいイタリア人たちに囲まれてできたの?と驚く。小説のかげには、やっぱり普通の日常がある。
結構さんざんな目にあっているけど、もともと文章があきらめ混じりだから、軽やかなおかしささえ漂う。肩の力を抜いて読める本。
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形式: 文庫
ギリシャの素朴さとイタリアの適当さが印象付けられた。
特にイタリアの記述において、こんな適当な国があるのかと感動した。
あたりまえに郵便が届かず、あたりまえにマフィアがおり人が死に、あたりまえに窃盗が起きる国。
どうして日本では人が簡単に自殺するのだろう。なぜこういう適当さを日本人は許さないんだろう。(適当過ぎても困るが)
国のことなんかどうでもいいじゃん。もっと適当に生きようぜ。なんで我慢ばっかりしてるかなあ。
イタリア人の声が聞こえてくるかのようだ。
日本みたいに効率を追い求めて地震で破滅した国もあれば、効率や国とかしらんとばかりにピッグスとか呼ばれてもへっちゃらそうにしている国がある。
日本は息詰まりの国だ。たまにはこういう本で息継ぎしたほうがいいよ。
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形式: 文庫
外国生活とはかっこいいだけのものではない、

旅する生活とは日々新しいことに出会える充実したものではない、

という現実を淡々と描いた本です。

何かをするための旅ではなく、

旅することが目的になった旅も悪くないな、と思わされます。

退屈だからホテルにこもって読書したり、

時間つぶしに島をレンタカーで一周したり、

そんな旅も悪くないな、と。

ちょっと旅行に行く時は必ず持っていく本です。

春樹氏の目線で見たイタリアとギリシャの人々は

たまらない愛おしさを感じさせてくれます。
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形式: 文庫
海外滞在時のエッセイ集です。
どこからでも何度でも面白いです。
海外にいったことがない私でも雰囲気を感じることができました。

<追記>
債務危機でその鷹揚な国民性を批判されているギリシアですが、この本にもそのあたりを感じさせるエピソードが度々記されています。
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形式: Kindle版
村上春樹の作品は、おそらくほとんど読んでいると思うのだけれども、手に取って少しでも読んだ回数となると、この本が一番多いと思う。何と言っても、どこからでも読める、そして楽しい、そのうえ例えばトスカナの章を読んだら、まるで自分がワインに詳しくなってしまったような気にさせてくれる。枕元において、静かに夜のふけていくのを楽しみたい時には、もってこいの本だと思う。他の条件下でも、もちろん問題ない。

この文庫で500ページ以上に及ぶ本をまとめるのは、大変な作業だったに違いない。おそらくメモを取ることについては、村上さんはまったく苦にならなかったに違いない。けれどもそのメモを矛盾なく、一つの文章に仕上げ、そして一冊の本にまとめるのは困難であろうと言うことは、文章を書くのが少しでも好きな人間だったら直ぐに分かる。ここが大作家になる人物と、凡庸な人間との違いである。さらにその本を楽しくするためには、もっと別の才能が必要になる。

けれども村上春樹がこんな大作家になれた大きな原因の一つは、日本のバブル時代に、彼が海外にいたからではないだろうか。この「遠い太鼓」では、楽しい場面がいっぱい出てくるけれども、村上が海外に出て行こうとしたのは、蜂がぶんぶんと飛び回る場面を読めば分かるように、苦しいことが続いていたためだと思う。村上が、出す本は間違いなく売れる作家となっ
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