どのブックレビューも指摘していないが、本書では序章から始まって終わりまで前置詞と副詞(辞)との区別がついていない。たとえば、He sped up his car.ではupは前置詞でなく副詞(辞)である。
副詞辞のの場合
He sped his car up.(upを後置できる)
*He sped up it.(目的語が代名詞の場合upを後置しなければならない)
He sped it up.
He ran up the hill(彼は丘を駆け登った).ではup は前置詞である。
前置詞の場合
*He ran the hill up. (upを後置できない)
He ran up it. (目的語が代名詞の場合upを後置しなくてもよい。もちろん実際にこのように言うことは少ない)
*He ran it up.
両者の違いは一目瞭然である。『ウィズダム』『ジーニアス』などを含めどの学習辞典も前置詞と副詞(辞)の区別をしている。なお、句動詞は一般に動詞+副詞(辞)であるが、動詞+前置詞を含める人もいる。それはそれでよいが、本書ではそのような理屈は通用しない。もちろん品詞の区別を知らなくても英語は喋れる。そのような感覚人のみ違和感なく本書に入って行けるだろう。きっちり文法も身につけながらという人はこの本を買うべきでない。
道を歩けば前置詞がわかる 単行本(ソフトカバー) – 2007/11/22
宗宮 喜代子
(著)
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石井 康毅
(著)
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鈴木 梓
(著)
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ISBN-104874244009
-
ISBN-13978-4874244005
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出版社くろしお出版
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発売日2007/11/22
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本の長さ184ページ
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商品の説明
出版社からのコメント
道を歩くとき、まず大地に立つイメージ、それが 「on」
1歩踏み出したとき、2本の足が地面を覆うイメージ、それが 「over」・・・
ネイティブでなくても、前置詞を感覚的に理解できることを
この本で知ってください!
◆空間での動きや感覚はアメリカ人も日本人も同じ
私たちは3次元空間で寝起きし、活動しています。その動きや感覚は、英語ネイティブであろうがなかろうが同じです。前置詞の多くは、この空間での動きを表現する道具ですから、その動きや感覚から入れば日本人にも前置詞が容易にわかるはず…そこに着目し、専門家がわかりやすく書き下ろしました。
◆大地に立つイメージ、とは?
例えば、私たちが大地に立つとき、地面と人間が足の裏を通して地面と接触しています。この「大と小の2つ」が「接触」していることを表すのが「on」なのです。それさえわかれば、人間が大地に立つときだけでなく、ハエが天井に止まっていても、壁に時計が掛かっていてもonが使えることが容易にわかるでしょう。
◆前置詞がわかれば、あなたの英語が劇的に変わる!
前置詞を使えることで、どんなに英語が生き生きと変わるか、一例をご紹介しましょう。英語圏を旅行中、レンタカーがガス欠になったとき、頭の中で持てる知識を総動員して捻り出す英語は、せいぜい"There is no gas left."か"The gas tank is empty."あたりでしょうか。これでも十分通じますが、何か不自然で他人事のようです。前置詞"out"と"of"を理解して"I am out of gas."と言えると、「自然」で「肩の力の抜け」た「ネイティブっぽい」表現に!さあ、前置詞を体感して、生きた表現を身につけましょう!
1歩踏み出したとき、2本の足が地面を覆うイメージ、それが 「over」・・・
ネイティブでなくても、前置詞を感覚的に理解できることを
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◆空間での動きや感覚はアメリカ人も日本人も同じ
私たちは3次元空間で寝起きし、活動しています。その動きや感覚は、英語ネイティブであろうがなかろうが同じです。前置詞の多くは、この空間での動きを表現する道具ですから、その動きや感覚から入れば日本人にも前置詞が容易にわかるはず…そこに着目し、専門家がわかりやすく書き下ろしました。
◆大地に立つイメージ、とは?
例えば、私たちが大地に立つとき、地面と人間が足の裏を通して地面と接触しています。この「大と小の2つ」が「接触」していることを表すのが「on」なのです。それさえわかれば、人間が大地に立つときだけでなく、ハエが天井に止まっていても、壁に時計が掛かっていてもonが使えることが容易にわかるでしょう。
◆前置詞がわかれば、あなたの英語が劇的に変わる!
前置詞を使えることで、どんなに英語が生き生きと変わるか、一例をご紹介しましょう。英語圏を旅行中、レンタカーがガス欠になったとき、頭の中で持てる知識を総動員して捻り出す英語は、せいぜい"There is no gas left."か"The gas tank is empty."あたりでしょうか。これでも十分通じますが、何か不自然で他人事のようです。前置詞"out"と"of"を理解して"I am out of gas."と言えると、「自然」で「肩の力の抜け」た「ネイティブっぽい」表現に!さあ、前置詞を体感して、生きた表現を身につけましょう!
内容(「BOOK」データベースより)
あなたは「英作文」派?「スマート」派?前置詞ってこういうことだったのか。五感を駆使してネイティヴ英語に近づく。
著者について
宗宮 喜代子(そうみや・きよこ) 東京外国語大学大学院 国際学研究院 教授
石井 康毅(いしい・やすたけ) 成城大学 社会イノベーション学部 准教授
鈴木 梓(すずき・あずさ) 韓国国際大学校 観光日語学科 教授
大谷 直輝(おおたに・なおき) 埼玉大学 英語教育開発センター 助教
石井 康毅(いしい・やすたけ) 成城大学 社会イノベーション学部 准教授
鈴木 梓(すずき・あずさ) 韓国国際大学校 観光日語学科 教授
大谷 直輝(おおたに・なおき) 埼玉大学 英語教育開発センター 助教
著者略歴 (「BOOK著者紹介情報」より)
宗宮/喜代子
東京外国語大学外国語学部教授
石井/康毅
東京外国語大学大学院地域文化研究科博士後期課程在籍。大東文化大学文学部ほか非常勤講師
鈴木/梓
東京外国語大学大学院地域文化研究科博士前期課程修了
大谷/直輝
京都大学大学院人間・環境学研究科博士後期課程在籍。カリフォルニア大学サンタバーバラ校言語学科客員研究員(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
東京外国語大学外国語学部教授
石井/康毅
東京外国語大学大学院地域文化研究科博士後期課程在籍。大東文化大学文学部ほか非常勤講師
鈴木/梓
東京外国語大学大学院地域文化研究科博士前期課程修了
大谷/直輝
京都大学大学院人間・環境学研究科博士後期課程在籍。カリフォルニア大学サンタバーバラ校言語学科客員研究員(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
登録情報
- 出版社 : くろしお出版 (2007/11/22)
- 発売日 : 2007/11/22
- 単行本(ソフトカバー) : 184ページ
- ISBN-10 : 4874244009
- ISBN-13 : 978-4874244005
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カスタマーレビュー
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4人のお客様がこれが役に立ったと考えています
役に立った
2020年2月24日に日本でレビュー済み
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英語から日本語に変換するルール、仮にそんなものがあるとして、それが文法なんだと思っていた。意味をとることと日本語らしい何かに換えることを混同していた。でも、そうではなくて、まず英語を読む、そしてイメージ(絵の場合もあるだろうし、短い映像、パラパラ漫画のときもある)を作る。そのイメージを元に日本語に写し取る。それが言語を理解することなんだと。そして文法とは英語をイメージに変換するための道具なんだ!と理解した。だから、イメージを日本語に写すときは日本語文法が必要になる。
話者は映像を撮っているカメラだ。普段全く意識しないがどんな映像にもカメラは存在している。それも心理空間に入っていける特殊なカメラだ。事柄を捉えるときそのカメラの位置(相対座標に固定されているのか、絶対座標なのかとか)を意識すると同じ文章でも見違えるほどの情報を持っていることがわかると思う。(この他に談話標識というのもある。道路標識と同じで意識しないと見逃してしまう。一時停止無視をしても言葉に警察はいないけどね)こういった文法に興味がある方は、同じ著者の英文法談義という本を読んでほしい。(今書いたことが全部この本に書いてあるわけではなく、普段考えていたことがこの本を読んで、「はっ!」となっただけです)この本では、人間の認知的な側面からon,for,of,up,downなどの意味を捉えています。言葉にできないものを言葉にして説明を試みることは非常にスリリングですが、どのレベルの方も、高校生でも得るものは多いと思います。まさに、目からウロコが落ちますよ。
それと、、、
どのブックレビューも指摘していないが、本書では序章から始まって終わりまで前置詞と副詞(辞)との区別がついていない。もちろん品詞の区別を知らなくても英語は喋れる。そのような感覚人のみ違和感なく本書に入って行けるだろう。
と、まあこんなこと言ってる人もいる。構文論の専門書も書いてる著者がそんな区別もついていないと思ってるのか?普通ならあえて区別しない理由は?って思うだろう。(ちゃんと本書でそのことに言及もしてる)確かにそんな読解力なら読まない方がいいかもしれない。
文法というとなにか絶対的な基準、ルールがあると思ってる人がいる。理論というものは数学も物理でもそうだけど、現象を理解するための道具だと理解したほうがいいときもある。本書では、頭を柔軟にして、細かい形式は忘れて、言葉の意味を抽出、生成するしくみを理解したい。そうすれば、きっとなにか腑に落ちる瞬間が訪れる。それこそが世界観である。
話者は映像を撮っているカメラだ。普段全く意識しないがどんな映像にもカメラは存在している。それも心理空間に入っていける特殊なカメラだ。事柄を捉えるときそのカメラの位置(相対座標に固定されているのか、絶対座標なのかとか)を意識すると同じ文章でも見違えるほどの情報を持っていることがわかると思う。(この他に談話標識というのもある。道路標識と同じで意識しないと見逃してしまう。一時停止無視をしても言葉に警察はいないけどね)こういった文法に興味がある方は、同じ著者の英文法談義という本を読んでほしい。(今書いたことが全部この本に書いてあるわけではなく、普段考えていたことがこの本を読んで、「はっ!」となっただけです)この本では、人間の認知的な側面からon,for,of,up,downなどの意味を捉えています。言葉にできないものを言葉にして説明を試みることは非常にスリリングですが、どのレベルの方も、高校生でも得るものは多いと思います。まさに、目からウロコが落ちますよ。
それと、、、
どのブックレビューも指摘していないが、本書では序章から始まって終わりまで前置詞と副詞(辞)との区別がついていない。もちろん品詞の区別を知らなくても英語は喋れる。そのような感覚人のみ違和感なく本書に入って行けるだろう。
と、まあこんなこと言ってる人もいる。構文論の専門書も書いてる著者がそんな区別もついていないと思ってるのか?普通ならあえて区別しない理由は?って思うだろう。(ちゃんと本書でそのことに言及もしてる)確かにそんな読解力なら読まない方がいいかもしれない。
文法というとなにか絶対的な基準、ルールがあると思ってる人がいる。理論というものは数学も物理でもそうだけど、現象を理解するための道具だと理解したほうがいいときもある。本書では、頭を柔軟にして、細かい形式は忘れて、言葉の意味を抽出、生成するしくみを理解したい。そうすれば、きっとなにか腑に落ちる瞬間が訪れる。それこそが世界観である。
2018年11月27日に日本でレビュー済み
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日本語にはない前置詞の背景がよくわかります。参考書や辞書だけではどうしてもわからない前置詞の意味や背景や使い方がわかる良書です。
2014年2月23日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
宗宮さんの論文は東京外語大学の論文集からダウンロードして読むことができますが、やはり本になって出版されると中身が違います。
初心者に分かるように書くことは、実は学者さんにとって逆につらいことではないでしょうか?前提の知識がなくて読んでしまうからです。
私は最近和文英訳を仕事として始めましたが、すっきりする英文が書けずに悩んでいました。その点、この本は一読いや二読、三読の価値があると思います。
初心者に分かるように書くことは、実は学者さんにとって逆につらいことではないでしょうか?前提の知識がなくて読んでしまうからです。
私は最近和文英訳を仕事として始めましたが、すっきりする英文が書けずに悩んでいました。その点、この本は一読いや二読、三読の価値があると思います。
2017年12月31日に日本でレビュー済み
アマゾンの評価が高くて前置詞の理解を深めたいと思い、購入しました。え、まじで???という内容。
「道を歩けば」という部分はいったい何なのかというのは他のレビューに譲るとしても、本書の構成は頂けない。4人の著者(おそらく言語学で著名なのだろう)が章ごとに担当して執筆しているのだけれど、そして、章ごとのタイトルも前置詞の本で良くみるようなシンプルなもの(「2章、水平と垂直の広がり」)から、「3章、ネイティブの前置詞感覚」のようなちょっと期待をそそられるようなものまであるのだろうけど、内容は薄い。
おそらく、大きなイメージを示した後に、似た前置詞の対比をしめして、読者の認識を体系化させたかったのだろう。しかし、説明がくどかったり、不足だったり、重箱をつつくような内容で学者が書いたというような眠くなる本。特にup/downの部分。例外やニュアンスを示すのも大事だが、まずは本筋のルールを示すべき。やっぱり前置詞って難しいのねということがわかるくらいの本。
正直、なぜこんなに評価が高いのかわからない。参考書はかならず2回は読むのだけど、本書の2回目は無いと思う。
「道を歩けば」という部分はいったい何なのかというのは他のレビューに譲るとしても、本書の構成は頂けない。4人の著者(おそらく言語学で著名なのだろう)が章ごとに担当して執筆しているのだけれど、そして、章ごとのタイトルも前置詞の本で良くみるようなシンプルなもの(「2章、水平と垂直の広がり」)から、「3章、ネイティブの前置詞感覚」のようなちょっと期待をそそられるようなものまであるのだろうけど、内容は薄い。
おそらく、大きなイメージを示した後に、似た前置詞の対比をしめして、読者の認識を体系化させたかったのだろう。しかし、説明がくどかったり、不足だったり、重箱をつつくような内容で学者が書いたというような眠くなる本。特にup/downの部分。例外やニュアンスを示すのも大事だが、まずは本筋のルールを示すべき。やっぱり前置詞って難しいのねということがわかるくらいの本。
正直、なぜこんなに評価が高いのかわからない。参考書はかならず2回は読むのだけど、本書の2回目は無いと思う。