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遊動亭円木 (文春文庫) 文庫 – 2004/3/12

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商品の説明

受賞歴

第36回(2000年) 谷崎潤一郎賞受賞

商品説明

   遊動亭円木は落語家だった。真打ち昇進直前に、不養生がたたって盲人となり、以来、妹夫婦が経営するマンションで世話になっている。円木と周りにいるさまざまな人々との日常の時間が、この連作短編にゆっくりと流れている。さしずめ、落語でいうところの長屋ばなしか。

   読みすすめながら、地面から数センチほど浮き上がったような感覚にとらわれていることに気づく。思えば前作『翔べ麒麟』もそうだった。非現実感というか、ファンタジーというか、この著者の筆致には、日常を描きながらも、どこか日常から離れていってしまうところがある。

   その心地よさに身を委ねていると、こんな円木の独白に出あったりする。パトロンである明楽のだんなから、大相撲の桝席のチケットをもらったくだり、「妹の声にかすかに、その目で相撲がみえるの、という色合いがこもった。あざけりの色か。悪意があったんじゃない。だれにだってそれくらいの底意はある。底意がなければ人間じゃない」。危うく現実離れしそうな物語の尻尾をつかんでいるのは、こうした残酷さだ。そんな残酷さを円木はユーモアでもって受け流す。残酷さとユーモア。あるいは怖さとおかしさ。そのどちらにも物語の色は染まらず、残酷の裏にユーモアが、ユーモアの裏に残酷さが縫いこまれて、彼らの時間がふわふわと過ぎていく。第36回谷崎潤一郎賞受賞。(文月 達) --このテキストは、絶版本またはこのタイトルには設定されていない版型に関連付けられています。

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登録情報

  • 文庫: 317ページ
  • 出版社: 文藝春秋 (2004/3/12)
  • 言語: 日本語
  • ISBN-10: 4167316072
  • ISBN-13: 978-4167316075
  • 発売日: 2004/3/12
  • 商品パッケージの寸法: 15.2 x 10.6 x 1.6 cm
  • おすすめ度: 5つ星のうち 4.7 6件のカスタマーレビュー
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カスタマーレビュー

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トップカスタマーレビュー

形式: 文庫
 盲目の噺家円木とその仲間たちをめぐる日常を、東京の下町を舞台に描く連作短編集。現代の東京が舞台であるにも関わらず、何故か江戸を舞台にした時代物ないしは人情話のような、安定した味わいをかもし出している。それは多分に、主役の円木と不動産屋である明楽の旦那の関係が、芸人とそのパトロンという古典的なものであり、この二人の関係を主軸に日常的な出来事や事件のあれこれが描かれているためではないか。
 しかも、どんなに時代が変わり、場所が長屋ではなくボタンコートという名の鉄筋コンクリート五階建てのマンションになろうとも、小松川や葛西、新小岩という「土地」が、下町の小説世界の空気を決定してしまうように思われる。
 また、脇を固める金魚池、岩茶、大相撲、塩原温泉、鳥海の地酒、落語、イチョウ、山藤とった風物が、小説世界をより堅固なフィクショナルな世界とする礎石として効いている。
 それにしても、盲を主人公にするなんて、今のご時勢随分と思い切ったあことをなさるお人だよ、この辻原のセンセー(作者)は。
 時に、盲の円木は、目に見えない身の回りの情景を、額の裏側のスクリーンに再現する。しかし考えてみれば、われわれ読者も、本を読みながらそれぞれの場面を、頭に思い浮かべながらページをめくっているのではないか?それを思えば盲の円木も、われわれ読者も立場は一緒だ。
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形式: 単行本
この小説を映像化すれば、おそらく『男はつらいよ』シリーズのような人情喜劇になるかもしれない。
しっかりしてるんだかバカなんだか、落語の登場人物が落語をやりながら、自分で自分の噺を聴いているような、だからこそ落語家としては破門になってしまった兄貴が主人公。
その兄の面倒を見ている、しっかり者で美人の妹がいる。
夫とともに中程度のマンション「ボタン・コート」(牡丹江ではない)のオーナーである。
この一家の周囲に、兄の落語家時代の昔からのひいき筋で、一度はバブル崩壊とともに商売をしくじったが立ち直った不動産屋の旦那とか、マンションの住人の中でも特に訳ありの人物とか、主人公が旅先で出会った人物とかが配置され、みんなで人情喜劇をやっている。
しかし、それをストレートに書いてしまっては、特に面白みも無い。
それこそ、『男はつらいよ』の二番煎じで終わってしまう。
少し頭のボケてきた隠居の茶飲み話のような、わざと的の中心をはずしているような、不思議な語り口で、物語が続いていく。
語り手の視点は無雑作に(作者の意図に基づいているのだろうが)入れ替わり、どこまでが現実でどこからが妄想なのか、判然としない。
それだからこそ、われわれの人生の基盤の不確かさを描いているのだと、したり顔で言えば、登場人物たちに野暮天と笑
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形式: 文庫
遅ればせながら著者の最高傑作を紐解き、感歎!!
人情ものの外見、読みやすさ、オチの文字通り落語のごとき上手さ、更には現代文学の前線で活躍する著者ならではの<語り=騙り>。そのさり気なさは魔術さながら。遊動亭円木は読者の心に生きていると共に(ジャン・バルジャンのように)、小説言語としても脳内をうごめく(ベケットの短編のように)。
「手だれの文体」という以上の意味をこの物語・語りは具えているのだ。
藤沢周平の滋味ある文体と心を打つ人情物語、そして後藤明生の小説言語を共に具えた稀有の文学世界!!シュールなたとえ(?)ながら、舞城王太郎を好まれる向きにはオススメ?!
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