この漫画の一番凄いところは、最初から最後までエレンの軸がほとんどブレていない点だと思う
読者のウケなんて気にせずに、徹底して作者が書きたい主人公を貫き通す姿勢には頭が下がる
本来ならばこんな世間一般に人気が出るような作風ではない
一部の熱狂的支持者にカルト的人気が出るだけの漫画だったはずだ
しかしアニメの出来が予想外に良過ぎた事や、壁と立体起動装置等の秀逸な設定により、
国民的人気漫画の一つになってしまった
これでは現在の展開(主人公が大量虐殺を行う)に異を唱える者が多く出るのも自然な流れだと思う
しかし、進撃の巨人という作品は初めから、
大多数の一般読者を気持ち良く満足させるようなシロモノでは無いのだ
エレンという強烈な個性を持った主人公が作者の頭の中で産み出されてから、
作者は「エレンだったらきっとこうするだろう」という声に従ってきただけだ
エレンの行動理念は只一つ
自分および家族の幸福を最優先し、それの障害になるものは何であろうと排除する
最初からそう一貫している
「そんなのただの自己中じゃないか」「そんな主人公、好きになれない」
そう思うかもしれないが、自分の遺伝子を保存する事を最優先するのが全生命体の本質である
そういう意味では、彼はあまねく生命体の本質を最も忠実に体現していると言える
私はそういう意味で、生命体の本質を純粋に力強く体現するエレンをカッコいいと思うし、憧れを感じる
自分には決して真似できない生き方だから
結局のところ、エレンを好きになれない読者がこの作品の本当の良さを味わう事は、難しいのである
進撃の巨人(33) (週刊少年マガジンコミックス) Kindle版
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言語日本語
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出版社講談社
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発売日2021/1/8
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ファイルサイズ111680 KB
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ベスト500レビュアー
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役に立った
2021年1月8日に日本でレビュー済み
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これまでの人類史を知りこれからの戦争なくすためにぜひとも多くの人に読んで欲しい名作。
確かに酷いかもしれない。
でもこれはこれまでの人類の歴史で何度も繰り返されてきたこと。現実に起きたこと。
そしてこの本の内容はこれからの人類にまた起こり得る事でもある。
何度も何度も繰り返されてきた戦争。戦争は正義と正義のぶつかり合いである。お互いが心を持った暖かい人間でありそれらが殺し合うのである。
そんな人の心の描写も細くされてきておりなぜ戦争がなくならないかをよく物語っている。
戦争の酷さおしりこれから戦争が決して起こらないようにマザーテレサが残した名言である「世界を平和にするためにはまず家に帰って家族を愛してください」ということを実践していきたい。
こんなコロナの中あいつが悪いあの国が悪い政治が悪い矢印を他者に向けて悪者を増やしてきたあなた。まずは近くの人を愛してあげてください。
確かに酷いかもしれない。
でもこれはこれまでの人類の歴史で何度も繰り返されてきたこと。現実に起きたこと。
そしてこの本の内容はこれからの人類にまた起こり得る事でもある。
何度も何度も繰り返されてきた戦争。戦争は正義と正義のぶつかり合いである。お互いが心を持った暖かい人間でありそれらが殺し合うのである。
そんな人の心の描写も細くされてきておりなぜ戦争がなくならないかをよく物語っている。
戦争の酷さおしりこれから戦争が決して起こらないようにマザーテレサが残した名言である「世界を平和にするためにはまず家に帰って家族を愛してください」ということを実践していきたい。
こんなコロナの中あいつが悪いあの国が悪い政治が悪い矢印を他者に向けて悪者を増やしてきたあなた。まずは近くの人を愛してあげてください。
2021年1月8日に日本でレビュー済み
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エレンの内面も少し垣間見えた今巻、ついていけない派の方々の意見もわかりつつ、私はこの展開を支持します。
ミカサに嫌いって言ったくらいのときの大人エレンに最高潮にどん引きした後は、段々悪役エレンにも慣れてきた感あります。
ページをめくるのが勿体なかったけど、先が読みたいジレンマを抱えつつ読み終えてしまいました。
30巻以上の連載でこんなにずっと面白い漫画なかなかないと思います。
次で終わりか〜。諫山先生本当にお疲れ様でした。
回収丁寧にしてくださるんで、最終巻楽しみですけど、終わってしまうのが残念ですが、引き伸ばしはもっと嫌なので我慢します。
ミカサに嫌いって言ったくらいのときの大人エレンに最高潮にどん引きした後は、段々悪役エレンにも慣れてきた感あります。
ページをめくるのが勿体なかったけど、先が読みたいジレンマを抱えつつ読み終えてしまいました。
30巻以上の連載でこんなにずっと面白い漫画なかなかないと思います。
次で終わりか〜。諫山先生本当にお疲れ様でした。
回収丁寧にしてくださるんで、最終巻楽しみですけど、終わってしまうのが残念ですが、引き伸ばしはもっと嫌なので我慢します。
2021年1月9日に日本でレビュー済み
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33巻の詳しいレビューは他の方がして下さっているので私は132話終わり際のエルヴィンの台詞について考察させていただこうと思います。個人的な解釈、33巻のネタバレ等含みますのでその点ご注意下さい。
エルヴィンの言う「役目」は飛行艇を飛ばすまでの時間稼ぎのことを指しているのかと最初は考えていましたが、それ以外にも意味が含まれているのではないかと思いました。
エルヴィンの「役目」はなんだったのか考えてみると、夢半ばで命を落としてはしまいましたが壁外人類が存在するという仮説の「答え合わせ」だったと思います。
その後マーレの捕虜やアズマビト等の情報から世界でのエルディア人差別やパラディ島に対する敵意を知ることとなります。それを知った上で団長のハンジは108話にて、会いに行こう「わからないものがあれば理解しに行けばいい」と提案しました。その結果エレンは外の人々や難民のラムジーと出会い苦悩することになります。
ハンジはエレンに解決策を提示出来なかった事や団長としての無力さを悔いていましたが、人間、巨人関わらず敵意を向けられても尚、「理解」しようと歩み寄る姿勢はハンジにしか出来なかった事なのだと感じました。
エルヴィンが言う「役目を果たした」はハンジが団長として壁外人類を「理解」しに行ったことも含まれているのだと私は思います。
読み返してみて、オニャンコポンやマーレの捕虜とそれなりに友好関係を築けてきたのはハンジの存在が大きかったのだと改めて感じました。キャラクターの表情や台詞一つでいろいろと考察出来る進撃の巨人が大好きです。
次巻で最終巻と大変悲しくはありますが次期団長を託されたアルミンとその「役目」は何なのか、最後まで見届けようと思います。最後までお読みいただきありがとうございました。
エルヴィンの言う「役目」は飛行艇を飛ばすまでの時間稼ぎのことを指しているのかと最初は考えていましたが、それ以外にも意味が含まれているのではないかと思いました。
エルヴィンの「役目」はなんだったのか考えてみると、夢半ばで命を落としてはしまいましたが壁外人類が存在するという仮説の「答え合わせ」だったと思います。
その後マーレの捕虜やアズマビト等の情報から世界でのエルディア人差別やパラディ島に対する敵意を知ることとなります。それを知った上で団長のハンジは108話にて、会いに行こう「わからないものがあれば理解しに行けばいい」と提案しました。その結果エレンは外の人々や難民のラムジーと出会い苦悩することになります。
ハンジはエレンに解決策を提示出来なかった事や団長としての無力さを悔いていましたが、人間、巨人関わらず敵意を向けられても尚、「理解」しようと歩み寄る姿勢はハンジにしか出来なかった事なのだと感じました。
エルヴィンが言う「役目を果たした」はハンジが団長として壁外人類を「理解」しに行ったことも含まれているのだと私は思います。
読み返してみて、オニャンコポンやマーレの捕虜とそれなりに友好関係を築けてきたのはハンジの存在が大きかったのだと改めて感じました。キャラクターの表情や台詞一つでいろいろと考察出来る進撃の巨人が大好きです。
次巻で最終巻と大変悲しくはありますが次期団長を託されたアルミンとその「役目」は何なのか、最後まで見届けようと思います。最後までお読みいただきありがとうございました。
2021年1月9日に日本でレビュー済み
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九つの巨人は過去の継承者の記憶を知ることができました。
その中でも進撃の巨人を宿す者は未来の継承者の記憶も知ることができます。
エレンは、グリシャが見たエレンの記憶か、エレンの後の継承者の記憶か定かではありませんが、今起きているような悲劇が完全ではないにしろ微かながら見えていたのでしょう。
本巻の冒頭でそのような描写がありました。
エレンが宿す進撃の巨人について、「その巨人はいついかなる時代においても自由を求めて進み続けた」と過去の巻で言われていました。
エレン自身の想いなのか、進撃の巨人を宿す者の運命なのか、エレンは凄惨な結末を招くことを知りながら"地鳴らし"を実行しました。
恐らくミカサやアルミン始め、近しい人たちを守るために。
何よりそれは巨人の運命を背負ったエレンにしか出来ないことで、絶対にエレンにとって曲げることのできない事だったのでしょう。
しかし多くの人類を殺すことに激しい葛藤を覚え、到底自らを正当化することができないエレンは、自分を他の誰かに殺させる可能性を残すことで心の均衡を保とうとしたと思われます。
かつてライナーが"戦士"と"兵士"の二重人格になってしまったように。
ミカサやアルミン達にわざと辛く当たったのもきっとその為でしょう。
自由を求めて進み続けてきたエレン。
今や全人類の命運を握り、誰よりも自由を手にしたはずのエレンは、自らを正当化できないという点において作中で誰よりも不自由な存在なのかもしれません。
そんなエレンの葛藤に気づいてか、何としてでもエレンを止めようとするアルミン達。
対立する両者ですがその深層心理はお互いを強く想い合っているからこそであり、二律背反のストーリー展開を見せます。
最近になって一気読みしましたが、過去に類のない素晴らしい漫画です。
結末を見るまでは死ねません。
その中でも進撃の巨人を宿す者は未来の継承者の記憶も知ることができます。
エレンは、グリシャが見たエレンの記憶か、エレンの後の継承者の記憶か定かではありませんが、今起きているような悲劇が完全ではないにしろ微かながら見えていたのでしょう。
本巻の冒頭でそのような描写がありました。
エレンが宿す進撃の巨人について、「その巨人はいついかなる時代においても自由を求めて進み続けた」と過去の巻で言われていました。
エレン自身の想いなのか、進撃の巨人を宿す者の運命なのか、エレンは凄惨な結末を招くことを知りながら"地鳴らし"を実行しました。
恐らくミカサやアルミン始め、近しい人たちを守るために。
何よりそれは巨人の運命を背負ったエレンにしか出来ないことで、絶対にエレンにとって曲げることのできない事だったのでしょう。
しかし多くの人類を殺すことに激しい葛藤を覚え、到底自らを正当化することができないエレンは、自分を他の誰かに殺させる可能性を残すことで心の均衡を保とうとしたと思われます。
かつてライナーが"戦士"と"兵士"の二重人格になってしまったように。
ミカサやアルミン達にわざと辛く当たったのもきっとその為でしょう。
自由を求めて進み続けてきたエレン。
今や全人類の命運を握り、誰よりも自由を手にしたはずのエレンは、自らを正当化できないという点において作中で誰よりも不自由な存在なのかもしれません。
そんなエレンの葛藤に気づいてか、何としてでもエレンを止めようとするアルミン達。
対立する両者ですがその深層心理はお互いを強く想い合っているからこそであり、二律背反のストーリー展開を見せます。
最近になって一気読みしましたが、過去に類のない素晴らしい漫画です。
結末を見るまでは死ねません。
ベスト500レビュアー
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世界を潰していく巨人の群れを指揮しているエレン。その彼を飛行艇で追って迫ろうとするアル
ミンたちの苦闘、そして追い詰められる人類の悲しみと悔恨に満ちた33巻。圧倒的な絶望の中でも
かすかな希望にすがり皆が必死に力を合わせる展開は熱いのですが、同時にとても悲しくもあり。
まあこの時点でエレンを止めても、あるいはエレンが自発的に「そろそろ勘弁したろ」と地鳴らし
を止めたとしても憎しみが恐怖だけで消えるものではなく、世界がエルディア(とマーレ)を受け
入れるかというとそれもどうだか。
殺し合いは良くない、殺したくない、それはみんなわかっているけど止まらない。もう話し合いも
できそうにない状況でいかに戦乱の連鎖にケリをつけるのか、人類がずっと背負ってきた問題に一つ
の答えが示されるのであろう最終34巻がとても楽しみです。
ああ、でももう終わるんだな……一体どうまとめるのだろう。
この締め方でしくじると台無しながら、これだけ緻密な設定と見事な話の構成を見せてくれたこの
作者ならば大丈夫でしょう。
重傷の身でそれでも剣を取ったリヴァイは、最後まで生きているかどうか。
アニメの方も面白いですけど、尺の都合で色々カットされているのはちょっと残念。
ミンたちの苦闘、そして追い詰められる人類の悲しみと悔恨に満ちた33巻。圧倒的な絶望の中でも
かすかな希望にすがり皆が必死に力を合わせる展開は熱いのですが、同時にとても悲しくもあり。
まあこの時点でエレンを止めても、あるいはエレンが自発的に「そろそろ勘弁したろ」と地鳴らし
を止めたとしても憎しみが恐怖だけで消えるものではなく、世界がエルディア(とマーレ)を受け
入れるかというとそれもどうだか。
殺し合いは良くない、殺したくない、それはみんなわかっているけど止まらない。もう話し合いも
できそうにない状況でいかに戦乱の連鎖にケリをつけるのか、人類がずっと背負ってきた問題に一つ
の答えが示されるのであろう最終34巻がとても楽しみです。
ああ、でももう終わるんだな……一体どうまとめるのだろう。
この締め方でしくじると台無しながら、これだけ緻密な設定と見事な話の構成を見せてくれたこの
作者ならば大丈夫でしょう。
重傷の身でそれでも剣を取ったリヴァイは、最後まで生きているかどうか。
アニメの方も面白いですけど、尺の都合で色々カットされているのはちょっと残念。
2021年1月8日に日本でレビュー済み
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あなたの国の帝国主義は私の国から奪うだけだった。イギリスや他の国は植民地にしても教育システムなど残していってくれたものもあったけれど、日本は何一つ無かった。
面と向かってとある人に言われた言葉を思い出しました。
時を越えた憎しみの深さと負の連鎖に対し、私はどうするべきだったんでしょう。
今回の33巻を読んでその出来事を思い出しました。
一般的な少年漫画セオリーから逸脱しているこの漫画はどの国にも実際に起こってきた事であって、悲しいかな普遍です。それを正論としたり、隠したり、懺悔したり、でももう本当は皆心底うんざりしているのではないでしょうか。
今私たちが生きているこの時代にエレンのような人が出てこないことを祈ります。
面と向かってとある人に言われた言葉を思い出しました。
時を越えた憎しみの深さと負の連鎖に対し、私はどうするべきだったんでしょう。
今回の33巻を読んでその出来事を思い出しました。
一般的な少年漫画セオリーから逸脱しているこの漫画はどの国にも実際に起こってきた事であって、悲しいかな普遍です。それを正論としたり、隠したり、懺悔したり、でももう本当は皆心底うんざりしているのではないでしょうか。
今私たちが生きているこの時代にエレンのような人が出てこないことを祈ります。
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