参議院選挙が終わって3か月、船後靖彦、木村英子のおふたりを国会の場に送り出し、れいわ新選組として世間の関心度も一段落と思いきや、今、再び、山本太郎が熱い。
消費税5%を旗頭に野党結集を呼びかけ、馬淵澄夫と消費税減税研究会を立ち上げ、旧民主党の落選中議員を中心に勉強会も始めた。
次の選挙での候補者100人擁立もこの研究会を主軸に進められるのであろうか。
もちろん、膨大な資金も必要となってくるが、既存の野党とは一味違い、右も左もない“フリースタイル”で臨むなら、資金調達も夢ではない。
早ければ年明けにも解散があるのではとの憶測もある衆議院。来たるべき選挙に備え北海道、九州、沖縄と全国遊説を精力的に廻る一方で、雑誌メディアに於いての露出が目立つ。
それも「AERA」、「週刊金曜日」と言ったリベラル系雑誌のみならず、現在は「GQ JAPAN」や「ニューズウィーク日本版」にまで表紙ドアップで登場。明らかに、時代が、少なくとも雑誌メディアとその購買層周辺にとって“山本太郎”が注目されている(欲せられている)のが分かるし、太郎としても浸透を図る上で絶好のイメージ戦略となるのではないか。
本誌は“山本太郎現象”と銘打ち、巻頭16ページに渡り特集している。
内容は彼がれいわ新選組を率いて一部で旋風を巻き起こした参議院選挙での戦いぶりを中心に選挙時での大手メディアの“黙殺ぶり”と“左派ポピュリズム”について考察されていて新味には欠けるが、論じているのがそれぞれ森達也と石戸諭であるからこれは説得力がある。
加えて、産経新聞等右派メディアが発信していた山本の影の黒幕と称された斎藤まさしについてもインタビューがなされていて実に興味深い。
その噂の真偽については是非本書をお読み頂ければと思うが、「山本太郎は1人で決断し1人で動く」との言葉に総てが込められていると思う。
他にも、森ゆうこ、安富歩、木内みどり、松尾匡らが登場するが、彼らがこぞって評するのが、「とにかく弱い立場の人、虐げられている人に対する共感と強い思い」だ。
これこそ、山本太郎の根っこにある人間性であり、強さ、優しさだと思う。
森達也は本文の結びとして言う。「我ながら赤面するほど綺麗事になってしまった」と。
そう、綺麗事なのだ、でも、今の時代、こんなにも綺麗事を真剣に情熱を持って語れる人がどれだけいるのか。
山本太郎がその信念を貫く限り、シンパシーを抱く者たちはずっと応援していくと確信するし、それは今後も増え続けると思う。
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