「無神論者」、「残虐な男」といった従来から語られ、特に歴史学界では通説とされてきた「信長像」がいかに浅薄な歴史観で語られてきたか。そのことが明確に分かった。また「宗教」という考えを抜きに、現代の時代状況や感覚から当時の歴史を見ることの大間違い気づかされる。さらには、「何が国家権力の正当性を担保するのか」といった日本特有の事象と信長が目指した究極の目的、本能寺の変に対する著者の論理的な解説も実に読ませる。これまで信じられてきた信長像が覆る画期的な一冊だ。
尚、宗教との絡みで、「あとがき」に記された次の一文にも考えさせられる。〈信長は決して話し合いの英雄ではない。むしろ、その対極にいる人物だ。にも拘わらず、信長が徹底的に破壊することによって生まれた社会は、むしろ日本人の本性ともいうべき「何事も話し合いで解決できる世界」であった〉
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